このところの地方行政の腐敗は目に余るものがある。各都道府県の長でありながら県民のことを考えない自分本位の政務には呆れるばかりである。今回タレントのそのまんま東氏が出馬する宮崎県も官製談合事件の競売入札妨害容疑などで前知事が逮捕され、それに伴う出直し知事選が一月に行なわれる。
出馬するそのまんま東氏は、いうまでもなく昭和、平成におけるお笑いタレント、俳優、作家として全国的に名を馳せている。特に世界の北野武(ビートたけし)氏の一番弟子である。彼はこれまでタレントとしてお笑い旋風を起こしながらも講談社殴り込み、イメクラ事件、暴行事件などの不祥事を起こし世間からそっぽを向かれていたが、自分自身をもう一度見つめなおし、更に人生を見直し再出発するため、禅寺で修行しながら早稲田大学(第二文学部)で学び卒業後、さらに2004年社会人AO入試を受験して合格、早稲田大学政治経済学部に再入学した。その後はメディアから遠ざかり政治家になるべく勉強を重ねた。そして今回の宮崎県出直し知事選に出馬することになった。既に2006年12月13日付でオフィス北野との契約を解消、事実上の引退宣言をし今回の出馬声明に至った。今回の出馬は宮崎県政の混乱による腐敗で健全なる政治がなされない状況に、見るに耐えない気持ちから宮崎県出身者として出馬することを決めた。既に12ページからなるマニフェストがつくられ、その中には教育から入札制度改革まで14項目が含まれている。「新しい宮崎、クリーンな宮崎、おもてなし日本一の宮崎をつくる」をテーマに掲げ旧態依然にとらわれない政治家そのまんま東を見せるため、無所属で出馬した。ビートたけし氏を初め、タレントを選挙活動に招くことを拒否し、独自の選挙活動を見せていくようである。並々ならぬ心構えだ。
最近の都道府県の首長による事件や不祥事は後を絶たない。それは長く県政を保持する間に徐々に官僚出身者による中央や業者との癒着が平然と行なわれ、地方行政に綻びが表れ始めたからである。長野県の田中康夫前知事のように新しい旋風を起こすことにより健全なる地方行政が行なわれることは、我々国民や当の県民にとっては素晴らしいことである。過去の事件を反省し新たに宮崎県民のために彼の知識やバイタリティを大いに駆使して欲しいと、陰ながら応援している。
話題シリーズ(6)
コメントする