蛇より怖い蜂刺症

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110.jpg 10日間の南アフリカ4カ国の歴訪を終えて、昨夜遅く帰国した。アフリカの旅については、後日『世界探訪』のコーナーなどで詳しく記するので楽しみにして下さい。
さて、今朝ニュースで68歳の男性が左薬指をスズメバチに刺され死亡したという出来事に驚いた。実は私自身も今から19年前、長野県上山田でスズメバチに右前腕部を刺され、大変な思いをしたことをいまだに覚えている。我々幼少の頃は、ミツバチの巣をつついたりスズメバチの大きな巣にいたずらしたりして遊んだのを覚えている。その頃は怖いもの知らずで、蜂に刺されるくらいたいしたことないと考えていた。

しかし、最近地方のみならず都市部でも多くスズメバチの集団が現れて、蜂刺症を起こしている。では蜂刺症はなぜ怖いのか、ちょっと医学的に述べることにする。
蜂刺症には蜂に刺されたときの症状としては毒素そのものの薬理作用と、毒に対するアレルギー反応の2種類があり、局所と全身の症状として現れる。局所症状としては赤く熱をもって腫れ、痛みが強く出る。全身としてはショック反応が現れます。もし、私のように過去に刺された経験がある場合は、免疫反応(抗原抗体反応)により最初に抗原の侵入で抗体(IgE)が作られる為、同じ抗原が2回目に体内に侵入したときに1回目よりも急速で強い反応を起こす。その反応がアナフィラキシーショックだ。この状態になると全身の呼吸困難、腹痛、発熱、血圧低下、蕁麻疹などの症状を起こし、人によっては死に至らしめることもある。

では、蜂毒(Vespid Venom)はなぜ怖いのか。蜂は膜支翅目昆虫の一種で有剣類に属する。蜂(職蜂)の持つ毒成分には3つあり、酵素類、ペプチド類、低分子物質で、これらの成分は結合組織の破壊、平滑筋収縮、血圧降下、激痛、腫脹などを起こす。

普段から気をつけることとして、巣の近くでは香水やヘアスプレーなどの化粧品を使わない、黒い衣服やサングラスを着用しない、大きな声を上げない、手で蜂を追い払う動作はしない、などがあげられる。その他には、もし蜂の巣や蜂に遭遇したら姿勢を低くして巣から速やかに離れる。もし刺されたときは、石鹸水と水で患部をよく洗って冷やす。私の場合とっさにアロエを患部に塗った。その結果、患部がケロイド状になってしまった。それくらい猛毒である。

蜂に刺されたら即医療機関にて応急処置をしてもらうことが大切である。下手に素人療法は危険である。常日頃から蜂を見たら侮らないで気をつけることだ。

Drの四方山日記(110) 

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2009年6月

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