マグロはいまや高嶺の花

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181.jpg 最近マグロの価格が急騰している。大都市では卸価格が過去5ヶ月で軒並み20%上昇し、冷凍のクロマグロで1キロ当たり2000円もするという。今までマグロは日本人しか食べなかった魚であるが、いまや欧米や中国、台湾など消費する国が増加した。昔マグロは高級品でなかなか一般庶民の口には入らなかった。しかし、1989年のバブル絶頂期をピークに値下がりの一途をたどり半値で食べることができ、我々庶民にとって大衆魚となった。

 そのマグロがなぜこうも高くなったのか。その理由はマグロ資源の減少にある。日本が毎年大量に漁獲する太平洋中西部は資源量の減少などが深刻化したため、国際的な漁獲規制が設けられた。メバチマグロは25%削減、キハダマグロは10%削減を強いられた。それによって現在、漁獲量はピーク時の3分の1以下に減少した。

 私自身寿司屋へ行ってもあまりマグロにはこだわりなく、出されるものを何となく食べていた。しかし、これからなかなか口に入らないと思うと、もっと食べておけばよかったと少し後悔気味である。特にいつも行く店は大繁盛しており、毎日多くの人がこのマグロなどの寿司ネタをあてにして来るらしい。マグロには大きく分けてクロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロがある。クロマグロはマグロの中でも王様といわれ、大トロ、中トロは最高で刺身、寿司、照り焼きなどに使われている。日本近海から北太平洋、地中海、メキシコ湾などに分布する。ミナミマグロはクロマグロに比べて小振りだが大トロは美味いらしい。オーストラリア、ニュージーランド周辺、インド洋から太平洋に分布する。メバチマグロは目玉と頭が大きくずんぐりしている魚で、赤みが最高とされている。寿司でもよく握り寿司に用いられている。赤道より南北に緯度35度前後の熱帯、亜熱帯に広く分布する。

 最近では大規模なマグロ蓄養のお陰で冷凍マグロ(摂氏マイナス60度)などが可能になったため、鮮度の良好なマグロが食べることができる。しかし、それすら資源保護上や環境保全上の問題から国際的な規制が始まり、日本でも蓄養マグロの輸入が難しくなってきた。くじらでもマグロでも日本人が大量に漁獲する魚は、いつのまにか世界の食卓に並ぶせいか規制が設けられ、なかなか昔のように美味しい鮮魚が食べられなくなってきた。魚好きな日本人にとっては健康を考えても至極残念である。

Drの四方山日記(181)

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