薬の健康被害で退職者が増加

pills 28-s.jpg 薬の副作用で健康に被害を受けた人の約3割が仕事が出来ず退職し、現在も治療を継続している人が4割以上に上ることが公的機関の実態調査で判明し、薬の副作用が被害者やその家族に大きな影響を与えていることが浮き彫りになった。
 被害を受けた時の年齢は、最も多いのは50代で18.8%、60代で17.6%、30代で15.5%の順で、いかに働きざかりの人が影響を受けているかが分かる。被害の内容は皮膚障害(37.5%)がトップで次に視力障害(25.5%)、薬物性肝障害(23.3%)などが続く。
薬には残念ながら、副作用の全くないものはない。通常薬は1つの作用だけを持っているわけではなく、いくつかの作用を併せ持っている。
 例えば散瞳剤や止汗剤で知られるアトロピン薬には、瞳を開かせる作用、唾液や汗、胃液の分泌や胃腸の運動を抑える作用、気管支を拡張させる作用などがあります。このアトロピン薬は胃の運動を抑えるので、胃がケイレンして痛む場合に使われるが、瞳を開かせる作用などのその他の作用は必要ない。この必要のない作用が副作用になる。  
このように、同じ作用でも主作用になったり、逆に副作用になったりする。
 通常副作用には、薬の作用そのもので起こるもので薬の量を増加すると起こりやすいものと、量とは関係なく病人の体質と薬の関係で起こるものとがある。
量に関係して起こるものは、予測がある程度つくので、薬の取る量を少しつづ様子をみながら増やすなどすれば、ある程度副作用を防ぐことが出来る。それに対して体質で起こるものは、予測がとても難しく、以前副作用を起こした経験のある人は止めるなど本人の予防が必要になる。
 以上の事を頭に入れて正しい使い方をすれば薬は健康に役立つ。但し個人で薬物の取り方を判断せず医師や薬剤師に相談しながら服用することで薬物の乱用を防ぐことが出来る。それともう1つ薬物の過剰服用による健康障害は自分に留まらず、次世代までも影響を及ぼすことを忘れてはいけない。また薬は悪い細胞(病原菌、病巣)に対して与えるものだから、よくなったら服用を止めないと良い細胞を弱めて、反対に新たな病気をつくる可能性がある。
正しい薬の使い方はこれからの時代を健康で楽しくさせてくれるのだ。
健康コラム56

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2009年6月

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