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最近老人を狙った窃盗や詐欺、悪徳商法などの事件が多発し、高齢者の生活を脅かしている。特に窃盗団による犯罪が多く発生しているようだ。
平成18年上半期の侵入盗のうち住居侵入、窃盗の発生場所は住宅が約60%を占めている。これは高齢化社会に入って増加に拍車がかかっているようだ。過去の例だと侵入・窃盗・詐欺などの被害に遭っても生命に危険が及ぶことはなかったが、最近ではそれすら保障されない。
このところこれらも都会の犯罪だと思われていたが、最近は地方の老人ホームや一般家庭でもが多発しているようだ。窃盗犯の中には「日本の田舎は泥棒天国」という輩もいるほどだ。日本は世界でもトップクラスの高齢化社会で、少子高齢化社会は人間と人間のつながりや地域コミュニティは崩壊し地域社会の構造は希薄になって、犯罪者にとって最も狙いやすい状況をつくっているようだ。
老人を狙った犯罪で多いものに4つある。
1つは『オレオレ詐欺』。家族を装って電話をかけ、孫や子供が交通事故や事件に遭って至急お金がいるなどと騙し、高額のお金を振り込ませる詐欺である。複数の人間が弁護士や警察、被害者などになりすまし、巧妙な手口で騙し取る極めて現代的詐欺である。実を言うと、老人ではないけども私たち夫婦も危うく騙されるところであった。それは私が主催する会の当日、1本の電話がかかり息子が妊婦をはねるという交通事故を起こし、困っているというものであった。被害者の夫で弁護士と称する人間から「私も忙しい人間なので後の処理は弁護士である私がやるから、その費用など200万円を振り込んで欲しい」というものであった。そこで私はとにかく息子を出してくれと言ったところ「息子さんは警察にいて錯乱状態で電話に出れない」ということであった。ところがその電話の最中に息子が帰ってきて被害に遭わずに済んだ。自分の場合はまだ判断力があるが、高齢者の場合、真偽の判断がつけにくいのではないかと思う。
2つ目は『悪徳リフォーム』。これは屋根の無料点検などを口実にしつこい勧誘を迫り点検をした後、高額なリフォーム工事を無理やりするという被害である。特に認知症のお年寄りが引っかかりやすい。
3番目に『年金詐欺』。国民年金協会や架空団体の名をかたり、年金対象者に「国民年金を納めていない人には年金が支払われない。もし滞納すれば財産を差し押さえる。」といったり、「国民年金特例により過払い分を返金しないと年金を停止する」といった文章を送りつけ保険料を騙し取る詐欺行為である。
4つ目が『催眠商法』。通称SF商法ともいい、チラシやくじ引き、景品などを使って通行人などを誘い会場に呼び込んだ後、無料で景品を配り安心させ高額な商品を買わせる詐欺商法である。
ともかく、巧妙な手口で騙し取ったりグループで窃盗団を作り泥棒をしたりなど、老人特に1人暮らしの人や認知症の人たちを狙う犯罪が多いことは、社会構造に問題があるようだ。もっと安全で安心して生活できる社会をつくってほしいものである。
参考文献:防犯泥棒大百科
Drの四方山日記(140)