2007年3月アーカイブ

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274.jpg 暖冬で今年は桜の開花が早いのではないかと予測されていたが、気候の不順からなかなか桜が開花せず、例年より1週間早いもののやっと美しい桜が開花した。この時期は陽気もよく気分が高揚する時期であるが、今年はなぜか天気が安定せず今一つ桜見物には足が向かない。まさに、日本の国状を物語っているようだ。
 日本の桜はいつ頃から花を咲かせたのだろうか。どうも神代の時代、富士の頂から花の種をまいて咲かせたのが最初ということになっているらしい。そのことが日本最古の書「古事記」に載っている。桜の語源は一説によると「花の咲くや」が転化して「さくら」になったといわれている。一口に桜といっても多種多様あり、みんなが春になると言う“桜の開花”や“桜前線”はソメイヨシノという栽培品種で全国的に渡り栽培されているものだ。その他日本の山野に咲く桜は9種(ヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、オオシマザクラなど)あり、それらを掛け合わせて100種類以上が自生し、それがさらに育種されて300種類以上の栽培品種に上っている。意外なのは、桜はバラ科に属する樹木でサクラ、ナシ、バラ、シモツケ亜科の4つに分類されている。全世界にある桜のほとんどは日本原産のものである。
 桜は日本の国花として日本国民に愛され、散り際の良いことから江戸時代には武士の象徴として珍重され、明治になって軍国主義を支える花として引き継がれ、今日では年1度短い期間とはいえ、桜は庶民の憩いの花として日本の生活や文化に結びついている。桜が最も綺麗なのが京都である。京都の神宮やお寺などに咲き乱れる桜は素晴らしく、私も2年前まで毎年この時期に桜見物に京都まで出掛けたものだ。
やはり日本人たるもの、満開の桜を見ずして1年が無事過ごせないように思うのである。
参考資料:このはなさくや図鑑 Origin of Cherry 京都新聞

Drの四方山日記(274)

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273.jpg 東京都の人口が年々増え続け、8年後にはピークの1308万人に達するとの予測を都が明らかにした。(総務庁および東京都調査)東京都の人口は、1990年代前半は減少傾向にあったが1996年頃より増加に転じ、現在過去最高を更新中である。

それには理由があり、地価の下落で区部の20代?30代の転出超過が大幅に減り定着したこと、他県からの転入者が転出者を上回ったこと、また都内に在住する外国人が増えたことによるようだ。
東京圏は高齢者が増え続け、団塊の世代の高齢化に伴う65歳以上の人口の急速な増加で2015年には総人口の4分の1を占める。
それに対して15歳未満の人口は横ばいか減少してくる。2035年以降高齢化の進行スピードはさらに著しくなり、2050年には3人に1人が65歳以上の高齢者、5人に1人が75歳以上の後期高齢者という時代を迎えることになる。世界の人口は急激に増えている一方、日本の人口は逆に減少してくるという逆転現象が生じてくる。

なぜ日本の人口は増加していたのに減少してくるのか。それは2015年頃より全国的には人口減少・高齢化により死亡数が出生数を上回り「自然減」に転じるからだ。よって首都圏だけの増加分は自然減少分を補うことができなくなる。その結果東京都の人口は2025年には約1182万人になり、このままでは2050年には約1059万人に減少するという累計が出てくる。

人口の増減のバラつきが2015年?2050年以降の人口変動を変え、利便性や居住環境、再開発、住宅立替の状況に応じて再集中や再編が行われてくるだろうと想像できる。当然労働力人口や世帯数また高齢者率によっても人口推移は大いに変化してきそうだ。ともあれ2030年以降は私たち団塊世代はおそらく存在していないのではないだろうか。詳しくは来月の世相シリーズで世界の人口とともに東京都の人口動態や人口推移について記すことにする。
参考資料:人民網日文版 東京の人口と経済 都市空間の持続再生学の創出(大垣眞一郎ら)

Drの四方山日記(273)

