以前、この今月のコラムで、「手当て」について記述した事がありますが(2003.1.31)、今回はさらに、「手で触れる事」について述べたいと思います。
幼児が熱を出した時、母親が発熱している額にそっと手を当て、胸にやさしく触れると、なぜか幼児の苦しみの顔が穏やかなものになり、身体の緊張が抜けていきます。
古代の医聖ヒポクラテスは、患者を治療している時に、自分の手から癒しの力がみなぎり、光が差したように輝いている事に気付いたといいます。病んでいるところに手を当てると、不思議な事にその手に力が宿り、痛みや様々な不純物を引き出し、何事もなかったように体から苦痛が抜けていったと言います。
そこで、手の極性というものについて述べてみましょう。
人体は、弱い電気を帯び、磁場や電場をつくっています。この両場にはプラスとマイナスの側面があります。通常はマイナスにマイナスを近づけると反発し、マイナスにプラスを近づけると互いに引き合います。
人間も同じで、例えば、政治家は集会や選挙などで握手を交わします。通常は右手同士で握手をしますが、右手同士での握手をしすぎていると人間の生命力の流れを悪くしていきます。
もし、両手で相手の両手を包み込むように握手をしていれば、生命力が高まり、体の極性がスムーズに働き、健康を増進します。
手の極性に反応するのは感覚器官のある体の前面であり、背面と運動器官には反応しにくいものです。よって、右手で相手の左、左手で相手の右というように体に接触すれば、より効果が上がってきます。
現代医学の医師たちで、この手当て法を活用している人は殆んどいません。患者との密接かつ賦活的な接触を失っているように思えるのは私だけでしょうか。
もし、極性を知って、両手を使い分けることができたら、より有意義な治療を施すことが出来ると思います。
(参考文献:「いのちの輝き」)