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この日曜日はゆっくり家でくつろぐことができた。たまにゆっくりテレビでも見ようと思いスイッチを入れたら、民放のチャンネルで素晴らしいドキュメンタリー番組が放映されていた。
それは『ザ・ノンフィクション』という番組で、この日のタイトルが「泣き虫母娘の韓国留学ため息連続」である。広島市に住む高校2年生の女の子が、母親と2人で語学留学のため韓国の大学に3ヶ月滞在したドキュメンタリーである。
広島の若い高校生がいろいろな経験を積ませるため韓国の高麗大学に留学した。それも母娘で留学するという大胆なもので、初めは何となくテレビを見ていたが父親がいきなり涙ぐんでいたり、母親が無口になったり、娘の心配顔が画面に出たときは、一体どうなるのかと思って半ば心配した。それは物語が始まって10分位してから見たせいで、あまり内容が把握できなかったせいかもしれない。ともかく母娘が飛行機で韓国ソウルに向け出発し、無事到着してリムジンバスに乗ろうとして運転手さんに行き先を告げるが全然言葉が通じなく情けなく思っていたところ、運転手さんが親切に教えてくれたお陰で無事バスに乗ることができた。大学に到着後パソコンをバスに置き忘れたことに気がつき、あわてて連絡を取ろうとするが、いかんせん語学力のなさでどうすることもできなく困っていたところ、母親が会話の本を取り出しいろいろ組み合わせて何とかバスに忘れたことがわかる文章を作り、大学寮の関係者に渡した。幸いいろいろな人の協力のもと、無事パソコンが戻った。
次に大学での語学研修や寮およびアパートでの慣れぬ異国の暮らしに2人は涙を流しながら何とか生活をしていった。大学の短期コースを修了する前、ソウルのある家庭に2人がホームステイした。この家庭は3人家族で娘が韓国の東大といわれるソウル大学に通学し、両親は典型的な韓国の上流層の家庭生活を送っている。
ある日、娘の希望で韓国の独立記念館を訪れることになった。娘2人で見学したが戦前の日本軍の残酷さを展示する様に、日本人である彼女は「あまりの酷さに気持ち悪くなった」とへたりこんだ。そこで帰宅後彼女が韓国の両親と娘に質問した。「日本人に対してどのような気持ちを持っていますか」と17歳の彼女は尋ねた。するとお父さんがしばらく沈黙の後「日本に対して怖いイメージをいまだに持っています」と答え、娘は「高校時代まで日本に対し悪いイメージを持っていたが、大学で学ぶうち、日本の文化に理解ができ少しずつ日本の良さもわかってきた」と笑顔で答えた。
今回の短期留学は「韓国と日本の架け橋になりたい」という夢を持って母親は看護師を辞めてまで娘と2人大切な思い出にと考えていたが、娘のあまりにもいろんなことの体験、経験があったようだ。大学の卒業では娘に最優秀賞が、母親には皆勤賞が渡された。今回の留学はいろいろな意味でつながりの糸の細さと強さを感じさせるものであったようだ。
ここ数年、韓流ドラマ人気で日韓の関係はぐっと身近になった。しかし、政府間では靖国や竹島問題などで相変わらずギクシャクしている。そんな時、今回のような教育を通じて日本と韓国の架け橋になるべくこの物語は何か考えさせられるものがあったし、いくらか橋の土台になったのではないだろうか。
Drの四方山日記(87)
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