新庄選手は野球の申し子

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151.jpg 12日(木)札幌ドームで行なわれたパリーグ・プレーオフで日本ハムがソフトバンクを下し、25年ぶり3回目のリーグ優勝を果たした。北海道に本拠地を移して3年目の快挙である。昨年に続いて今年も外国人監督による優勝は日本人としては何か複雑な思いがする。それはいまだ大リーグの力を借りないと勝てない日本プロ野球の姿そのものである。

 今回の日本ハムのパリーグ制覇は監督の采配、選手の奮起、それに地元の応援があったればこそ達成できた偉業ではあるが、私は何よりも今回の優勝に誰よりも喜び、素晴らしいプレーそしてパフォーマンスで盛り上げてくれたのは新庄選手だと思う。“新庄選手の力”なくしてはリーグ優勝は達成出来なかったのではないだろうか。新庄選手はアメリカ大リーグのニューヨークメッツを追われるように退団し帰国した。その傷心の時に最初に声をかけて誘ってくれたのが日本ハムであった。その好意に対して報いるためにも日本ハムの試合を楽しくし、そして日本一にするためファン2000人を集めての公開入団発表で「札幌ドームを46000人でいっぱいにして見せます」と公言した。その後の新庄選手のパフォーマンスは皆さんのご存知の通りである。それが新庄流のファンを呼ぶ方法でありサービスと私も心得ていた。どうやら彼は目立ちたがり屋というだけでなく、自分自身を追い詰めて結果を出す「有言実行」を通すタイプのようである。

確かに新庄選手には長嶋、王、松井、イチロー選手のような凄い成績は残せないが、彼にはファンを満足させるエンターテイナーとしてのスター性がある。もちろん野球人としてもそこそこの成績を上げているし、何よりも俊足と150キロ近い球で走塁者を殺す強肩は抜きん出ているし、ジャンピングキャッチなど独特の守備はピカ一である。またチャンスでのパンチ力ある打力は新庄選手ならではのものである。

 何よりもこの男の素晴らしさは日本ハムに入団してからの北海道ファンを大切にすることはもちろん、球団のために彼自身が札幌ドームの広告看板2枚(年間1000万円)を個人的に契約して協力している。他にも3年間継続して“新庄シート”を自分の守備位置に近いところに126席を年間買い取り自費で支払って野球少年らを招待している。広告料、制作費、新庄シート料を合わせて3年間で総額1億1500万円支払っているという。これまでの自分の年棒の4分1を球団や北海道のファンのために還元していることは凄いことである。今までそういうスケールの大きい野球人がいただろうか。本当に“野球を愛した男”である。21日から始まる中日との日本シリーズに「日米融合」させて最高のプレーとパフォーマンスを北海道のみならず日本全国の野球ファンを魅了させて欲しいものである。それが彼の現役ラストイヤーの野球人生にかけた姿にふさわしい。
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Drの四方山日記(151)

2009年6月

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