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日曜日のお昼、友人からおいしい料理をご馳走するから、是非来ないかという誘いを受けたので、のこのこ出かけていった。それは東京・二子玉川にあるデパート高島屋の近くのレストラン街の一角にある和食の店であった。この店は“旬を食す。清冽なり”をテーマに体に優しい創作和食を食べさせる処である。
日本人は物質的な豊かさを得て更にそれを追い求めた結果、不健康という代償を負った。しかしバブル経済の崩壊を機に食というものが見直され、体に優しく生き生きした気持ちを満たす本当の豊かさが再認識されようとしている。この店は、ミネラルやバランスを豊富に含んだ健康な土から採れた野菜、大自然の恵みを受けたお肉や魚貝、無添加で素材にこだわった優しい調味料を使い自然本来のおいしさを追求して、ゆったりとした空間でくつろげることを大切にし、食べる楽しさ健康になる幸せをつくるという食の原点にある。
最近は確かに量より質を追及するようになってきたが、本当に体に合った食材を使った「旬菜料理」にはなかなかめぐり合えない。このくつろぎの場所で私と友人はゆっくり語り合い、しばしの心の洗濯ができたようである。別に店を宣伝するわけではないけども、この頃は飲食店に関わらず我々医療の世界でも立派な建物や装飾に凝ったものが増えてきたが、中身が伴わないところが多いようだ。つまり、立派なお店をつくってもサービスが悪かったり、食事が良くてもお店が汚かったりとなかなか全部がそろった所がなかなか見つからない。私のクリニックの内装も世界の素晴らしい素材を使ってゆったりとしたスペースをつくり患者さんが落着けるような空間を作った。しかし、そこに働くスタッフは一所懸命努力精進をして患者さんのサービスに勤めているが、まだ満足できるものではないように思う。日本人を表す言葉に“心・技・体”というのがある。すべて満足させることは難しい。ただあきらめずに追求し本物でありたいと思っている。その意味からもこの日の日曜日は忙しい中での友人との憩いを体いっぱいに味わった1日でもあった。

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Drの四方山日記(148)