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近年、“地産地消”という言葉が浸透してきたように思う。その根底をなすのが「伝統野菜」で、地方の各地域で取れる独特の形や色や味をした有機野菜が、今まさに復活して見直されている。
なぜ今「伝統野菜」なのか?ここ20年は食料自給率が極端に低くなり、輸入食料に大きく依存してきている飽食大国・日本。世界中から食料や食品を買い集め、スーパー、デパ地下で季節に関係なく売っている。今や好きな食品は何でも手に入り単価も安い。しかし毎日消費している食料の大半は中国や米国、韓国など世界各国から輸入されているものである。これらの食料には有害な添加物や高濃度の残留農薬を多く含んでいる。それらのものを私たちは気づかないうちに摂取して、農薬などに蝕まれて病気になっていくのである。ではなぜ汚染された野菜を禁止されることなく輸入しているのか。それは国の検査体制に問題があるようだ。基準に従ってきちんと検査して人間にとって有害になるものは排除すべきはずであるが、ずさんな検査で危険な野菜がほとんどフリーパスに入ってきているのが現実だ。何かことが起った時に初めて食糧庁や厚労省が動くのも変な話である。
そこで、安心安全な食料(野菜など)を消費すべく「伝統野菜」について記してみる。「伝統野菜」と聞いて何をわれわれは思い浮かべるだろうか。秋田のとんぶり、東京の練馬大根、飛騨の赤かぶ、関西の賀茂なす、京都の聖護院大根や壬生菜、鹿児島の桜島大根などが代表される。なぜ「伝統野菜」が体にいいのか。それは独特に風味が豊かなだけでなく、栄養価が高くまた生物的抗変異作用(DNAによって修復する力)や抗酸化作用が高いことにある。確かに「伝統野菜」は大量生産や大量消費はできないという弱点はあるが、「食の安全」や独特の味覚で本来の「旬」を意識させてくれる。伝統的な食材と料理で地域の暮らしをもう一度見詰め直すいいきっかけになれば素晴らしいことである。「伝統野菜」は地産地消ブームの旗印として、今後より高く再評価されることだろう。
