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20日自民党新総裁に安倍晋三官房長官が選ばれた。26日の首相指名では内閣総理大臣になることが確実になった。安倍新政権ではアジアの政治・経済においては今までの中国からインド重視に変える考えを述べている。それはインド経済の急激な経済成長にあるようだ。
何しろ日本の国土の9倍の面積を有し、人口も現在中国(13億人)に次いで第2位(10億人)であり、2050年には中国を抜いて16億人になると予測(アメリカ商務省の発表)されている。
なぜこうもインドが世界で注目されるようになったのか。それは10億人を超える人口を有する世界最大の民主国家であり、近年7?8%と高い経済成長を遂げ急激な勢いで経済を発展させているところにある。そのベースにはIT産業の急成長が大きな要素となっている。紀元前7世紀よりこの国民は理数系が強く、特に数学の頭脳は世界でもダントツで日本をも凌ぐものがある。暗算の九九においては日本の2桁に対し、インドでは3桁以上でも計算するという。かの有名なアインシュタインはインドのことを「この世の中に数字を数えてくれたインドがあるから今日の世界の成長がある」と証したという。
ここ数年、日本からも閣僚や経済界も頻繁にインドを訪れている。コンピュータ及び輸出産業を母体とした金融業界に対する投資家などの目まぐるしい活躍や、ここ近年の製造業の大きな発展が我が国にも影響をもたらすことは間違いないようだ。これらは将来我が国の産業界にとっても魅力的な市場になっていくものと考えられている。経済産業省も日本とインド間の貿易・投資関係を強固にするため共同研究会を開き、密接な関係を続けている。
両国間の関係の重点は、まず中国に対しての戦略的な安全保障の協力関係、特に経済面についてである。2番目に投資と貿易、3番目に精神性の深さ、そして最後にグローバルパートナーとしてである。特に現在のナラヤナン大統領はインドでも下級層の出身であったが、インドの民主主義が根付いていたため大統領になれたという。これらを母体としたインドは将来急激な発展を遂げていくだろう。
ただ、インドにも弱点がある。1つは格差社会である。中国同様一部の都市の大発展から経済が急成長したと同時に、インドも貧富の差が激しく平均的生活水準がなかなか線引きできないでいる。IT産業の急成長に隠れて農業大国でありながら収穫が思うように進んでいない。また、軍事力の発展強化が経済を締め付けているという一面がある。果たしてこれからインドはどの方向に進むのであろうか。機会があったらぜひ私もこの国を訪れたい。
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Drの四方山日記(134)