2006年11月アーカイブ

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186.jpg 最近飲みに行くと、他のお客さんからよく話しかけられることが多い。自分より年配者と思われる人から「あなたは若いからいいね?、肌がきれいだし、姿勢もいいし、まさにエネルギーがあふれているよ」といわれる。そこで「あなたはおいくつですか?」と逆に問いかける。するとたいがい私より年齢が下の人が多い。そこで「私の方があなたより上ですよ」と切り返す。自分を美化するようであまり言いたくないが、私にはどうも加齢線(ほうれい線)や加齢臭がないようである。それが若く見られる理由であるらしい。

そういえば先週の雑誌に面白い記事があった。それは加齢と共に体内に有害成分が溜まり老化を早めるというもので、ある40代後半の女性が“最近疲れが取れにくく化粧のノリも悪く、いろいろな身体の不調で悩んでいる”というものであった。なぜ人は加齢と共に衰えあちこちと不調を訴えるのだろうか。それはどうも新陳代謝に関係あるようだ。新陳代謝とは体の古い細胞が新しい細胞へと変換されていき、古いものが新しいものに次々と入れ替わることである。医学的には人間の体は半年で新しい細胞に生まれ変わるといわれ、もし新陳代謝が正常に行なわれないとおのずと古い細胞が体に蓄積し、しまいには老化を引き起こしてくる。それが加齢線(ほうれい線)や加齢臭となって出てくるようである。

186b.jpg私たちの体は一日350?400リットルの酸素を摂取するといわれている。酸素は肺胞を通り、細胞におけるエネルギーを生み出す。通常空気には21%の酸素が含まれそのうち4分の3が摂取できず、残りの4分の1だけが血液中に吸収されるといわれている。しかし、老人の細胞は酵素を通常より活用できなくなるらしい。もし若返りたければ酸素を細胞そのものが有効に活用させることだ。そのためには汗をかく、血行を良くし、十分な水分を補給し、また食事も高タンパク質低カロリーな物を適量取ることだ。そうすれば病気や肥満にならないし老化を防ぐことにつながる。ともかく効率よく新陳代謝を高めるように努力をすれば、もしかしてあなたも“10歳も若返り”自分にも自信が持てるかもしれない。

■関連サイト
カラダ美人 シワ取りマッサージ - 健康情報サイトNMN

Drの四方山日記(186)

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185.jpg 朝ラジオを寝ぼけた頭で聞いていたら、ユニークなニュースが耳に入った。それは「電車運行のために“ぬれ煎餅”を買ってください!修理代がないのです」という緊急報告がマスメディアや掲示板などで告知され話題を呼んでいるというものだ。日に5件も売れなかったネット販売が告知後注文が殺到し発送に1ヶ月かかるという事態に陥った。このローカル線は東京都心から東へ約100km離れた千葉県銚子市にある銚子電鉄である。この電車は全線で6.4kmの短線で、銚子半島を半周するいわゆるローカル中のローカル電車である。この電車を維持するために東京の地下鉄車両を買い取って改造して使ったり、観光客を集めるために駅舎はヨーロッパ風のデザインに改装したりと悪戦苦闘している。その電鉄が今回は年末を迎え毎年暮れに行なわれる車両の検査(車でいえば車検)があるが、資金不足により発注できない状況に陥り、このままでは元旦や年明けの輸送に支障をきたすばかりでなく、現行ダイヤの運行ができないことも予測されている。そこで社員一同、資金調達のためなんと“ぬれ煎餅”の販売をして資金を調達しようというものだ。もともとこの電鉄は鉄道事業の他に食品販売製造業や物品販売業を行なっていて、特に鯛焼きやしょうゆを使ったぬれ煎餅や地酒「でんでん酒」を製造販売し、鉄道事業の約2倍の収益をあげていた。特にぬれ煎餅は主力中の主力商品で、駅、売店、高速道路パーキングエリア、デパート、他の電鉄の販売店および通信販売を行なっている。

 今や鉄道、特に地方のローカル線はマイカーの急激な増加で若者の利用が減ったため、鉄道事業がままならなくなってきたようだ。政府があまりにもスピード化を狙って新幹線やミニ新幹線を鉄道事業の主体にした為、地方の人の足ともいわれるローカル線が廃止の憂き目にあっている。果たしてこれは国民にとっていいことだろうかと考えさせられる。もっと地方の足を考えた政策も必要ではないだろうか。それが“地方を大事にして日本国民の士気を高める”ことになるということを政治家は忘れている。日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」をもった国民である。この誇るべき国柄が地方にある。安倍総理が言うように“自信と誇りのもてる日本”にするためには、美しい日本を残す形で政治をして欲しいものである。

■関連サイト
http://www.choshi-dentetsu.jp/ - 銚子電気鉄道
銚子電鉄の「ぬれ煎餅」 - 銚子電気鉄道
Drの四方山日記(185)

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184.jpg先週のある日、患者さんの1人である81歳の女性の方が一冊の絵本を私に持ってきてくれた。「先生、私が“母を思って綴った本”を作ったので是非読んで下さい」と白いカバーに大きく母と題名が書かれた本だった。その時は診療で忙しく中は見ることが出来ず、お昼の時間に読んでみた。


184b.jpg この絵本は、自分の幼児から成人するまでの母親の姿を短編ストーリーにしたもので、自分と母親と家族をありのままの姿で描き、戦前、戦中、終戦直後の混乱期の中で母親が子供や孫に対しての愛情やしつけが分かりやすく描かれている。この本を読むとまず母親がいかに家庭の中心であるべきかを読者に訴えかけるものが感じられる。日常のたわいもない話を花や子守唄、おにぎり、良寛さまになぞらえて情感たっぷりに描かれている。その中でのある一説は私の胸をジーンとさせるものがあった。それは“母さんの漬けたタクアン”

184c.jpgハラハラと雪がふる頃「もうおいしくなったかな」とおもいつけもの石をよいしょともちあげて今年はじめてのタクアンを出してくれます
ほんとうはまだ少し早いのですが、それは大みそかの夜のご馳走の一つになります
まだ少し色もうすく大根のから味の残ったあさ漬けのタクアン
あの味は忘れられません…(中略)もう母さんはいないのです
あの味をもう一度といっても無理なことはわかっています
そんな時私はもう八十才なのに幼な児のように母が恋しくなります
184d.jpg母さん 母さん 母さん
なん万べん呼んでも母さんはかえってきません
でも私はよびつづけたいのです
お茶わんをあらいながら せんたくものを干しながら
悲しいことがあったとき 嬉しいことがあったとき 困ったことがあったとき
いつでも母さんをよびます ちゃんと母さんはこたえてくれます
私にはわかるのです。

今はこの患者さんの母親のような女性は少なくなってきている。「親になるのは簡単だが親であることは難しい」と昔の人が私に教えてくれた。最近親とは何かをわきまえない親が増えている。子供が大人になれず身体だけ成長してしまうのは、親が責任を果たしていないからだ。この絵本に描かれているような母親が存在すれば、教育問題で揺れた日本をもう一度よみがえらせることができるのではないだろうか。

Drの四方山日記(184)

