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大相撲も佳境に入り毎日熱戦が続いている。8日目に2つの不祥事が起こった。1つは大関琴欧州が黒海戦で勝負判定に不満げな態度を取り花道奥の通路で暴言を吐いた。もう1つは現役最古参力士である琴冠佑(40歳)が取組み後に対戦相手で19歳の勢にタオルを巻いた拳で殴った問題である。この2つの不祥事の張本人は同じ佐渡ヶ嶽部屋の力士である。
佐渡ヶ嶽部屋は200年以上の歴史を持つ由緒ある部屋で、前の親方は元横綱琴桜で大相撲No.3の地位にあった。この部屋からは大関琴風、関脇琴錦、関脇琴ヶ梅など有力力士が多数出ており、現役でも大関琴欧州、関脇琴光喜など優秀な力士を育てている。昨年より新しく琴ノ若(元関脇)が師匠となり現在の部屋を引き継いでいる。
その名門佐渡ヶ嶽部屋の2人が問題を起こしたのはやはり相撲界の現状を端的に物語っているように思う。先場所もロシア出身の露鵬がカメラマンに暴行して3日間の出場停止処分になったばかりである。なぜこうも不祥事が相次ぐのか。その一つとして考えられるのは伝統ある日本の国技大相撲に習慣やマナーの違う外国人力士が多数入ってきたためではないだろうか。ましてや最高位がモンゴル出身の横綱朝青龍では、日本人の我々には現在ある大相撲の変化はなかなか理解しがたいものがある。
日本の相撲の歴史は古く『古事記』の中で神同士が力比べをしたのが起源といわれ、『日本書紀』によると第10代垂仁天皇の前で日本一を争った天覧相撲が最初だといわれている。その後織田信長が毎年力士を大勢を集めて上覧相撲を取らせ、勝者に対して「弓」を与えた。これが弓取り式の始まりといわれている。また、この頃に力士は四股名を与えられ行司も登場した。その後江戸時代には勧進相撲となり庶民の楽しみとして発展していった。江戸後期には今の日本相撲協会の前身である相撲会所が設立され年寄りや相撲部屋が誕生した。昭和に入り職業的相撲興行として取り仕切られるようになり、戦後テレビ中継、平成になって世界に向けての衛生中継として発展していった。この長大な歴史のある大相撲は特定の時代に留まることなく進化し続けている。
この由緒ある相撲界も外国人力士の入門で伝統としていた体質が変わり、本来持つ大相撲としての威厳がなくなり、今やプロスポーツとしての感すらある。ここらあたりで古い体質を変えるか、スポーツとして新しく出直すかしないと時代に取り残された大相撲として国民にそっぽ向けられそうである。もっと大相撲の醍醐味を日本人力士が見せて欲しいものである。
参考資料:呆留虎の部屋・相撲の歴史
■関連サイト
・日本相撲協会公式サイト - http://www.sumo.or.jp/
・呆留虎の部屋 - 相撲の歴史
Drの四方山日記(132)