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272.jpg背が低いことで悩む人は世の中多いが、その逆で背が高すぎて結婚も出来ず、生活する上で支障をきたす人間もいる。
その人は中国・内モンゴル自治区で牧畜業を営む鮑喜順(56歳)さんだ。

身長がなんと236.1cmもありギネスブックに世界一の長身記録として認定されている。確かにこの身長より大きい人はいるが「健康体で自然に成長した人」として世界で最も背が高い人物である。(英国・ギネス本部談)

鮑喜順さんは背が高いため中国のみならず世界で見せ物扱いされ、まるで奇人として見られていた。もちろん彼も人の子、幸せな結婚もしたいし自由に束縛されずあちこちに出掛けたい気持ちは持っているが、なかなか周りが許してくれないようだ。しかし、身長が高くて役に立ったことも時としてあるようだ。その1つが昨年の12月、プラスチックの破片を飲み込み瀕死の重傷を負った2匹のイルカを、医師と飼育係が破片を「人の腕」と「道具」の両方を使った方法で取り出し一命を取り止めた。そのとき背の高い彼の腕が役に立ったようだ。その彼もこのほど、地元出身の販売員(29歳)とめでたく結婚した。新婦は身長168cmと決して低くはないが、彼の前ではまさに大人と子供のようだ。
一時は鮑喜順さんを結婚させようと世界中で求婚広告を載せ花嫁を募集していた。その努力が実りめでたくこのほどゴールインした。中国のみならず世界中がこのカップルに“お幸せ”とエールを送りたい。
参考資料:ロイター配信 人民網日文版 China radio international

Drの四方山日記(272)

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271.jpg 昭和の高度成長期時代の日本を代表するエンターテイメント(俳優・コメディアン・歌手・ギターリスト・司会業)として1960年代に一世を風靡し、数々の流行語を生み出した植木等さんが昨日天国へと旅だった。植木さんといえば昭30年代後半の高度経済成長の真っ只中、颯爽と登場し敗戦で暗くなった日本人に新たな笑いを提供した。その代表的なものが「スーダラ節」である。
この曲の楽譜を渡された時、彼は「こんなふざけた曲」と歌うのをためらい、父親(三重県の浄土真宗の住職)に相談したところ“分かっちゃいるけどやめられない”は崇拝する親鸞聖人の教えに通じると諭され迷いが吹っ切れたという。ともかく植木さんの活躍は先般亡くなった盟友青島幸男氏以上である。
植木さんは寺の息子として生まれながら歌手のディック・ミネに憧れ「クレーイジーキャッツ」に参加した。その後の活躍については皆さんがご存知の通りだ。彼が芸能界に与えた影響は大きく特に芸能プロダクションの存在を大きくし、これにより歌手や作詞・作曲家が作りたい音楽を自由に製作できるシステムができあがった。
また彼自身音楽家としても超一流で正式に声楽のレッスンを受けており当時の歌手の草分け的存在であった。その証拠が還暦をすぎてのベストテン、ランクインである。
70年代後半から本格的俳優として活躍し数々の名作に出演した。85年の黒澤明監督「乱」での渋い演技は今も語り草となっている。彼の演技に日本アカデミー・毎日映画コンクール助演男優賞などが贈られている。93年、99年には長年の功績に対して国から紫綬褒章、勲四等旭日小綬章が授与された。

 植木さんは住職の息子だけあり根は真面目で、酒タバコもやらない人で、その彼が自分を消してまでその役になりきり、軽薄な主人公になりきることは並大抵のことではなかったかと想像できる。多くの曲を担当した宮川泰氏、青島幸男氏が相次いでなくなったことでショックを受け、ここ何ヶ月は元気がなかったという。一昨年の渡辺プロの50周年パーティーでのクレージーの仲間3人との出演が再現し、「また残ったメンバーでドラマでもやりたいね」と話していたがかなわぬ夢と終わった。
参考資料・日刊スポーツ・産経新聞・スポーツニッポン・フリー百科事典 より

Drの四方山日記(271)