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183.jpg NHKで毎週土曜日(4週完結編)に放映されているドラマがある。それは『ウォーカーズ?迷子の大人たち?』というタイトルで、四国八十八ヵ所霊場を9人の男女がお遍路を通じて“人生とは何か”を追い求めるストーリーである。現代社会の中での生き方に迷い、自分の正体を見つけ出すために過酷な遍路道を懸命に歩くというものだ。歩くことは考えること、自分を探すこと、自分と真剣に向き合うこと、大切な人と向き合うこと、そして未来へ続く道を見つけることを強く思い、お遍路にチャレンジしている。


 では、お遍路とは何だろうか。その歴史は古く1140年平安時代に修行者たちが道場である阿波(発心)・土佐(修行)・伊予(菩提)・讃岐(涅槃)の四国の海岸で修行したことに始まる。当時海の彼方に神道上の世界を求めて修行したと考えられ、その海岸沿いの道や土地のことを「辺路(へじ)」と称し、「根の国」信仰と「補陀落浄土」信仰を混同して理解し、金剛浄土に入ることができるという説からきているらしい。その後弘法大師・空海が自身と世の中の人々の厄除けの霊場を探し四国をまわった。その際、当初は海辺の道や土地を表す言葉の「辺地」が「辺路」「邊路」と変わり、その後「遍路」と変化していったのが語源だといわれている。

 四国八十八ヵ所霊場めぐりは全行程1450kmで、車で8日、バスツアーで12日、徒歩で40日?60日かかる過酷なもので、各寺院で納経し本堂にて写経を納めお参りをした印としてご朱印を受けるというものである。その巡拝回数によってご利益も大きくなるということらしい。ではお遍路がなぜ白装束を着るのか。その意味は世間の垢に揉まれた己はとりあえず死んだことにしよう。世間を捨てれば心細い糸の切れた風船のような気持ちになる。その時金剛浄土を得られるという思いを白装束姿に託した。お遍路は1人で苦しむものではなく、いつも弘法大師が一緒に苦しんでくれるものだととらえている。人はいろいろなことに慣れマンネリ化する。それによって自分を見失いまったく別の自分が出てくる。やがて自分でない自分が作り上がってくるようだ。その煩悩を教え導いてくれるのがお遍路である。183b.jpg

 ドラマを通じて、お遍路の意味や四国八十八ヵ所霊場を詳しく知り得たことは、自分のこれからの生き方に何かヒントを与えてくれたように思う。私も還暦を過ぎてからゆっくり遍路道を歩いてみたいなあと心ならずも思った。久々に私の心に強いものを感じさせてくれるドラマを観た思いがする。

■関連サイト
お遍路のススメ - お遍路さんの「なぜなに」情報満載サイト

Drの四方山日記(183)
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K04.jpg 暮れに近づき日本各地で感染性胃腸炎が猛威を振っている。例年12月になるとサルモネラ菌やノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスによる胃腸疾患が流行するが、今年は約1ヶ月早い11月より感染性胃腸炎が蔓延して各地で人々を脅かしている。特養老人ホームや病院、学校、幼稚園及び保育所などでは集団でかかる可能性があり警戒している。昨年あたりまでは大腸菌やサルモネラ菌などの細菌性が多かったが、今年あたりからノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスによるものが増加傾向にあるようだ。それも子供や老人ばかりではなく全ての年齢層に発症しているのが特徴である。

北海道ではノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が77件になり昨年の同時期より17件多く、発症者は約2500人に達している。道内の保健所では食べ物より人から人への2次感染が増えているのが原因ではないかと警戒している。滋賀県では県内に感染性胃腸炎警報を発令した。特に小児科32ヶ所を拠点に調査しているようだ。奈良県はどこの県よりも早い時期から多発し、県の健康促進課では蔓延防止の徹底を図るよう関係機関に異例の通知を出している。三重県も約一ヶ月早くピークになり、県内では高齢者を中心に注意を呼びかけている。ウイルス性だけではなく腸炎ビブリオや病原性大腸菌などの細菌寄生虫などによるものが多く出ているようだ。京都府もウイルス性感染が多く例年同時期の約3倍に上り、今後さらに増加することが考えられると注意を呼びかけている。特に京都市では市内の41の医療機関から報告を受け予防に躍起である。もう一ヶ所多い県としては岡山県がある。激しい嘔吐や下痢、発熱を伴う感染性胃腸炎が県内で猛威を振い11月に入って急上昇し過去5年間の5倍に達しているという。この県は昨年特別養護老人ホームで集団感染により入居者が多く死亡しているだけに、県も特別対策研修会を開いたり各幼稚園や小中学校に注意の文書を配布して蔓延を防ごうとしている。

感染性胃腸炎はウイルスや細菌が原因となって腹痛や下痢、嘔吐を来たす病気であり、年齢を問わず子供から老人に至るまで発症するといわれている。最も多いのが10歳未満の小児の75%である。時期によってウイルスや細菌による感染は違うようである。主な症状としては発熱、下痢、腹痛、悪心、嘔吐などであるが、個人によって大きな差があり単独で起こる場合と複数の症状が絡み合って出現する場合がある。症状の重さも様々である。予防は普段から手洗いを頻繁に行なって十分な栄養と睡眠を取り、体調の維持に努めることが大切である。現代の治療法では対処療法が中心であり、経口や点滴による水分の補給、脱水の改善と電解質(イオン)のバランスの調整が有効である。医療機関によっては抗生物質が投与されることもある。経過は一般的には1日?3日程度のものが多く、長いものは10日前後症状が出るまでの潜伏期間があるという。その間他人に感染する可能性があるのでちょっと恐い。それと病気の発見や治療が遅れた場合はいろいろな症状が組み合わされることにより脱水症が重度になり、生命に関わることもあるので十分注意が必要である。病気にかからないためにも日頃から自分自身で気をつけることが大切であるが、かかったら早めに医療機関を受診して治療を受けることだ。また子供に対しては親や周りの人たちが注意深く観察と配慮を施せば大事に至らなくて済む。今年は温暖化で季節感があまりないため安易な軽装をしたり栄養不十分な食事を摂ったりしてあまり警戒しないため、インフルエンザにかかったり急性の大腸炎になったりすることが往々にしてあるようだ。その延長線上に感染性大腸炎が待っている。
参考資料:『今日の治療指針』医学書院、愛知県衛生研究所  産経新聞・北海道ニュース・奈良新聞・中日新聞など

健康コラム

■関連サイト
ノロウイルス - NMNナチュラル・メディスン・ネットワーク
感染性胃腸炎が大流行しています! - 三重県感染症情報センター

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182.jpg 17日徳島市の眉山のふもとの急斜面で土砂崩れ防止用擁壁に作られたコンクリート枠に野犬が迷い込み6日間にわたり動けなくなった。2回のレスキュー隊約20人の救出劇によって無事捕獲された。この犬はおそらく誰かに飼われていたものらしく、根っからの野犬ではないようで、幼犬(生後6ヶ月・体長70センチ)としては落着いていた。この場所ではこの一件の2日前にも同様のことが起こり、犬が捕獲されていたという。ただ、今回は幼犬であったため助けを求めて切ない泣き声をあげたため野次馬が200人以上に増え、いつの間にかテレビなど報道陣までもが集まったため全国的注目を浴びるかたちになってしまった。たかが犬一匹ではあるが日本列島は名もなき犬の救出劇に歓喜した。アザラシのタマちゃんといい日本という国はまったく平和な国である。外国では狂犬病による死亡事故が増え、今や国際問題になっている。狂犬病はウイルス(ラブドウイルス科リッサウイルス属)という病原体で人獣共通感染症である。毎年約5万人の死者を出すといわれているウイルスで、別名恐水病と名付けられている。狂犬病は人を含む全ての哺乳類に感染する。感染した動物の咬み傷等から唾液と共にウイルスが侵入し神経系を介して脳組織に入り発病する。潜伏期間は短く2週間程度、人によっては数ヶ月以上かかって発病するという。恐いものが咬み傷に熱感、恐水症状、麻痺、精神錯乱などの神経症状を起こし昏睡状態に入り呼吸障害などによって死亡するという。今フィリピンや中国では大変な社会問題になっているという。発病後の死亡率は100%で治療法はないようだ。もし咬傷を受けたら傷口を石鹸水でよく洗いエタノールで消毒すること。そしてその後すぐにワクチン接種を開始する。これしか方法はないようだ。

