イチローの変貌

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 9日日曜日の昼前、表参道ヒルズで賑わう原宿のヘアーサロンに出掛けた。その美容室で一冊の雑誌を手にした。雑誌の前半部分にWBC の特集が掲載され、私は何気なく1人の野球選手の記事に目をやった。その選手は先日のWBCで大活躍したイチローである。
イチローは以前“新人類だ”とか、“人間味のないしらけた人物だ”とか余りありがたくない印象を我々はもっていた。しかし、WBCのあと我々日本人のイチローに対する見方が180度変わった。それは彼の素晴らしいプレーもさることながら、彼の感動あふれる言動によるものだ。特に試合後のある雑誌社のインタビュー記事によると彼は次のように述べている。「最初に浮かんでくるのは、最後投手が三振を取った瞬間ですね。選手全員が喜んでいる姿がなんだか子供の集まりのようにみえたよ。1つの結集に対していい大人が恥ずかし気もなくあんなに喜びいさんで・・・ もちろん僕もそうだったんでしょうけど(笑)そういうのって年齢を重ねれば重ねるほど失っていくものじゃないですか、恥ずかしくて出来ないっていうのはまだいいですょ・・・本当になくなってしまう人って結構いると思いますし、だからこそスポーツっていいなぁと思うんですょ」と感情の赴くままに「喜怒哀楽」を表現した記事だ。まさに理性を解き放ち本能に任せた結果、感情的な姿があらわれた瞬間である。周囲は“イチローの変貌”と驚嘆したが、まさにそれは感受性を持った人間の誕生である。今までのイチローからはとても想像もつかなかったことである。
まさに、イチローから素晴らしい感性をもった鈴木一朗に変わった瞬間であるように思う。
Drの四方山日記(7)

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2009年6月

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