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270.jpg23日の地方ニュースに素晴らしい記事があった。
京都・福知山市の老人福祉施設(成光苑・岩戸ホーム)に入所する105歳のおばあちゃんが長寿のお祝いに施設より希望する品を聞かれたところ、おばあちゃんは「私は何もいらないが1つ望みがある。それはお相撲さんと握手がしたい。」と答えた。
その些細な気持ちを大切にしたいとホームの職員たちがあらゆる方面に問い合わせたり調べたが、お相撲さんと直接関わる人物がいなく困っていた。偶然にも同苑の理事長が知人に保育園の園長が確か境川部屋と親交があるということを過去に聴いたことがあり問い合わせたところ、確かに園長は同部屋と親密な関係があることがわかり、快く幕内力士を訪問するように頼んであげると言ってくれて、それが実現した。

このニュースを聞いて私自身、心にジーンとするものがあった。なぜなら、私の母も大の相撲好きで、一度でいいから本場所で相撲を観たい、そしてお相撲さんと握手して話がしたいという強い希望があって、私の親しい片男波部屋のおかみさんにお願いしたことがある。そこで母を連れて本場所の砂かぶりで観戦し、その後同部屋の千秋楽の打ち上げパーティに招待を受けた。
母は嬉しくてお相撲さんと握手して手を離そうとしなかったことをいまだに覚えている。その母も今は病床の身である。

今回の老人ホームには幕内力士岩木山関(青森県弘前市出身・武蔵川部屋)が訪問する予定だ。今相撲界も八百長騒動で横綱・大関などがその渦中にあり、いい取組を見せようと必死である。
そのときだけに今回のお相撲さんの訪問はタイミング的に良かったのではないか。それと、施設の職員が努力をすれば不可能はないのだということを今回の一件でみんなが掴み取ったのではないか。早くこのおばあちゃんにお相撲さんと会わせたいと施設長はじめ全員が心待ちにしている。まさに感性で実現した素晴らしい話である。

Drの四方山日記(270)

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269.jpg 日曜日、田舎の中学の同級生と出かける約束をしていたので、朝いつものように風呂に入っていたら、ラジオから突然地震のニュースが流れ驚いた。なんと私の郷里富山一帯(震源地は石川県能登半島沖)でM7級の大きな地震であった。
私が18歳までいたときはもちろん、東京に上京してからも地震があったことは1度もなかった。早速、電話などで連絡するも不通で、気にかけながら電車に乗った。待ち合わせ場所のJRと地下鉄が乗り入れている金町駅(東京葛飾区)に向かった。
駅では4人の同級生が既に集まっていた。金町に住んでいる同級生の案内で東京のオアシスと呼ばれている水元公園に行った。

この公園は東京23区中でも最大規模の広さ(面積約81.7万?)を持つ「水郷公園」である。
もともとこの地は水田・湿地・沼池だったようで木はほとんどなかったという。そこで東京都が絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定している植物や希少種などを植えたのが自生して育ったという。後に水元公園は植物中心の公園として都民の憩いの場として親しまれている。
行ってみて、確かにこの公園は珍しい木や植物があったのでびっくりした。
黒松、欅、しだれ柳、ポプラ、モミジバフウ、とちの木などがたくさんあり、植物も花芭蕉、シロタンポポ、オオイヌノフグリ、クサフジなどが四季折々に咲き誇るという。また、水郷地帯らしく鳥もたくさん住み着いたり飛んできたりで訪れる人の心を癒してくれる。

