今年の世相を表す一文字

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199.jpg今年はいいことより悪いことが圧倒的に多かった年でもあった。特にいじめによる子供の自殺、飲酒運転による交通事故、竜巻による自然災害で命が奪われるなど厄年といわれていてもおかしくない。そのせいか、毎年12月12日に行なわれる恒例の京都・清水寺での森清範貫主による揮毫は全国公募で選ばれた2006年「今年の世相を表す漢字」一文字は『命』であった。『命』が選ばれた理由は4つあり、1つ目は”生まれた命”皇室に40年ぶりの親王「悠仁さま」ご誕生。2つ目が“絶たれた命”いじめによる子供の自殺、生活苦による高齢者の自殺。3つ目が“奪われた命”飲酒運転による交通事故死、竜巻など自然災害で命を奪われた人たち。4つ目が“膨らむ命の不安”北朝鮮の核実験、高齢者の医療費負担の増大、臓器移植問題など命に不安を覚える出来事などの理由で決定された。

この“一文字”が始まったのは10年前の1995年の「震」であった。その後「食」「倒」「毒」「末」「金」「戦」「帰」「虎」「災」そして昨年の「愛」である。各年いろんな出来事や世相を反映した漢字が選ばれてきた。

まさに庶民の願いを込めた一文字である。清水寺ではこの一文字を「奥の院」のご本尊・千手観音菩薩に奉納する儀式を行い、この儀式により一文字に託されたその年の世相が清められ、くる年が明るい年になることを祈願するものである。また日本人に漢字に対する関心を深めてもらうのと同時に、日本文化への認識を強く深めてもらうために一年に一日『漢字の日』設けられている。このところ日本人の漢字離れが進み、四字熟語や文章を作れない若者および中年者が多いのには驚かされる。幸い私は毎日文章を書いているので、漢字力は人より優れていると自負している。是非日本人であるみなさんも大いに漢字に愛着を感じ、素晴らしい文章を作ってほしいものである。

Drの四方山日記(199)

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