 日本も今やペットブームで猫や犬は日本人の家庭にはなくてはならない存在にはなってきているが、その反面何らかの理由で飼えなくなって捨てていくのも多いのが現状である。もっと責任を持ってペットを飼って欲しいものである。今回のワンちゃん救出劇はいじめなどの教育問題で揺れる日本には格好の出来事であったようだ。幸いに救出されたワンちゃんは動物愛護管理センターに収容され回復を待って、全国からの応募(50件)の問い合わせに対し抽選で里親を決めて渡されるというハッピーエンドで幕を閉じる予定だ。

Drの四方山日記(182)
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S37.jpg ずさんな市の行政によって財政破綻を起こしているのが北海道夕張市である。
夕張市といえばメロンと炭鉱が有名であったが、23の炭鉱が国のエネルギー政策の転換による昭和48年三菱大夕張炭鉱の閉山を皮切りに次々と閉山して平成2年にはゼロになった。採炭の全盛期に約12万人いた人口が年々減少し平成14年には約15,000人、それが平成16年には1万人を切るという状況に陥った。まさに全盛期から比べると47年間に10分の1の人口になったわけである。そのうち高齢者はなんと60%を占めている。

 なぜ財政破綻を起こしたのか。その主たる原因は単純な放漫経営ではなく、石炭政策による基幹産業の崩壊に国や道が有効な政策を打ち出さなかったことにある。それなのに市は“石炭が駄目なら観光があるさ”と言わんばかりに散財(道路建設、映画祭開催など)を続け、最終的には現在のような財政破綻を来した。しかし、市民にはその実体は公表されず、不思議なことに決算上は黒字にし財政再建団体(総務省管轄)に申請していたのである。まさに市民にとっては“寝耳に水”である。民間企業で言えばとうの昔に倒産していたのである。それを税収と支払い時期をうまくコントロールし、繋ぎ資金として金融機関から借り入れ、決算のときは一時金によって返済していた。明らかな「粉飾決済」である。その結果負債額540億円を抱えることになった。ではそれは誰の責任か。市長や市議会議員の責任は重大であるが、それにも増して道庁の他人任せな監視に問題があったのではないだろうか。あまりにも馴れ合い的な政治がこの夕張市民を追い込んだのである。今となっては頼みの観光事業も難しく、再生の道がほとんど閉ざされた状態である。このままでは借金だけが残された市に果たしてどれだけの人たちが残って生活するのか、まったく見当がつかない。今後は市民病院の縮小・民営化を余儀なくされ、まともに医療が受らけれない状況に陥るだろう。特に出産は他の市の病院へ行かないとできない状況も予測されている。個人でも年金の大幅カット、医療費の自己負担大、諸物価の値上がり、水道公共料金の値上がりなど問題を挙げたらきりがない状態である。

 そもそもこういう状況に陥った最大の原因は国にあるように思えてならない。それはインフレ対策である。「バブル崩壊」で民間企業が不景気になり不良在庫などが増えその結果倒産し、そこに貸し付けた銀行が不良債権を多く抱え仕舞には銀行が倒産。そこに国や地方自治体が支援したことが不良債権をますます産むことになり、さらに市町村を追い込む形になったのである。確かに日本は民主主義であるが、知らぬうちに経済的に社会主義以上の中央集権国家になってしまい、税金が中央部に集まってそれを政治家と官僚の密着から利権で行使することになり、結果として経済を苦しめるか財政破綻を引き起こすのが落ちである。夕張市の話を他人事と思わないで明日は我が身ということを忘れないことである。この国もあまりにも大国に吸い取られたり外国に支援や援助することに従事していると、そのうちこの国自体が自らの首を絞めることになる。「すべての道がローマに通じる」ということにならないように日本国民の1人として願うばかりである。
参考資料:産経新聞  毎日新聞  読売新聞 ブログ王様の耳はロバの耳 夕張市 財政破綻

世相シリーズ(37)

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181.jpg 最近マグロの価格が急騰している。大都市では卸価格が過去5ヶ月で軒並み20%上昇し、冷凍のクロマグロで1キロ当たり2000円もするという。今までマグロは日本人しか食べなかった魚であるが、いまや欧米や中国、台湾など消費する国が増加した。昔マグロは高級品でなかなか一般庶民の口には入らなかった。しかし、1989年のバブル絶頂期をピークに値下がりの一途をたどり半値で食べることができ、我々庶民にとって大衆魚となった。

 そのマグロがなぜこうも高くなったのか。その理由はマグロ資源の減少にある。日本が毎年大量に漁獲する太平洋中西部は資源量の減少などが深刻化したため、国際的な漁獲規制が設けられた。メバチマグロは25%削減、キハダマグロは10%削減を強いられた。それによって現在、漁獲量はピーク時の3分の1以下に減少した。

 私自身寿司屋へ行ってもあまりマグロにはこだわりなく、出されるものを何となく食べていた。しかし、これからなかなか口に入らないと思うと、もっと食べておけばよかったと少し後悔気味である。特にいつも行く店は大繁盛しており、毎日多くの人がこのマグロなどの寿司ネタをあてにして来るらしい。マグロには大きく分けてクロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロがある。クロマグロはマグロの中でも王様といわれ、大トロ、中トロは最高で刺身、寿司、照り焼きなどに使われている。日本近海から北太平洋、地中海、メキシコ湾などに分布する。ミナミマグロはクロマグロに比べて小振りだが大トロは美味いらしい。オーストラリア、ニュージーランド周辺、インド洋から太平洋に分布する。メバチマグロは目玉と頭が大きくずんぐりしている魚で、赤みが最高とされている。寿司でもよく握り寿司に用いられている。赤道より南北に緯度35度前後の熱帯、亜熱帯に広く分布する。

 最近では大規模なマグロ蓄養のお陰で冷凍マグロ(摂氏マイナス60度)などが可能になったため、鮮度の良好なマグロが食べることができる。しかし、それすら資源保護上や環境保全上の問題から国際的な規制が始まり、日本でも蓄養マグロの輸入が難しくなってきた。くじらでもマグロでも日本人が大量に漁獲する魚は、いつのまにか世界の食卓に並ぶせいか規制が設けられ、なかなか昔のように美味しい鮮魚が食べられなくなってきた。魚好きな日本人にとっては健康を考えても至極残念である。

Drの四方山日記(181)