普段、東京ではカラス、ハトぐらいしか我々は目にしないが、ここではカワセミ、モズ、ウグイス、オオタカ、ヒドリガモ、オシドリなど珍しい鳥が多く見られる。
私たちが散策したときもシロサギ、ユリカモメ、マガモ、ムクドリ、メジロなどを見ることができた。小合溜(こあいだめ)にも珍しい魚がいるらしく、釣りを楽しむ人たちで賑わうらしい。この日はあいにく小雨であったが、釣り人が糸をたれていた。
来週に入るとこの公園も桜の花見客で賑わうという。
私たち4人は水元公園から少し離れたところにあるしばられ地蔵尊(業平山東泉寺南蔵院)を訪れた。このお寺は今から400年前、林能法師により開祖され墨田区吾妻橋にあったものを江戸時代にこの地に移転してきた。時の8代将軍吉宗の時代、江戸南町奉行大岡越前守が門前で荷車を取られたものを裁いた際、地蔵が見ているにも関わらず泥棒に盗まれたことを理由に、地蔵をぐるぐるに縛り車に乗せて江戸市中を引き回したということから盗難除け、足止め、厄除けなどあらゆる願い事をかなえてくれる地蔵尊として親しまれるようになった。願いがかなえば縄をとく風習が今でも続けられている。東京にも水元公園のように気持ちをゆったりさせてくれる場所や下町風情なお寺など、東京のはずれにはいろいろなオアシスがあるということを改めて感じた1日であった。
参考資料:フリー百科事典 しばられ地蔵HP 読売新聞 より

Drの四方山日記(269)

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268.jpg ある大手化粧品会社が20?49歳の女性を対象に「シミとストレスの因果関係に関する調査」を行った。それによると現代女性の86%が精神的ストレスを持っていることが分かった。またストレスの度合いを「低い」「中程度」「高い」の3段階に分け、「高い」人が「低い」人よりもシミの出ている範囲が3倍広くなっているという研究結果がでた。研究は栄養、肌の状態、精神的ストレスの相互関係を分析したという。それによると、ストレスによる体の変調が主に肌に表れ、2人に1人が“シミができた”と感じているようだ。女性雑誌の調査でも20代?40代の女性の70%以上がシミを気にしているらしい。シミが出る原因はいろいろあるが、直接なものとして直射日光(紫外線)によるものが圧倒的に多い。その他今回の調査で精神的ストレスによって全体の18%が起こったという。
紫外線に関しては、昔の若い女性に比べて現代の若い女性は体の抵抗力が落ち皮膚の新陳代謝が悪く、その上心身のストレスで体の抵抗力が落ちて肌を整える作用を持つ甲状腺ホルモンの分泌が働かなくなって若いうちからシミが出る。そういう訳で沈着したものがなかなか取れないようである。私は今回の調査で紫外線によるものだけではなく、精神的や心理的ストレスが皮膚に深く関わっていることに注目したい。心の変化は直接皮膚に表れることは昔からよく知られていたことであるが、最近の栄養不足、特にミネラルやビタミンの不足から内分泌系や免疫系などの機能低下や異常を起こしてくることにより、シミだけではなくアトピーや抜け毛を生じている例が多いようだ。私自身、シミやシワとりに関する書物も出しているが、女性で一番シミの多いのが顔面ではほほ骨から口角(口の脇のところ)、および目尻のシミである。私の患者さんにもよく顔に小さな絆創膏をいくつも貼ってくる女性を時々見かける。おそらくレーザー光線による治療でも行っているのかと想像できる。もし、シミをつくりたくなければ疲労や精神的ストレスをためず、また甘い物をとり過ぎないよう気をつけることである。そして十分な睡眠、適度な運動、過食や偏食をしないよう気をつければ、シミもなくいつまでも若々しくきれいなお肌を保つことができるのだ。

Drの四方山日記(268)

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267.jpg 21日、東京でコンピュータの将棋ソフトとプロ棋士の歴史的な“頂上対決”が行われた。これには将棋界の天才児とうたわれた渡辺明竜王と昨年5月の世界コンピュータ将棋選手権でチャンピオンになった将棋ソフト「ボナンザ」が平手一番勝負で行われた。プロのトップ棋士と将棋ソフトによる公開対局は初めてとなる。1997年、チェスの世界チャンピオンがIBMのスーパーコンピュータと初めて対戦して敗退した経歴がある。
今回はチェスよりもルールが複雑な将棋が10年経った今プロと対戦するということで、将棋ファンのみならず多くの人が固唾を呑んだ。
この対戦前にもプロ棋士数名が対戦したがことごとく敗退した。それ以来、日本将棋連盟は公の場で将棋ソフトと対局することを禁じたという。今回、規則を破ってプロのトップと対戦することは日本将棋連盟にとっても命運をかけた大勝負である。
なぜならこれからの将棋界にとって“重要なコンテンツ”として位置づけられるからである。「ボナンザ」は東北大学大学院で理論科学を研究する保木氏がカナダ留学中、趣味で開発したソフトで、1秒間に4万局面を先読みするというツワモノである。
また、保木氏自身は将棋についてはプロでもない素人人間である。その彼が開発した将棋ソフトがプロ棋士の牙城に迫れるか将棋界の歴史的な対局として注目されたのである。

