いまだ残る路面電車

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66.jpg 診療を終えて、東京・三軒茶屋に用事があるので電車を利用した。小田急線の豪徳寺で乗り換えて東急世田谷線に乗ることにした。ただ豪徳寺駅を降りて乗り換えようとしたが世田谷線に豪徳寺という駅はなく、初めて乗る路面電車に戸惑った。なんとか駅から3分ぐらいのところにある住宅街の真ん中に停留所といった感じの小さな駅があった。そこが乗り換えの山下駅である。
ともかく電車慣れしていない私はきょろきょろしながら切符売り場を探した。

しかし切符売り場はどこにもなく困り果てていたら1人のおばさんが「ここに並ぶのよ」と教えてくれ言うとおりに列に並んだ。すると電車が入ってきて運転席の入り口が開き一人ひとり乗り込んだ。要領の分からない私はみんなのやるとおり140円のお金を料金箱に投入した。そして切符が出るのを待っていたら「もういいですよ」と運転手さんに促され車内に入った。まるで“おのぼりさん”の気分だ。東京にもこんな都電というか、ワンマンバス的電車があるのかと上京したての39年前が走馬灯のようによみがえった。

 さてこの世田谷線の歴史は古く、明治40年に玉川電気鉄道として渋谷?玉川間に開業し、その後大正13年、砧線として開業。現在東急世田谷線として三軒茶屋?下高井戸間を走っている。東京都内には都電の荒川線とこの世田谷線の2線が「路面電車」として残っているようだ。現在ではリニューアル車両300系が導入され青・水色・赤・黄色・緑など色とりどりの車色をした電車が走り、世田谷区民のみならず東京都民にも親しまれている。確かに乗ってみて電車というか大型バスに乗った気分である。何しろ一区間が短く長いところで0.8km、短いところで0.3kmという距離である。最近は歳とともに昔のものを懐かしむ自分があるようで、やたら名所や旧跡および昔からの古い史跡を訪れることが多い。ともかくとろりとろりと電車が走り終点の三軒茶屋駅には約束の時間をとうにすぎて到着した。友人に話したら、「東京に40年近く住んでいるのに世田谷線を知らなかったの?」と 半ば馬鹿にされた。でも古いものを知ることはいいことだなあと改めてこの電車に感謝した。
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Drの四方山日記(66)

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2009年6月

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