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180.jpg 昨日、雨と寒さの中、東京国際女子マラソンが行なわれた。この大会は来年8月の世界選手権の代表選考会になっており、世界選手権でメダルを取れば2008年の北京五輪の代表権が得られる。そこで昨年この大会で優勝している高橋尚子選手と、2年前のアテネ五輪の選考レースで高橋選手を抑えて五輪の切符を手にした土佐礼子選手との一騎打ちとなった。私が何気なくテレビをつけたらこの2人とペースメーカーの3人が映し出された。最初は外国人選手がトップで日本人選手2人がついていっているのだなあと思ったが、そうではなくペースメーカーであった。途中からペースメーカーが消え2人のデッドヒートが繰り返された。途中雨と寒さのせいか高橋選手が手袋を脱ぎ捨て30km手前ではキャップも取り去り、最後の12.195kmにかけた。しかし、無残にも28km過ぎからアメリカのボルダー合宿中で痛めた左ふくらはぎが災いし、さらに寒さで脚がしびれ37kmあたりから失速していった。まさにアテネ五輪を逃した2003年大会の悪夢を再現するような失速だった。ではなぜ高橋選手が土佐選手に負けたのか。それはレースのための準備が不十分だったことが挙げられる。土佐選手や他の選手はこの悪天候を予測し、長袖で厚めの手袋を身につけて試合に臨んだ。しかし、高橋選手は自信があったのかいつもと変わらぬ軽装で臨んだ。そこに差があったように思う。一番肝心な30km付近で雨が強くなったため手袋とキャップがびしょぬれになり、体温が奪われてエネルギーを使いすぎ、さらに追い打ちをかけるように筋肉や脚が動かなくなったところに以前痛めたふくらはぎが痛み出しペースがダウンした。高橋選手の強さは「スイング型走法」にあり、主に太ももの筋肉を使い、膝や足首をあまり動かさず狭い歩幅で脚の裏全体で着地するというものだ。膝から下をあまり振り出さなくても走ることができるところにその特徴がある。それと「関節位置覚」にあり自分の体の関節がどのような位置や方向にあるかをキャッチする感覚を持っている。にもかかわらず寒さと雨ですべてが狂ってしまったのが今回の敗因のようだ。私の見る限り31km地点の分れ目は土佐選手の揺さぶりではなく高橋選手のペースダウンにあるようだ。初マラソンの97年大阪国際以来、日本選手に負けたことのない経験を今回してしまったようだ。

 2005年5月リクルート時代から約10年間コンビを組んでいた小出監督との師弟関係を解消し、独自の「チームQ」として活動した。しかし、彼女を指導するコーチがいなくなったことで今回のような準備不足などが露呈し敗走につながってしまった。私は彼女の精神力と肉体は依然年齢を感じさせなく、他の選手を圧倒するものがあると思う。これからのレース、特に2008年の北京五輪の代表選考会では素晴らしい成績を上げてくれるものと願ってやまない。34歳にして人間の限界に挑み、己を鍛えている姿には頭が下がる思いである。

Drの四方山日記(180)

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179.jpg今年も残すところあと40日ちょっととなってきた。この時期にボージョレ・ヌーボーの解禁(11月第3木曜日)がある。新酒らしい軽やかな香りと味、鮮やかな色が今年の特徴であるようだ。私もボージョレ・ヌーボーというものそのものが何であるか分からなかったし、ただ勧められて飲むだけのワインでしかなかった。では、ボージョレ・ヌーボーとはどういうものか。東フランスのブルゴーニュ地方のボージョレという広大な広さのぶどう畑で生産された赤ワインである。もっと具体的にいうとヌーボーとは「新酒」という意味であり、ボージョレ・ヌーボーはその年にボージョレで収穫されたガメイという品種のぶどうで作られたばかりの新しい赤ワインをさしている。この地域で生産された赤ワインの70%はヌーボーだといわれている。アルコール分もエキスも軽くフルーティーな香りがし、タンニンが少なく酸が多いので少し冷やして飲むとより美味しさを楽しむことができる。

今年のワインの出来は猛暑でぶどうの品質が高く、新酒らしからぬ渋みがあるようだ。代表的なものに3種類あり、ボージョレ、ボージョレ・ヴィラージュ、クリュ・ボージョレがある。特にヴィラージュは熟成に堪えうる特級酒として愛好されている。日本人のワイン人気はここ近年高まり特に赤ワインブームで、国内の消費量が10年前と比べて2倍に急増しているらしい。しかし今年は飲酒運転防止運動の高まりで試飲自粛の動きもあり、幾分減少する見込みのようだ。ともかく解禁以来百貨店や酒屋、コンビニエンスストアはもちろん各レストランでも「新酒入荷」の文字が躍っている。

日本人はどうも好奇心旺盛なせいか、焼酎に飽き足らずワインというブランドにも手を出し始めたようである。ワインを好むのはいいが、くれぐれも飲みすぎて身体を壊さないように気をつけよう。

Drの四方山日記(179)

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178.jpg 今NHKの大河ドラマ「功名が辻」が佳境に入っている。私も好きで毎週観るのを楽しみにしている。戦国時代の波乱万丈の中を生き抜き大功をなすこの物語は、激しい現代の競争社会の中日々生きる術(すべ)を教えてくれるストーリーで、疲れた我々に癒しを与えてくれる。特に妻・千代の生き方は典型的な日本の大和撫子である。愚直と実直さだけが取り柄で不器用な男が、妻の卓越した政治感覚と夫を支え信じぬく強い愛により生死をかけた戦乱の中生存する姿は、何か現代の中堅サラリーマンにも相通ずるように思えてならない。妻が夫を励まし、夫が正義を貫く姿は、現代に薄れかかった夫婦愛になぜか一石を投じるものである。命の重さや大切さが希薄した現代に、共に生き延び成功させていくプロセスは素晴らしいの一言に尽きる。ましてや戦国時代の信長・秀吉・家康の三英傑に仕え立身や生き残るため必死に生きた61年の生涯は、おそらく一豊自身も満足したのではないだろうか。最近は“いじめの問題”や“夫婦の危機”などが叫ばれているが、もっと昔の時代に目を向け歴史から何かを学び取って欲しいものである。男は「度胸」、女は「愛嬌」の精神を失わず、意義ある人生を送りたいものである。

Drの四方山日記(178)

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177.jpg “夫婦げんかは犬も食わない”というが、まさに現代の世界でのペットたちの夫婦間における役割は大きいようである。昔は夫婦にとって“子はかすがい”であったが、今はペットがその役割を担っている。ペットフード工業会の調査によると、犬や猫のお陰で夫婦げんかが減ったと考えている人たちが多いということが分かった。1947年?49年生まれの団塊の世代から1955年生まれまでの男性ビジネスマンと、この世代のビジネスマンを夫に持つ専業主婦200名を対象に、退職後のペット飼育に関する意識調査をした。その結果飼育者の75%、非飼育者の41.5%が犬を飼うことによって“癒し”や“家族や夫婦のコミュニケーション”を取ることができたと答えている。また、調査から“定年後ペットを飼って育てたい”や“飼いたいけれども住宅や環境の問題でなかなか飼えない”という人が多くいることも分かった。飼えない理由としては他に「旅行や外出などの制限」「散歩や食事の世話が大変」をあげる人も多くいたようだ。しかし年々住宅問題も減少し、ペットを家族の一員として迎えられる家庭も多くなったようだ。またペットを飼うことで「夫婦間のコミュニケーション」が取れたり「家庭が和やかになり会話が増えた」と考える人も増加してきた。男性も「ストレス解消」や「退職後の生活に潤いや安らぎ」を求めるには最高だと思う人も多く出てきた。ともかく何よりも夫婦げんかを起こさない、起こしてもペットがいることで仲直りが早くなるし、夫婦間の会話復活に大いに効果があるようだ。まさにペットは夫婦にとっての潤滑油である。