勝負は中盤まで「ボナンザ」が優勢に展開し、終盤手痛い見落としが出て渡辺竜王が勝勢を固め勝利した。
やはり“コンピュータといえども人間らしいミスを犯すもの”だと立会人であった米長元名人を驚かせた。
しかし何年か後には将棋ソフトはプロ棋士を上回る時代が来るのではないかと思わせた対局であった。3時間10分の対局を終えた渡辺竜王は「勝ててよかった。ボナンザは思っていたより強いということを実感した。
対局前1ヶ月に渡り自宅のパソコンでボナンザの弱点を研究してきたが、今回の対局したボナンザは数段勝っていたのには焦った。勝ててよかったというのがいつわざる心境だ」

 確かに世の中自動車に乗っても、どこかに出かけるにしても、何かを買うにしても、勝負事でも、商売するにしても、コンピュータが必要な時代である。
コンピュータが素晴らしいということは分かるが、願わくば人間より知能が勝って欲しくないというのがみんなの願いではないだろうか。人間が決め、コンピュータが手助けすることが一番ベストだが、近未来ではおそらく逆転してくるのではないだろうか。一抹の寂しさを感じる。
参考資料:産経新聞 読売新聞 iza! より

Drの四方山日記(267)

K09.jpg ここ数週間、インフルエンザ治療薬「タミフル」副作用の異常行動が問題になり日本中に波紋を起こしている。特にここ数年、10代の「タミフル」服用者に異常行動の発生が増え、今年に入ってから極度に10代における発生率が高まり厚生労働省もとうとう10代の患者について服用を中止するよう医療機関に通達した。

抗インフルエンザウィルス剤「タミフル」は、スイスの大手製薬会社ロシュ社が製造し、日本では平成13年2月中外製薬が輸入し販売したもので、「タミフルカプセル75」と「タミフルドライシロップ」の2種類がある。
主に体内でインフルエンザウィルス(A型・B型)を増やさないようにする薬として有効で、C型や細菌性の風邪などには効果がないとされている。「タミフル」はインフルエンザの活動を鈍らせる効果があるが発症後48時間以上経つと効果がなくなるとされ、逆に呼吸抑制や異常行動を起こしてくるという。特にひどいときは脳が強く抑制されて呼吸が止まり、突然死するものもあるという。それは「タミフル」には脳に働き体温を下げさせる作用があるからである。そのため、せん妄や幻覚、幻聴などを起こすらしい。

 どうも、厚生労働省は「疑わしきは警告せよ」が危機管理の原則だが、医療・健康問題については相変わらず後手に回ることが今回の一件ではっきりした。
厚労省の幹部は今でも「タミフル」と飛び降りの因果関係は否定的に考えている。
また、製造元のスイスのロシュ製薬は臨床的な研究結果でインフルエンザ患者と服用しなかった患者の起きる比率は同程度で、「タミフル」服用と異常行動の因果関係はあまりないとしている。一体これは何が正しくて何が間違いなのか。すでに薬の服用によって死亡する事故も何10件発生しているにも関わらず、厚労省は10代未満の処方中止だけを決めたことは納得いかない。
もし、リスクを思うなら即中止することが国民の安全を保証する責務にかなっているのではないだろうか。ましてや中外製薬のこの臨床実験に直接関わった人物は元厚労省の役人である。
どうも製薬会社と厚労省の癒着を強く感じているのは私だけだろうか。
世界中の「タミフル」を輸入し使用している国は多くあるが、アメリカと日本は副作用による問題を起こしているのがなんと80%近くあるという。この1つの原因はあまりにも薬漬けにされ体の抵抗力を低下せしめているところに、このような強い薬を服用させることはどう考えても理解に苦しむ。日本は縦割り主義の関係から医療機関においてもいやおうなく使うハメになり、それが国民から非難を浴びる結果になっているのである。
もし、「タミフル」がリスクの多い薬ならば「リレンザ」など他にインフルエンザに効く薬があるのだからそれに替えるのも危険を防ぐために考えるべきだ。
ともかく、「タミフル」は特効薬ではないということを理解して欲しい。
参考資料:産経新聞 薬害タミフル脳症被害者の会 中外製薬緊急安全性情報 All About より

