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“ぼけ防止”にカレーが有効であることが、シンガポール大学の研究で分かったと英国の科学誌が報じた。それによると60?93歳の痴呆症を患っていないアジア人1000人を対象に調査を行なった結果、カレーを食べている人は食べていない人より“認識力が高い”ということが分かった。
カレーというとこどもや若い人の人気商品のようであるが、それが意外にもお年寄りのメニューだということは知られていない。ただお年寄りに向いているのは辛さのないカレーで、いわゆる強烈なスパイスのないものが好まれている。
スパイスというと胡椒や唐辛子が広く知られているようだが、このほかにも80?90種類があるという。スパイスの歴史は紀元前までさかのぼる、ローマ帝国が滅びたのも、この胡椒をめぐる争奪戦が原因していたといわれている。
スパイスにはいろいろな作用がある。体を温めて胃腸の働きを整え食欲を高める働きや、全身の新陳代謝をよくしたりするため、燃焼するカロリー量が増えてダイエットにも効果がある。その他では「抗酸化作用」やがんの予防にも役立つ。
なぜカレーが痴呆症に有効なのか、それはカレー粉に様々なスパイスが入っており、カレールーに含まれる油脂に酸化を防ぐ効果があり、特にカレー独特の黄色を出すターメリック(ウコン)に含まれる“クルクミン”という成分が、体内で非常に強力な抗酸化力のある“デトラヒドロクルクミン”に変わり、活性酸素を除去した後に“ジヒドロフェルラ酸という化合物になって代謝されるようだ。これが痴呆症や老化の予防におおいに効果があるようである。
またカレーは脳の血流を促すには最適なようで、食べた後に脳の血流量を測ると増加している人が多いという結果が出ている。年を取ってくると脳の血流がだんだん下がってくる。特に脳梗塞や脳血栓を起こすような人たちは下がっている。もちろんぼけになっている人は極端に血流が低下していることが分かっている。カレーを食べることで、脳の血流が徐々に増加してくるために“ぼけの防止”の予防食として期待されている。
これからしばらく猛暑が続くので、自然と食欲がおちて、やたらとそうめんや冷奴など冷たい物が欲しくなるが、あまり冷えすぎると胃腸も弱り夏バテが心配になってくるので、時にはカレーなどを食べるのも夏バテ解消にはいいかもしれない。
Drの四方山日記(96)
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