ではペット飼育の決定権はどちらにあるのか。やはり女性が飼育をする決定権を持っているようだ。長く家を守ってきた実績から夫は妻の言い分を聞くようだ。こうして見るとペットは夫婦げんか解消にはなくてはならない存在である。確かに最近はペットブームで若い人たちに関わらず中年、熟年者も“癒し”を求めて飼育する人も多いようである。それだけペットの存在は人間の生活にとって大きいようである。
参考資料:ペットフード工業会 第2回 退職後の犬猫飼育に関する意識調査より

過去の記事 Drの四方山日記(159) - 夫婦げんかの謝り方にも変化

Drの四方山日記(177)

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176.jpg 13日、日本政府は、北朝鮮制裁として「ぜいたく品」24品目について輸出を禁止する主旨を関係国との間で調整を図り国連安保理に提出するという。このリストには金正日や高官たちが好むマグロ、キャビア、牛肉などの食材から酒、たばこの嗜好品のほか大型自動車、腕時計、映画用機器、香水、宝石などが盛り込まれている。この輸出禁止処置は金正日体制の特権を崩す願いがあると新聞各紙が伝えている。

 ともかく、北朝鮮では金正日政権に対して「信頼」と「忠誠心」を持ってないと良い生活ができないし、まして党の要職である高官にもなれないようだ。父である金日成時代からの長期にわたる一党の先軍指導に従い、一心団結の威力で独裁政権を維持してきた。そのためには国民の絶対的な “誓い” 必要である。それに対して今の政権を脅かす米国、日本、韓国などの国々はまさに敵対国であり横暴と強権で北朝鮮を圧殺しようとしているとの思想を自国民に植えつけて、全国民の力を一つにしようと考えている。

しかし国連による制裁決議案の採択以後「崖っぷち策動」から息を整えて我慢する戦術に変換しているが、時は既に遅く脱北者は1995年の水害から増え続け、2002年からは年間1,000人にのぼり、朝鮮戦争休戦(1953年)から累計するとなんと1万人を超えているといわれている。北朝鮮の無謀といわれる核実験で国際社会の経済制裁は更に厳しくなり、このままでは人道支援すらおぼつかなくなるり、、更に食糧難も悪化して脱北者は後を絶たなくなってしまうのではないか予想される。

 昨夜の民放のニュース番組の特集で「北朝鮮のコッチェビ核実験にうかれる裏で子供が次々に死んでいく」が放映され、北朝鮮人民たちの生活現状の悲惨さを見て心を痛めた。戦時中や戦後の時代ならともかく今の時代にこういうことが実際にあるのかと思うといたたまれない気持ちになる。どんなに国のために尽くしても権力の前に人民の命はハエの命以下である。一日も早く独裁政権が崩壊して、人民にとって平穏に暮らせる国になって欲しいものである。

Drの四方山日記(176)

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 1957年映画『喜びも悲しみも幾年月』の舞台にもなった長崎県沖の女島灯台が12日、最後の有人灯台としての役割を終えすべて自動化されることになった。長年にわたり航路を見回り続けた灯台守約3337基のすべての灯台が、姿を消して自動化されることになった。

 灯台といえば必ず思い出されるのが巨匠木下恵介監督の『喜びも悲しみも幾年月』の映画である。一組の灯台員夫婦を主人公に日本各地の灯台を9ヶ所25年間に渡る生活を描き、日本全国を感動の渦に巻き込んだ物語で何度となくリメイクされた日本映画の大作である。

 灯台とは「航路標識」全般をいい、海上保安庁所属でその保守管理をしている。仕事としては実際に船に乗るものと乗らないものに分けられ、乗らない場合は灯台やブイ及び機械の不都合があれば夜間や荒天時での出勤もあるようだ。灯台守は船舶の安全航行になくてはならないものであった。しかし時代と共に有人から無人の自動化になったため姿を消すことになった。

最後の職員滞在灯台となった長崎県西部の男女群島女島は五島列島の南西約80キロに位置する絶海の孤島で灯台は海抜108メートルの屏風が浦の絶壁の上に建られており、映画のシーンでも冬場や台風での業務の辛さや厳しさが観る人々の心を動かしたものである。特にこの女島は日本初の公衆電報取扱いの電信局が置かれた灯台でもあったという。

175.jpg長い歴史の中には戦前、戦中、戦後の波乱に富んだ出来事も多くあったし、いかに灯台守が重要でありや大変であるかが映画を通じて我々国民に訴えかけたか、その功績は計り知れない。私が『喜びも悲しみも幾年月』を最初に観たのは小学生の頃であった。当時長編大河映画として大変な人気があったし、役者もさることながら若山彰の歌った「おいら岬の灯台守は…」は未だ私の心に強く残っている。

Drの四方山日記(175)

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174.jpg 日曜日の午前中ウォーキングを済ませ、お昼過ぎから神奈川県川崎市にある川崎大師(平間寺)へ参拝に出掛けた。この川崎大師は関東の「厄除け三大師」の一つで、関東一円、県外からもご利益を求めてたくさんの人たちがお参りに来る大師様として有名である。私もいろいろと悩んだり困ったりしたことがあると参拝し厄をお払いしてもらっている。


 川崎大師は870年前の大治3年(1128年)に平間兼乗という漁師が操業中に弘法大師像を偶然見つけ、持ち帰って地元のお寺の尊賢上人(高野山修行)に見せ、堂宇(どうう)に安置して、大師様を発見した漁師平間の名を取って寺号を平間寺としたという説と、「新編武蔵風土記稿」によると下平間村に称名寺というお寺があり、あるとき真言宗から浄土真宗に改宗したため不用となった本尊を多摩川へ流し、それを河口の漁師が拾い上げて安置し、そのとき村の名前が平間であったため平間寺としたという2つの説がある。これらの伝承からこの土地は漁港であったため「海上漂着」または「水上漂着」の神仏を祀る民俗信仰が厚く、地元の漁師や地域に住む庶民の寺として重宝がられた。その後寛政8年(1796年)将軍家斉が厄除け祈願に訪れ幕府から朱印を拝領したといわれている。

 もともとこの大師様は弘法大師(空海)のお寺として名を馳せ『南無大師遍照金剛』を唱えればいつでも弘法大師にお会いすることができるという説が広まり、ご利益のある大師様として庶民の心の中に生き続けている。特にご利益については兼乗が42歳の厄年に夢告により弘法大師の像を発見したことから、この川崎大師を厄除け大師と名付けた。特にお護摩焚きは梵語でホーマ(Homa)といい“仏の御心を火によって信者の煩悩を焼き尽くすこと”を弘法大師のご供養としたことから始まったといわれている。大厄を消除し家内安全、商売繁盛、病気平癒、心願成就などを開運の祈願としてまっとうするためお祈りすると大師様の上人が詳しく我々に説明してくれた。

