素晴らしい人たちとのお別れ

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203.jpg 20日、突然訃報が入ってきた。それは一世を風靡した2人とお笑い界で我々を楽しませてくれた人気漫才師のことである。

 戦後の社会、文化、政治にと話題を振りまき続けた青島幸男さんが亡くなった。おそらく彼ほどいろんな方面において活躍した人はいないのではないか。放送作家でありながらタレント活動をし、はたまた参議院議員で国政にかかわり、最後には都知事までやった。こんな人生を送った人は過去にもこれからも出てこないのではないのだろうか。ただ、私の思う青島幸男は、政治家というよりも意地悪ばあさんのイメージとして強く心に残っている。“反骨精神”丸出しで日本の社会にセンセーションを起こし、庶民のために尽くしたことは素晴らしいの一言である。ご冥福を祈る。

 個性派女優として数々の舞台、映画、テレビと活躍した岸田今日子さんが76歳の人生を閉じた。この方も演劇界の中ではマルチ的な存在で、劇団女優として数々の文芸作品から喜劇まで幅広く演じ、60年代からはあの有名な「ムーミン」の主人公の声やドラマ「大奥」のナレーションを努め人気を博した。またエッセイストとして数々の著書を出している。岸田今日子さんといえば私の中に強烈に残っているセリフがある。それはミステリアスな雰囲気を漂わせながら「……かもよ」というセリフで、その作品の迫力をより増していた。それが「破戒」「砂の女」「八つ墓村」などの大作である。ともかく後にも先にもこんな個性派女優はおそらく二度と出てこないのではないだろうか。天国にいっても我々庶民を暖かく見守って欲しいと願うばかりである。

 もう1人、最近漫才ブームに乗って人気が出ていた「カンニング」の中島忠幸さんである。カンニングといえば竹山さんのキレ芸を絶妙なつっこみで中島さんが適当になだめて人気絶頂に上りつめた漫才コンビである。その辛口タレント竹山さんをうまくフォローしながら仕事をし実績を上げてきた矢先に白血病で倒れた。その後約2年間入退院を繰り返しながらこの春の復帰を望んでいたが、残念ながら病には勝てず35歳という若さで亡くなった。特に相方の闘病生活中に竹山さんは1人で必死に働き、コンビの相手である中島さんのために“ギャラを2人分”に分け治療費に充て、その姿には我々国民も心を痛めた。これからまだまだ活躍して欲しい1人でもあった。中島さんの気持ちが移ってこれからも竹山さんの演技を助けていくのではないだろうか。3人のマルチというか個性的な性格を持った人たちが亡くなることは寂しい限りである。

Drの四方山日記(203)

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