「夢」が「悪夢」となった話

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157.jpg 18日アメリカ・ラスベガスでとんでもない事件が起こった。ピカソの名画中の名画「夢」に誤って肘が当たり銀貨大の大きさの穴を開けてしまったのだ。この作品は1932年にピカソが愛人であったマリー・テレーズを描いた肖像画で、持ち主であるスティーブ・ウィン氏が1997年に4840万ドル、日本円にして58億円で購入したもので、美術品コレクターである彼の最も大切にしていた名画であったという。

 事の起こりは、近々この絵を別の美術品コレクターに1億3900万ドル、日本円にして165億円で譲渡する契約をまとめたばかりであり、ウィン氏もこの絵を手放すことになって友人たちに最後のお別れの気持ちを込めて見ていた矢先、自ら誤って絵に倒れこみ肘で絵の中央部に穴を開けてしまった。ではなぜウィン氏は倒れたのだろうと誰もが疑問視することであるが、実は彼は64歳という年齢もさることながら目の病気(周辺の視力を損なう網膜色素変性)を患っておりどうも足元がふらついて倒れこんだのが事の真相らしい。その時の彼の言ったことがユニークである。「ちくしょー、やっちまった。でも、やったのが私でよかったよ」と言ってのけたという。これが他人であったら訴訟問題となっていたのではないだろうか。これこそまさに「夢」が「悪夢」になった話である。でもウィン氏自身がこの事実を公表しなかったが、この現場に居合わせた映画監督が彼自身のブログに書いて明るみに出たというのも、これまた驚きである。もともとウィン氏はラスベガスのカジノに2つの豪華ホテルを所有する大富豪であるため、あまり影響ないのではないかと考えるのが我々一般人であるようだ。ところでこの穴の開いた名画は一体どうするのかと老婆心ながら考えるのは私だけだろうか。これも彼の事務所の発表によると、ウィン氏が契約をご破産にし名画を修復して自分のホテルに飾る決意をしたと報じている。ともあれ人騒がせな事件であった。
参考資料:10/20 毎日新聞 海外ニュースより

Drの四方山日記(157)

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2009年6月

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