 現在の川崎大師は成田山新勝寺、高尾山薬王院とともに智山派の「関東三山」としてみなが幸せを願って詣でている。私の家族も機会あるごとにお参りに行くようにしている。人間は困ったときの神頼みという言葉があるように、なんとたくさんの人が訪れることかといつも感心している。ともかく身も心もすっきり洗い流し新たな力を御仏によりいただき“頑張る力”を湧き立たせている。合掌!!
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Drの四方山日記(174)

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173.jpgテレビの民放番組で、ある野球選手のドキュメンタリーを放映していた。それは昨年まで読売ジャイアンツにいて今シーズンで戦力外通告を受けた中浜裕之選手についてである。彼は1996年仙台育英高校からドラフト4位で当時の近鉄バッファローズに入団したが、目立った活躍もないうちに巨人に移籍し、2年間プレーして今シーズン戦力外通告を受けた。巨人時代、主に2軍生活で通算8試合出て打率250本塁打0打点1を記録しただけで、年棒も2005年800万円、2006年764万円と最低ラインであった。

同じ年代の松坂大輔投手や上原浩治投手などとは雲泥の差であり、まさに天と地の違いがある。野球の超一流や一流の選手になるには才能はもちろん運や良い指導者に恵まれないと中々大成できず、その確率は何百人に1人であるようだ。

 悔しい思いをした中浜選手が再度プロ野球選手としてプレーを目指したのは、自分を温かい目で見てくれ応援してくれた母が「がん・(悪性リンパ腫)」にかかり、息子として華やかなプレー姿を見せてやれない歯がゆさから、もう1度母にプロ野球人として活躍する姿を見てもらおうと再度プロ野球テストにトライした。それがプロ野球12球団合同トライアウトである。これには戦力外通告を受けた選手らを対象にしたもので、昨シーズン及び今シーズンまでレギュラーとして活躍した選手もおり、まさに狭き門である。トライアウトは一投手が五人の打者と対戦するシート打撃形式で行なわれ、それには12球団や米国、台湾、韓国などの球団関係者が姿を見せるという。今回は昨年のチャンピオンチーム・ロッテのバレンタイン監督も姿を見せた。中浜は知り合いのつてである大学のグランドで練習し、試合の前日には田舎へ帰り母の手料理を腹いっぱい食べエネルギーを蓄えて、6日のトライアウトに望んだ。5打席入って1打席目と最終打席にヒットを打ち、この日の成績は5打数2安打1打点1盗塁でまずまずの成績だった。何がこうも彼を野球に打ち込ませたのか。それは2つある。1つは何もしてやれない親へのプレゼント、もう1つは大好きな野球をやりたいという一途な気持ちが彼を奮い立たせた。残念ながら番組中では彼の再入団の話は届かなかったが、ただ悔いのない野球人生を送りたいという一途な気持ちは我々に十分に伝わった。

 彼のような戦力外通告を受けた選手は数多くいる。確かにプロ野球の花形選手として脚光を浴びる選手もいれば、中浜選手たちのように苦悩しながらもスターを夢見る選手もいるのである。私は今回のこの番組は成功者ばかり注目するのではなく、底辺で苦悩する野球選手もいるということを我々視聴者に分からせるには非常に良い番組だったと思う。

Drの四方山日記(173)

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172.jpg7日、米国中間選挙で上院の2つの州で民主党が勝利した。これで上下両院を民主党が多数を占めることになり事実上ブッシュ大統領率いる共和党政権を維持することが難しくなった。イラク戦争・政策の誤りから、政権の中枢にあったラムズフェルド国防長官の更迭を大統領自ら発表した。まさにブッシュ政権の「レームダック(死に体)」である。今回の中間選挙はイラク政策の当否を決める結果になった。


もともとブッシュ政権の最大の目玉はイラク戦争であった。2003年3月ブッシュ大統領はニューヨークの貿易センターのテロによる「9・11」をきっかけにイラクの大量破壊兵器の保有と、フセイン政権と国際テロ・アルカイダとの強い結びつき崩壊を「大義」にあげ開戦に踏み切った。まさに自国の利益のため傲慢とも言える国際警察を名乗り、国連の採決を無視してアメリカと英国が仕掛けた。しかし、当初から大量破壊兵器が存在しなかったことが問題視され、国連でも物議を醸した。2004年にアメリカ中央情報局の調査で大量破壊兵器がなかったとの報告を議会に提出したことから、ブッシュ政権への批判が徐々に噴出してきた。いわゆる世界の反米運動である。私もヨーロッパの国々を歴訪しているが、最近では大方の国々がUSドルの拒否や米国製品の不買など反米運動が広がっている。まさにブッシュ大統領の独善主義が不人気を呼び米国の求心力も低下していった。

以前ブッシュ大統領自身が「悪の枢軸」としてイラクのフセイン、リビアのカダフィ、北朝鮮の金正日の3人を上げて批判していたが、今や世界の「3大悪人」として金正日、ビン・ラディン、そしてなんと「悪の枢軸」を言った張本人であるブッシュがあげられている。なんとも皮肉なことである。イラク・イランを始めとする中東の問題は歴史から見ても宗教戦争であり、他の国が入り込むべき問題ではなく本当の国連指導で解決すべきものであったが、自国の利益や世界のリーダーシップを取ろうとする独善主義が今回のアメリカの崩壊の危機を招いている。米軍の早期イラクからの撤退を敢行すれば第2のベトナム戦争にまでに発展しないとも限らない。今回の戦争の最大の問題点は、ベトナム戦争のときは「徴兵制」に対して、今回のイラク戦争は「志願兵」だけで行なったことにある。そのことが中央政権からの命令系統を揺るがし、軍の弱体化につながったように思う。人間が人間を裁き、人間が人間を攻撃する論理は平和を乱す元になり、本当に世界の望む平和にはなりえないのではないだろうか。もっと真剣に世界の国々が考えなければならない問題である。

Drの四方山日記(172)

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171.jpg 近代社会はどこまで変化するのかまったく予測ができない時代に来ている。ある学者が未来の予知や予測がアンビエント情報で即わかる時代が来ると述べていた。

アンビエントとは“完全に包囲している”や“周囲を取り巻く”という意味で、分かりやすく言うと「見つけやすさ」、つまり無線ネット接続、モバイル機器、GPS、RFIDの技術によって、誰の居場所でも何のあり方でも、どこでもいつでも見つけることができる。現在はまだその世界までは達していないが、間違いなくその方向に向かって進むことができる。その「情報を見つける」ことがアンビエント情報というものである。欲しい情報が即入手できたり、思うだけで時間を知ることができる。これは情報システムの力であり世界最先端の技術であるという。今や情報をキャッチすることのみならず医療、設計建築、交通、流通などあらゆる分野で、さまざまな情報収集が可能になってくると前出の学者が指摘している。その情報たるや単行本で200兆冊分の検索ができ、そのものすごさは他を圧倒している。近未来では1日3分の1の時間情報検索するだろうといわれ、その進歩は徒歩から自動車、自動車から新幹線の変化に相等すると例えている。

