ぬれ煎餅がローカル線を救う

yomoyama01.jpg

185.jpg 朝ラジオを寝ぼけた頭で聞いていたら、ユニークなニュースが耳に入った。それは「電車運行のために“ぬれ煎餅”を買ってください!修理代がないのです」という緊急報告がマスメディアや掲示板などで告知され話題を呼んでいるというものだ。日に5件も売れなかったネット販売が告知後注文が殺到し発送に1ヶ月かかるという事態に陥った。このローカル線は東京都心から東へ約100km離れた千葉県銚子市にある銚子電鉄である。この電車は全線で6.4kmの短線で、銚子半島を半周するいわゆるローカル中のローカル電車である。この電車を維持するために東京の地下鉄車両を買い取って改造して使ったり、観光客を集めるために駅舎はヨーロッパ風のデザインに改装したりと悪戦苦闘している。その電鉄が今回は年末を迎え毎年暮れに行なわれる車両の検査(車でいえば車検)があるが、資金不足により発注できない状況に陥り、このままでは元旦や年明けの輸送に支障をきたすばかりでなく、現行ダイヤの運行ができないことも予測されている。そこで社員一同、資金調達のためなんと“ぬれ煎餅”の販売をして資金を調達しようというものだ。もともとこの電鉄は鉄道事業の他に食品販売製造業や物品販売業を行なっていて、特に鯛焼きやしょうゆを使ったぬれ煎餅や地酒「でんでん酒」を製造販売し、鉄道事業の約2倍の収益をあげていた。特にぬれ煎餅は主力中の主力商品で、駅、売店、高速道路パーキングエリア、デパート、他の電鉄の販売店および通信販売を行なっている。

 今や鉄道、特に地方のローカル線はマイカーの急激な増加で若者の利用が減ったため、鉄道事業がままならなくなってきたようだ。政府があまりにもスピード化を狙って新幹線やミニ新幹線を鉄道事業の主体にした為、地方の人の足ともいわれるローカル線が廃止の憂き目にあっている。果たしてこれは国民にとっていいことだろうかと考えさせられる。もっと地方の足を考えた政策も必要ではないだろうか。それが“地方を大事にして日本国民の士気を高める”ことになるということを政治家は忘れている。日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」をもった国民である。この誇るべき国柄が地方にある。安倍総理が言うように“自信と誇りのもてる日本”にするためには、美しい日本を残す形で政治をして欲しいものである。

■関連サイト
http://www.choshi-dentetsu.jp/ - 銚子電気鉄道
銚子電鉄の「ぬれ煎餅」 - 銚子電気鉄道
Drの四方山日記(185)

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ぬれ煎餅がローカル線を救う

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.a-beam.biz/mt4/mt-tb.cgi/1046

コメントする

2009年6月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

月別 アーカイブ

ウェブページ