患者中心の医療

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128.jpg 10日(日曜日)午後1時スタッフ3人を引き連れてNPO法人統合医療塾に出講した。この日は午前と午後の2つの講義が行なわれた。私は午後の講義を担当し、『カイロプラクティックの歴史と現状』について講話した。
この医療塾は医療の現場で働く医師(Doctor of Medicine)・歯科医師(Doctor of Dentist)のグループで構成されている。今までの先端医療技術だけでなく、伝統医学やハーブ、東洋医学などの代替医療を勉強し理想的な医療を目指す目的で運営されている。

 「統合医療」とは、西洋医学に対し相補・代替医療として総合した医療である。西洋医学についてはすでに説明するまでもないが、相補・代替医療(Complementary and Alternative Medicine)は現代の西洋医学以外の医療の総称で、中国やインドなどの伝統的な東洋医学から、ハーブ、鍼灸、カイロプラクティック、瞑想、音楽、漢方薬、温俗療法など、ありとあらゆる医療行為のことを指す。

 近代(西洋)医学が頂点に達したことによって発生する医療の問題、20世紀後半からの環境問題、文明社会の行きづまり、個人重視の時代といった要素が重なり合った現在だからこそ「相補・代替医療」を取り入れた「統合医療」が必要になってきたのではないか。
今までの西洋医学一辺倒から、西洋医学と「相補・代替医療」が融合した医療の必要性が世界中で叫ばれだし、今やアメリカでは西洋医学による医療は全体の50%を割ろうとしている。ヨーロッパでも6:4になり、世界的にも「相補・代替医療」が国民に認められ、医療の中枢に位置しようとしている。

患者さんの体の反応が全て違うように、いろいろな治療に対しもそれぞれ違う反応があるということを念頭に置いて、患者さん1人ひとりに最も適した医療で治療できるシステムを作ることこそこれからの日本には必要ではないかと思う。その意味からも「統合医療」こそ“理想の医療”といえる。患者さんが心より安心して受診できる医療を提供できることを望んでやまない。
参考文献:「自分を守る患者学」渥美和彦著 PHP研究所刊

■関連サイト
・特定非営利活動法人統合医療塾 - http://www.togoiryojuku.com/
・日本代替・相補・伝統医療連合会議(JACT) - http://www.jact.jp/

Drの四方山日記(128)

2009年6月

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