苦悩は体形を変える。

yomoyama01.jpg

100.jpg
 昨夜テレビのニュースを見ていたら、見知らぬ顔の人が耐震データ偽造事件で初公判に出廷したシーンが出ていた。誰だろうと名前を見たら、ビックリした。なんとあの大きくてがっちりした体形をしていた木村建設の元東京支店長・篠塚明被告であった。
 証人喚問のときの勇ましい態度をしていた彼がげっそり痩せ、頬骨や首筋が浮き出て、その憔悴しきった表情には私でなくてもこのテレビを見ている視聴者は驚いたのではないか。
 彼の弁護士によると昨年12月からの拘置所生活から食事も満足に取れず、また良心の呵責から眠れない日々が続き心身ともに疲れ果て、その結果20キロ以上も激やせして以前のような傲慢さが消えていた。人間は心配や悩みが続くと全て顔や体に出るといわれる。
 特に、悪事や罪を犯した人間には体全体に影響する変化が起こり、日常の中での心配や悩みは顔の表情や髪の毛にも変化が生じると心理学者が言っている。我々の分野でも不安や悩みで身体の前傾姿勢や猫背などの肉体、特に骨格上に変化が出てくることが分かっている。

 私が留学して間もない頃、日本人で同じクラスの40歳の男性が毎日勉強の連続で、疲労と英語の難解さにノイローゼ気味になり、入学する前、真っ黒だった髪が一夜にして白髪が出だして3日で髪全体が真っ白になった。やはり彼の場合も深層心理が悪影響したのではないかと思われる。人生なにも心配や悩みがなく生きていければそれにこしたことはないが、現代のように社会が複雑になり、情報や時間に追いまくられることによって精神的、肉体的にストレスが溜まり、いつしか精神的にも不安定になり、それが体だけでなく人相まで変えていくようである。“健全な肉体は健全な精神には宿る”ということわざがあるように、毎日を楽しく充実した暮らしをしていきたいものである。

Drの四方山日記(100)

コメントする

2009年6月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

月別 アーカイブ

ウェブページ