「愛国心」という言葉がもたらす波紋

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40.jpg 最近、いろいろなところで「愛国心」という言葉を耳にする。先日も夜のゴールデンタイムのニュース番組で「愛国心」が取り上げられていた。「愛国心」というと我々は右翼というイメージが先行するが、実を言うと「愛国心」には2つの意味や考え方がある。1つはナショナルリズムに代表される「愛国心」と、パトリオティズムである「祖国愛」がある。前者は社会的な考え方による「愛郷心」、もう1つが政治的な考え方による「忠誠心」である。分かりやすく言うと、自国の国益のみを追求する国粋主義であり、戦中戦後の教育に多大な影響を与えたものである。それに対して後者は自国の文化・伝統・情緒・自然をこよなく愛するもので、世界中の国民が誰しも持てるものである。

昨年末より『国家の品格』という本が話題になり、現在200万部のベストセラーを記録している。しかし、「愛国心」を教育の場である学校の通知表に組み入れ、社会科の観点別評価の1つに盛り込んでいるという。確かに「愛国心」は国を愛し自覚を持つことを目標に挙げているが、愛国の情は個々人で違っていてもよく、それを敢えて評価すること自体が不自然のように思う。もっと教育者が指導要領を確実なものにして学校現場で指導して欲しいものである。

「愛国心」は全ての日本人が持っているもので、その国に住めば当然愛着が出てくるものであり、
もっと「祖国愛」を大切にし、自己の心の中に持ち続けて生活を営んで欲しい。

Drの四方山日記(40)

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2009年6月

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