私はこれらの情報社会をよくアメリカのSF映画で知ることができる。SF映画はこれからの近未来を我々にわかりやすく想像させてくれているように思う。なぜなら過去何十年前のSF映画の映像が既に現実化されているのが何よりの証拠である。そのうちに自動車も空中を飛ぶ時代が来たり、行きたいところに短時間で行き、欲しいものがアンビエントで簡単に手に入ったりすることが容易になってくるだろう。私はよくSF映画を観て人間社会もいろいろと進化していくのだなあと感じさせられることが往々にしてある。みなさんもよく過去にあったアメリカのSF映画を思い出してほしい。ほとんどといっていいくらい現実化しているものだ。本当に駆け足のように進歩・進化していく状況に、我々の世代は果たしてついていけるのか不安すら感じるのは私だけだろうか。若い世代の人たちの未来はまさにハイテクでアンビエントな情報社会になっていくのではないだろうか。ただ、どんな進歩した世の中でも人間としての心だけは失って欲しくないものである。
参考文献:『アンビエント・ファインダビリティ』Peter Morville著

Drの四方山日記(171)

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170.jpg7日の正午過ぎ北海道・網走管内佐呂間町で竜巻(TORNADO/トルネード)による突風が発生し、大きな被害をもたらした。なぜ起こりそうもないこの地域に竜巻が発生したのか!?それはその日例年より9度も高い最高気温になったため活発な積乱雲が南西方向から時速80kmで移動し、サハリン付近に進んだ低気圧による寒冷前線が大陸から入り込んだため気象が不安定になったためだ。その寒暖差によって空気が混じり合い、地上の暖かい空気が急に上昇し5km四方に高さ900メートルの活発な積乱雲が発達した。周囲は突然の激しい雨と強い風に見舞われ雷が鳴ると同時に竜巻もしくはダウンバースト(強い下降流)が発生したようだ。

竜巻には3種類あり、寒冷前線に沿って発生する「空気竜巻」、台風や発達した低気圧に伴って起こる「暖気竜巻」、暖気竜巻の大気の状態が不安定になると発生する「ダウンバースト」、ダウンバーストより小さい竜巻「マイクロバースト」があり日本では黒潮の流れる太平洋側に発生するという。では全世界に発生する竜巻はどのくらいあるのだろうか。調べによると年間平均1000回、そのうち約8割がアメリカで起こっているという。日本では竜巻の被害は過去30年で12回あったという。一番古くは1147年平安時代「旋風」といって強烈な突風が吹き荒れ、当時“寺の池に潜む竜が天に昇った”といって恐れられた。確かに近年竜巻による被害は多くなってきたが、時速70km以上の速さで起こる積乱雲はまれである。

今回の竜巻を目撃した人たちの話によると「バケツをひっくり返したような雨が降り出し、その雨が空に巻き上げられた」や「屋外のガスボンベが壁を突き破ったようなすごい音がした」などの証言がある。ともかく怖いの一言に尽きる。世界中の温暖化による気象の変化は一段と激しさを増し、竜巻に限らず台風やハリケーンなどの大きな被害をもたらす自然の現象が起きている。常日頃から気象状況を把握し、もしもの時には的確な行動を取ることが身の安全につながるのではないだろうか。

Drの四方山日記(170)

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169.jpg 日本シリーズおよびワールドシリーズも終え、今はオフに入り選手の動向が注目される時期となった。その一番の目玉が、日本プロ野球の宝ともいわれる松坂大輔投手のメジャー挑戦である。日本選手のメジャーリーグ挑戦は1964年村上雅則がサンフランシスコ・ジャイアンツへ入団したのが初めてである。その後江夏豊など数人がメジャーに挑戦するが夢を果たせなかった。1995年当時近鉄の投手であった野茂英雄がロサンゼルス・ドジャースに入団し新人賞などを獲得する大活躍で日本選手のメジャーリーグ挑戦が始まった。その後2001年にイチロー、2003年にはプロ野球の大スター松井秀喜が大リーグの名門ヤンキースに入団。その後日本のスター選手が続々と海を渡りメジャーリーグ入りした。なぜこうも日本の有力選手がメジャーに流出するのか。野球の発祥地であるアメリカに憧れるのは分かるが、そのレベルに達しない選手が海を渡るのは考えものである。近年日本のプロ野球人気も低迷の一途をたどりつつあり、不動の人気を誇った巨人ですら十分な観客動員数を得られずに苦悩している。

 今のままでは日本のプロ野球もさらに人気が低迷し、スター選手のメジャー流出に拍車がかかりいずれ日本のプロ野球もメジャーにのっとられてしまうのではないかという危惧を抱く人も多いのではないだろうか。私はこの問題について意見を述べさせてもらうと、まずのっとりに関しては日本プロ野球機構がしっかりしているため心配ないだろうと思うし、日本とアメリカの野球に対する考え方が違うのでその点は心配ないのではないか。人気低迷と人材流出については高校や大学の有望な選手がどんどん育っているため、次のスター選手が次々に出てくるので心配はしていない。ただ金銭面とシステムについては日本プロ野球機構ももう一度検討する余地があるようだ。ただアメリカのようにチームをつぶすぐらい選手に年棒を与えることに私は感心しないし、それに対して若い選手が憧れるのもこれからの野球を考える上でその選手の将来のことを思うと心配になってくる。ただ日米共通でいえることは球場に来るお客さんやテレビ・ラジオなどで 楽しむファンに対し野球の素晴らしさを提供し、娯楽としても楽しんでもらうことが何よりも大切ではないだろうか。

 WBC開催以来、野球も国際化して日米の実力も伯仲し、今やメジャーのワールドシリーズではなく世界のワールドシリーズとして実現する時期にきている。それが日本のプロ野球とアメリカ・メジャーリーグの今後を占う意味で最も大切なことであるように思うのである。


Drの四方山日記(169)

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168.jpg 4日、診療を終えてから田舎の友人3人と伊豆の南熱海と伊東に行った。3連休の2日目であったが、東名高速、小田原・厚木道路、真鶴道路は想像していたより渋滞もなく約2時間位で網代の当センター保養所(マンション)に到着した。早速地元の友人がすすめる“海の幸”が抜群の店へ行った。この店は遠く熱海の街並みを窓辺に眺めながら獲れたての鮮魚やアワビ、活イカの刺身を調理して食べさせてくれる。このような地元漁師と提携して新鮮な魚介類を食べさせてくれる店が何軒かこの網代にはあるようだ。

翌日は朝、海沿いを歩いて近くの顔なじみの干物屋へ行った。網代は伊豆半島でも屈指の干物の名産地で、一昔前までは「京、大阪に江戸、網代」と呼ばれ港町として栄えた。特にあじの干物は有名で今でも30軒近くの干物屋が並び「干物銀座」として名をはせている。
源泉のお湯に浸かってから午後より伊豆半島で唯一の湖でひょうたん型をした「一碧湖」を訪れた。この湖の湖畔は森に覆われ別名「伊豆の瞳」といわれ湖面に天城連山を映す様子はまさに圧巻である。我々は湖畔の美術館にあるレストランからお茶をしながらゆったりした気分で湖の眺めを堪能した。

