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NHKで毎週土曜日(4週完結編)に放映されているドラマがある。それは『ウォーカーズ?迷子の大人たち?』というタイトルで、四国八十八ヵ所霊場を9人の男女がお遍路を通じて“人生とは何か”を追い求めるストーリーである。現代社会の中での生き方に迷い、自分の正体を見つけ出すために過酷な遍路道を懸命に歩くというものだ。歩くことは考えること、自分を探すこと、自分と真剣に向き合うこと、大切な人と向き合うこと、そして未来へ続く道を見つけることを強く思い、お遍路にチャレンジしている。
では、お遍路とは何だろうか。その歴史は古く1140年平安時代に修行者たちが道場である阿波(発心)・土佐(修行)・伊予(菩提)・讃岐(涅槃)の四国の海岸で修行したことに始まる。当時海の彼方に神道上の世界を求めて修行したと考えられ、その海岸沿いの道や土地のことを「辺路(へじ)」と称し、「根の国」信仰と「補陀落浄土」信仰を混同して理解し、金剛浄土に入ることができるという説からきているらしい。その後弘法大師・空海が自身と世の中の人々の厄除けの霊場を探し四国をまわった。その際、当初は海辺の道や土地を表す言葉の「辺地」が「辺路」「邊路」と変わり、その後「遍路」と変化していったのが語源だといわれている。
四国八十八ヵ所霊場めぐりは全行程1450kmで、車で8日、バスツアーで12日、徒歩で40日?60日かかる過酷なもので、各寺院で納経し本堂にて写経を納めお参りをした印としてご朱印を受けるというものである。その巡拝回数によってご利益も大きくなるということらしい。ではお遍路がなぜ白装束を着るのか。その意味は世間の垢に揉まれた己はとりあえず死んだことにしよう。世間を捨てれば心細い糸の切れた風船のような気持ちになる。その時金剛浄土を得られるという思いを白装束姿に託した。お遍路は1人で苦しむものではなく、いつも弘法大師が一緒に苦しんでくれるものだととらえている。人はいろいろなことに慣れマンネリ化する。それによって自分を見失いまったく別の自分が出てくる。やがて自分でない自分が作り上がってくるようだ。その煩悩を教え導いてくれるのがお遍路である。
ドラマを通じて、お遍路の意味や四国八十八ヵ所霊場を詳しく知り得たことは、自分のこれからの生き方に何かヒントを与えてくれたように思う。私も還暦を過ぎてからゆっくり遍路道を歩いてみたいなあと心ならずも思った。久々に私の心に強いものを感じさせてくれるドラマを観た思いがする。
■関連サイト
・お遍路のススメ - お遍路さんの「なぜなに」情報満載サイト

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