小泉首相の郵政民営化を主とする構造改革の是非を問う衆議院選挙が9月11日に行われ、自民党が296議席の圧勝を治めた。なぜこれほどまでに今回の小泉劇場が国民に受け入れられたのか不思議でならない。
小泉内閣が発足した当初、「自民党をぶっ潰す」という公言に国民は唖然とし、更には新たなる自民党の再生という謳い文句に国民は驚きと期待を向けた。
確かに彼が公言した通り、自民党をぶっ壊し、古い抵抗勢力を交代させたことは大いに評価すべきである。しかし、その中身たるや改革推移新の功績も空しく、国民の生活は一向に豊かさび兆しも見えて来ない。中でも、年金、医療、福祉、介護などは目を覆いたくなるような状態である。そして今、あやふやなうちに可決されようとしている郵政民営化も、果たして本当に我国に利益をもたらすものになるのであろうか。例えば、国民の虎の子である郵貯や簡保資金が民間企業に移管されたら、国債はもちろんのこと、日本人であれば誰でも入れる簡易保険にるら入れなくなってしまう。民間に移管したそれらの財源はアメリカを筆頭とする外資に持って行かれ、国家資金すら危ぶまれてしまう可能性すらある。なかば有頂天になっているように見える小泉劇場は、果たして観衆である国民をどれだけ感動させることができるかがこれからの見所である。
願わくば、国民の世論によって正当な政治が行われてくることを切望するばかりである。