健康コラム

S41.jpg 毎週土曜日、NHKで「ハゲタカ」というドラマを放送している。バブル崩壊後の日本企業に颯爽とアメリカ企業より乗り込んだ日本人(ファンドマネージャー)がアメリカ的合理主義によって次々と日本企業を買収していくストーリーだ。
瀕死(ひんし)の企業を食いあさる様はまさに「ハゲタカ」である。

もともと欧米、特にアメリカの経済界ではM&A(企業買収)が当然のごとく行われているが、その企業の貸付債権などを安値で買い取りリストラや工場閉鎖などの改革を推し進め、事実上解体して利益を上げるようなファンド・投資家として用いられる。
そして複数の投資家から資金をかき集めその資金を用いて新たに事業資産から技術やブランドを売却し大きな利益を上げることである。これらは1980年代後半よりアメリカで行われた方法だが、日本企業ではもともと堅実な方法で会社を大きくして製造技術やブランドを伸ばしてきた。
いわゆる企業理念を持ったのが日本型経営である。
人を大切にし、人と人とのつながりを重んじる考え方は今の時代ではまさに旧態依然となってしまった。
バブル崩壊後、それに目をつけたアメリカの企業や投資家による日本企業買収は毎日のように行われている。
ただし、バブル当時日本も大金を元手にアメリカ企業を買収し拡張していった経過がある。

 このドラマを見ていると、まさに先週の金曜日(16日)東京地方裁判所で実刑判決を下されたIT業界の寵児といわれた堀江貴文氏が思い出される。ライブドアの堀江氏や村上ファンドの村上氏、楽天の三木谷氏およびソフトバンクの孫氏による企業買収とダブって見えたのは私だけだろうか。
彼ら投資家やアメリカの投資会社による日本企業の買収はいまや当然のごとく行われている。しかし、堀江氏や村上氏のように金ですべての企業が手に入るという考え方や、企業倫理を無視した方法による買収は日本の社会にはどうしても受け入れられず逮捕される結果になった。
おそらくアメリカ内では同じ行為を行っても法に触れることはなかったのではないだろうか。それはアメリカと日本という国の社会・経済のシステムの違いから起こったのではないだろうか。
今回の判決の最後に裁判長が堀江氏に言ったことばがそれを象徴しているようだ。
参考資料:NHK 土曜ドラマ「ハゲタカ」より

世相シリーズ(41)

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266.jpg 首都圏のJR、私鉄、バス、地下鉄で共通利用できるICカード乗車券「PASMO・パスモ」のサービスが昨日(18日)スタートした。JR東日本の「Suica・スイカ」との相互利用も可能となり、いずれか1枚あれば首都圏の交通機関がすべて利用できるようになった。

PASMOはSuicaと同じ仕組みの公共交通機関用ICカードで、主要な駅の窓口や自動販売機で発売しているようだ。
今回のPASMOはJRや東京モノレールなどを含めた鉄道27社の1683駅およびバス32社を1枚のカードで乗降できるようになり、国内最大の相互利用ネットワークとなる。今までのSuicaはJR東日本、東京モノレール、臨海高速鉄道などで利用されていたが、今回のPASM0の導入で公民鉄・路線バスでも利用できることになった。
また、駅名がJRと重なる場合に私鉄側の駅名が印字されて、複雑な乗車コースでの計算を安い方法でしてくれるという。ただ、複数枚のICカード乗車券を同時に改札機にかざした場合、正確に処理が出来ないことも出てくるかもしれない。よって1枚のカードで利用できるように設定しているようだ。

