K04.jpg 暮れに近づき日本各地で感染性胃腸炎が猛威を振っている。例年12月になるとサルモネラ菌やノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルスによる胃腸疾患が流行するが、今年は約1ヶ月早い11月より感染性胃腸炎が蔓延して各地で人々を脅かしている。特養老人ホームや病院、学校、幼稚園及び保育所などでは集団でかかる可能性があり警戒している。昨年あたりまでは大腸菌やサルモネラ菌などの細菌性が多かったが、今年あたりからノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスによるものが増加傾向にあるようだ。それも子供や老人ばかりではなく全ての年齢層に発症しているのが特徴である。

北海道ではノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が77件になり昨年の同時期より17件多く、発症者は約2500人に達している。道内の保健所では食べ物より人から人への2次感染が増えているのが原因ではないかと警戒している。滋賀県では県内に感染性胃腸炎警報を発令した。特に小児科32ヶ所を拠点に調査しているようだ。奈良県はどこの県よりも早い時期から多発し、県の健康促進課では蔓延防止の徹底を図るよう関係機関に異例の通知を出している。三重県も約一ヶ月早くピークになり、県内では高齢者を中心に注意を呼びかけている。ウイルス性だけではなく腸炎ビブリオや病原性大腸菌などの細菌寄生虫などによるものが多く出ているようだ。京都府もウイルス性感染が多く例年同時期の約3倍に上り、今後さらに増加することが考えられると注意を呼びかけている。特に京都市では市内の41の医療機関から報告を受け予防に躍起である。もう一ヶ所多い県としては岡山県がある。激しい嘔吐や下痢、発熱を伴う感染性胃腸炎が県内で猛威を振い11月に入って急上昇し過去5年間の5倍に達しているという。この県は昨年特別養護老人ホームで集団感染により入居者が多く死亡しているだけに、県も特別対策研修会を開いたり各幼稚園や小中学校に注意の文書を配布して蔓延を防ごうとしている。

感染性胃腸炎はウイルスや細菌が原因となって腹痛や下痢、嘔吐を来たす病気であり、年齢を問わず子供から老人に至るまで発症するといわれている。最も多いのが10歳未満の小児の75%である。時期によってウイルスや細菌による感染は違うようである。主な症状としては発熱、下痢、腹痛、悪心、嘔吐などであるが、個人によって大きな差があり単独で起こる場合と複数の症状が絡み合って出現する場合がある。症状の重さも様々である。予防は普段から手洗いを頻繁に行なって十分な栄養と睡眠を取り、体調の維持に努めることが大切である。現代の治療法では対処療法が中心であり、経口や点滴による水分の補給、脱水の改善と電解質(イオン)のバランスの調整が有効である。医療機関によっては抗生物質が投与されることもある。経過は一般的には1日?3日程度のものが多く、長いものは10日前後症状が出るまでの潜伏期間があるという。その間他人に感染する可能性があるのでちょっと恐い。それと病気の発見や治療が遅れた場合はいろいろな症状が組み合わされることにより脱水症が重度になり、生命に関わることもあるので十分注意が必要である。病気にかからないためにも日頃から自分自身で気をつけることが大切であるが、かかったら早めに医療機関を受診して治療を受けることだ。また子供に対しては親や周りの人たちが注意深く観察と配慮を施せば大事に至らなくて済む。今年は温暖化で季節感があまりないため安易な軽装をしたり栄養不十分な食事を摂ったりしてあまり警戒しないため、インフルエンザにかかったり急性の大腸炎になったりすることが往々にしてあるようだ。その延長線上に感染性大腸炎が待っている。
参考資料:『今日の治療指針』医学書院、愛知県衛生研究所  産経新聞・北海道ニュース・奈良新聞・中日新聞など

健康コラム

■関連サイト
ノロウイルス - NMNナチュラル・メディスン・ネットワーク
感染性胃腸炎が大流行しています! - 三重県感染症情報センター

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