168b.jpg 次に一碧湖から程近い川奈にある漁師料理で有名な「海女の小屋」に昼食のために行った。この場所は最近テレビや雑誌で紹介され東伊豆でも人気店で、週末ともなると“人間ではなく車の行列”が出来るほど地元でも有名な店である。ここのお勧めは『磯ものの味噌汁』で何しろ20種類ぐらいあり、中には伊豆風ブイヤベースと名付けられた4?5人で食べる大椀味噌汁があるがその味は格別である。前日の網代の店と同様に海に飛び出した座敷から川奈の海を眺めることができ訪れる観光客を癒してくれる最良の処である。同行した田舎の友達はみな海から離れた場所で幼少を送っていたせいか新鮮な魚介類をあまり口にしていなかったので、一同大喜びであった。確かに私の郷里・富山は新鮮な海産物で有名であるが、この伊豆とは収穫するものが異なりまた違った意味で新鮮さがあってよかった。たった1日半の伊豆の旅であったが、日々忙しい毎日を送っている我々には最高の休養であったかもしれない。
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過去の記事 Drの四方山日記(18) - 網代という町

■関連サイト
・いっし?の北駆・南走・東迷・西食 - 川奈・海女の小屋

Drの四方山日記(168)

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167.jpg3日、神奈川県で側溝の格子状の金属製のふた(グレーチング)が盗まれる事件があった。この事件は川崎市のマンションの駐車場内で4人組の男たちが側溝のふたを取り外して盗んでいる現場を警戒中の警察官に取り押さえられたというもの。神奈川県警の調べによると県内では9月下旬ごろから相次いで側溝のステンレス製ふたが盗まれ、横浜市内の被害だけでも30件、川崎市などにもその被害は広がり、今や同様の事件が大阪市、京都市、兵庫県など西日本にも頻発しているようだ。

なぜもこういう奇妙な事件が起こるのか!? 窃盗の大きな目的はどうも転売にあるようだ。側溝のグレーチング(ステンレス、金属など)は中国・韓国では「鋼材の特需」といわれているが、中国では経済成長で建設が急増、韓国ではスクラップになる古い建物などが極端に少なく国内だけで鋼材の供給が難しいため、需要が高まってきている。今回の一連の窃盗は、それに目を付けた悪質な建設関係者が盗みを働いたものである。
この側溝以外にも、銅くずや銅線を狙った窃盗事件が全国各地で相次いでいる。その他電気ケーブルや自動車のタイヤなども被害にあっているようだ。

こういう一連の事件は豊かなはずの日本が、あたかも景気復活を思わせる政府の報道に惑わされた影響から発生しているように思えてならない。どの業界も今まさに“青息吐息”の感さえある。もちろんすべての国民とはいわないが、20%の人たちが繁栄して、40%の人たちがなんとか生活を維持し、あとの40%の人たちは切り詰めた生活を営んでいるのが日本の現状である。もっと戦後のような急成長した日本に立ち返って欲しいものである。そうすることで「日本の心」である道徳観や人に迷惑をかけないモラルの高い人たちをつくるのではないだろうか。

Drの四方山日記(167)

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166.jpg 沖縄県の石垣島に新空港が建設されようとしている。この新空港建設については30年前の1976年、自然を破壊するということで地元民のみならず自然保護団体や研究者たちの猛反対によって中止された経緯があった。当時私もテレビや新聞などで騒ぎを知っていたので記憶にある。なぜこの石垣島に新空港をつくるのが反対なのか。一番の争点は白保のサンゴ礁である。このサンゴ礁は北半球一といわれるサンゴの生息地である。海面下に広がる色とりどりのサンゴや魚の宝庫として知られ、普段人間の知らない場所にこんな世界が広がるのかといわれるくらい素晴らしいものである。そのサンゴ礁を空港計画で埋め立てようというものであった。それが空港建設の計画自体が消えることなく、紆余屈折を経て宮良地区や白保の海上と建設予定地を変えて2000年最終予定地として「カラ岳」陸上に建設予定が決まった。この計画も一件落着のように見えたが、この「カラ岳」は白保集落の北端に位置する小さな山で、その山の一部を削りサンゴの広がる海の目の前まで滑走路が建設されるというものである。もともとこの石垣島には1500mの滑走路で着陸できる空港は存在しているが、この空港では滑走路が狭いためジェット機は燃料や貨物を満載することができないので、荷物の積み残しがあったり東京など遠方へ向かうときは、一度宮古島で燃料を給油しなければならないという不都合が生じている。またこの空港は地方空港の中でも乗降客が第2位、貨物の利用頻度は第1位という。まさにこちらを立てればあちらが立たずという状況である。

 ではなぜこうも新空港問題が複雑に絡み合ってしまうのか。その一番の問題点は新空港建設による赤土流出問題である。亜熱帯地方特有の赤土が工事用の用地開拓により雨や台風などで海に流出し、サンゴの生態系に悪影響を与え仕舞には白化して死滅に至るからである。また2つ目の問題は、コウモリの絶滅問題である。石垣島には小さなコウモリで3種類が生息し、絶滅危ぐ種に指定されておりこの建設予定地がコウモリの住む洞窟に近いためである。その他としてカンムリワシ、水生植物のカワツルモや陸上植物のアコウネッタイランなども当然悪影響を受けると予測されている。

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 上記の通り、経済優勢や人間の利便性だけを追及していくべきか、あくまでも自然環境を優先すべきなのか意見の別れるところである。我々観光客の立場から言えば、本当に環境破壊のない自然と共存できる空港建設が望ましいのであるが、最終的には国や沖縄県だけで決めるのではなく地元民の本当の真意を聞いて決めて欲しいものである。それが素晴らしい自然地域に生まれ育った運命であり宿命ではないだろうか。
美ら島八重山八重山情報HP 石垣島新空港建設問題より


Drの四方山日記(166)

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165.jpg 今自民党内は郵政民営化造反組(無所属議員12名)の処遇が問題になっている。それは小泉チルドレンと衆院当選1回議員でつくる「83会」が造反議員の復党容認は国民を裏切る行為だから阻止するべきだとの会合を開いた。しかし、それぞれの個人の都合や地元選挙区の関係から意見が割れ半数の人が脱落した。それは当然といえば当然である。


 小泉チルドレンとは政治に関係のない若手やいわば素人ばかりの集団で、平均年齢が45歳(40代?50代が7割を占める)で、最年少は26歳、最高齢で64歳の議員により構成されている。もともとこの集団は郵政民営化に反対する自民党候補者に対抗するための「刺客」として送り込んだ候補者に対してマスコミが付けた名前である。私に言わせればマスコミは興味本位で、面白おかしくさえあればいいという考え方から名付けたように思えてならない。またそれに対して踊らされている一般大衆にも問題がある。当時は私でなくても国民の多くはヤクザまがいの方法ではないかと怪訝に思ったものである。自分の考え方や権力を維持できないからといって反対する者に対して踏み絵をさせたりや刺客を送ったりする行為は私でなくても感心できないのではないか。国会議員は日本の最高権威者であり国民の代弁者である。それが私利私欲に走りご都合主義で行なう行為は国の方向性をゆがめることになる。本当に国民のための政治をと願うばかりである。前総理が郵政民営化を国会で決めたのだからしかたがないにしても、現総理に以前のことを押し付けるのは酷なことではないだろうか。小泉チルドレンのみならず1年生議員ももっと地道に努力をして選挙を戦い抜き当選してこそ、初めての本物の政治家になれるのではないだろうか。ちょっと辛口過ぎるかもしれないけれど、みんなを代表して意見を書させてもらった。国民が豊かで楽しい人生を送られるか否かは政治家にかかっている。政治を良くしなくて国の繁栄はありえない。もっと肝に銘じて国民が満足いく政治をして欲しいものだ。

Drの四方山日記(165)

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