2004年8月アーカイブ

8月の13日より始まったアテネ五輪も後半に入り、各国メダル獲得に必死である。オリンピックはもともと国と国との戦いであり、競技でもある。

ノーベル賞作家であるヘミングウェイの言葉に『勝者に何もやるな』というのがある。勝者は最大限の賞賛の言葉や祝福を受けるが、敗者に対しては屈辱や悔恨、辛酸があるばかりだという。

私に言わせれば、敗者の方こそ「人生の教訓」を学んだのかもしれない。

よく、オリンピックには魔物が潜んでいるといわれているが、今まで日本選手も例にもれず勝つ事に焦り、日頃出している実力の全てが出せず、トップの成績どころか予選で敗退という屈辱を多く味わってきた。この屈辱や悔しさがその人間を2倍3倍と成長させるのである。

シドニーオリンピックでも分かる様に、予選や初戦で敗退し、屈辱を味わった選手こそがこのアテネで花咲かせているのもその証拠である。その結果がメダルラッシュにつながっているように思えてならない。
更なる日本選手の活躍に期待したいものである。

アテネ五輪・野球競技での日本の金メダルは固いと思われたが、結果は銅メダルに終わった。これは、プロ軍団が勝利するのが当たり前だという考えに問題があるように思える。

もともとプロは結果を重んじ、アマはプロセスを重要視する。プロはアマに負けないように必死で準備し、全力を尽くし、勝敗にこだわる。

では、プロとは何だろう!?もともとプロフェッショナルという言葉の略語で、プレーする事で報酬を貰っている職業選手である。それに対してアマチュアは、職業としてプレーするのではなく、趣味や余技として楽しむ人達の集団である。よって、プロは勝敗にこだわるが、アマは、競技を全力を尽くして楽しめれば良いのである。

でも、今回の長嶋ジャパンは「監督不在」で勝てると思った事こそ大きな間違いである。プロは指揮官があって初めて選手をまとめられるのである。それも、強いリーダーがいてこそ選手の心を一体化できるのではないだろうか。

なのに、アマチュア選手をみくびった様な考えかたをもって相手チームと試合をしたとすれば、これこそオリンピアードに対する冒涜である。プロである以上、今回のオーストラリア戦の敗戦を真摯にうけとめ、次の4年後の北京大会への教訓としたいものである。

中国で開催されているサッカーアジア杯では、激しい反日感情から今や戒厳下の状況におかれている。たかがサッカーと言われるかもしれないが、今世界で一番盛んなスポーツであり、その国を代表するサッカー選手に対し罵声やヤジを浴びせることは、われわれファンとして強い不快感をおぼえるものである。ましてや、主催国である中国では、4年後に北京オリンピックをひかえているという状況なのだ。

この反日感情の発端は、中国の日本に対する歴史的背景を正確に伝えず、単なる愛国主義で民族感情をあおるような若い世代に対する教育によって、こういう結果をまねいていると思えてならない。もう一度中国政府は日本に対する偏狭な考えを捨て、21世紀をふまえた歴史教育をするべきではないだろうか。

スポーツは、人間と人間、民族と民族、そして国と国とを結ぶ架け橋になるべきものである。もっと正常心で、皆が楽しめるアミューズメントになってほしいものである。

Dr.中島がヒポクラテス生誕の地、ギリシャ・コス島、及び医学発祥の地トルコ・クニドスを訪問します。新規公開のHPと雑誌で紀行文を紹介しますので、どうぞご期待下さい。

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