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昨日の朝ラジオの放送を聞いていたら、興味あるトピックスを流していた。それは皆さんがいつも利用している缶詰についてである。缶詰は1804年フランスの二コラ・アペール氏によって考え出されたという。この当時はフランス大革命の真っ最中でナポレオンがヨーロッパ戦線を東奔西走し戦いに明け暮れた時代である。何せこの時代はヨーロッパでは新鮮な食物が不足し保存食的な乾燥、塩蔵、くん製などで、当時の生活をまかなっていた。
そこでナポレオンは、長期間航海する水兵や兵士の偏食による栄養不足で発生する「壊血病」を防ぐために、新鮮な野菜、肉、魚、果実を長期保存できる方法はないかと考え公募した。その時にアペール氏が考えたのは食料の瓶詰めの方法である。それは食品を容器に充填した後密封し加熱処理するものである。これが缶詰の誕生である。
その後1810年イギリスのピーター・デュラン氏が容器にブリキを用いることを考案した。1821年にはアメリカに缶詰製造が伝わり、1861年に南北戦争の最中、軍用食糧として缶詰の需要が急増し、その後アメリカ全土に缶詰産業が広がり食品工業として大きく発展することになった。我が国では1871年(明治4年)長崎において松田政典氏がフランス人の指導でイワシの缶詰を作ったのが最初といわれている。その後明治10年には北海道で日本初の缶詰工場が誕生し、北海道名産のサケが缶詰にされ日本中に広まっていった。庶民として缶詰が手に入るようになったのは昭和初期で、魚介類に始まり果物の缶詰などが生産され海外へも輸出された。現在ではアルミニウム製のアルミ缶、鉄製のブリキ缶、またスチール缶が作られ、さらに缶切りで開けていた物もイージーオープン缶として登場した。ラベルも印刷した紙を巻き付けた方法から、缶に直接金属インキを使用した方法になってきた。
放送を聴いて一番興味があったのは、当初缶詰は手に入れたが“缶切り”がなくノミやトンカチで開けようとしたり壊したりして開けられた。そのため最初は缶詰の中身はミンチ状のコーンビーフ的なものに限られ、液状のドリンク類は入れられていなかった。日本に缶詰が登場して48年後にやっと缶切りが出回ったというエピソードには笑わされた。ともかく缶詰は今や保存食に始まり、レトルト食品、ガラス瓶詰めのものとして我々の食卓になくてはならない存在になっている。
Drの四方山日記(68)
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