モバイルSuicaはもちろん、PASMO利用可能エリアでは使うこともできる。今のところDoCoMo・au・ソフトバンクに利用が限られているようだ。
ではバスではどうか。電子マネー対応のSuicaのみ使用が可能。その場合Suicaの券面の右下にSuicaのマークが印字されている。
また、現在PASMOは、地方ではまだ利用はできないという。
その他としてカードリーダー(ポイント打ち込み)も利用でき、提携の商店街やデパートでも利用できるという。もう1つ、利用者が心配なのは、落としたらどうしようということだ。その場合クレジットや記名式のPASMOに限り落としたとわかったら窓口に言ってとめることができる。

PASMOの名前の由来は「PASSENET」の「PAS」と「MORE・もっと」の「MO」をとって名づけられた。特に「モ」の意味は多くの人に利用できるよう拡張性を含めているという。

時代は科学がどんどん進み、1枚のカードですべてができる世の中になったことは便利で素晴らしいが、我々の年代には慣れるまでなかなか使いこなせない。もっと簡単に利用できるよう利用法などをテレビや新聞などで報道して欲しいものである。
参考資料:産経新聞 時事通信 JR東日本WEBページ より

Drの四方山日記(266)

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265.jpg世の中が変化すると同時に娯楽もどんどん近代化し、いまや多様化し施設がどんどんオープンし旧態依然のものがだんだんなくなりつつある。
まさに新旧交代が始まったようだ。その最たるものが映画館である。

映画館といえば映画だけを上映していたが、最近の映画館は「シネマコンプレックス(複合型映画館)」として生まれ変わってきた。
「シネマコンプレックス」は今までのフィルム映写機で上映してたものが今ではデジタル映写機を導入し、フィルムに付着した小さなゴミや繰り返しの上映で画質が劣化したものを補うようになった。館内もマイナスイオンによる空気清浄機を設置したり、リラクゼーションシート、女性向け化粧直しコーナー、健康メニューのレストラン、映画のオリジナルグッズコーナーのブースなどが設置されている。

また映画の内容について相談できるホテル並みの「コンシェルジュサービス」を提供するという。また30代の女性のために子育ての苦労を取ってもらおうと託児所やキッズコーナーも設けられているところもあるらしい。まさに至れり尽くせりである。

 映画館の利用者の年代も以前は20代から30代が多かったが、最近の調査では10代が最も多く8割強で、40代が7割、30代が6割、50歳以上が6割となっている。
男女別では男性が70%で女性が75%映画を鑑賞している結果だ。
これから先、映画を見る年代層は10代が増えることを予測して「シネマコンプレックス」は映画館の利用のターゲットを若者に絞っているようだ。

 今後も映画だけではなく演劇やスポーツの試合などを大画面に映し出すことや実際の演劇や音楽ライブおよび格闘技中継などの上映からミュージカルまで幅広く映画館のスクリーンを通じて公開されるようだ。数年前までこの手の複合型映画館は郊外に多くつくられていたが最近では新宿や渋谷、六本木など都心にもこれらの施設をつくられてきている。それが今後映画館の生きる道であるようだ。

参考文献:イザ 東京新聞 NikkeiBPnet より

Drの四方山日記(265)

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264.jpg 毎日のようにどこかのテレビ局や新聞などで企業のトップや協会・団体の責任者が頭を下げて謝る姿を目にする。一体この国はどうなっているのだろうと首を傾げたくなる。
政治家の光熱費の不正請求、神奈川県警の警部補の覚せい剤使用のもみ消し、北陸電力の発電所臨界事故秘匿、プロ野球西部球団の裏金供与問題など挙げれば切がないほどである。それもどの問題も決まって共通しているのが、「隠蔽・隠匿」である。

 「隠蔽(いいぺい)」とは“人または物が目につかないよう隠す”ことであり、その言葉の意味は生物が自分のすんでいる環境に体をにせて、天敵から身を守ることをいう。また保護色または隠蔽色とも呼ばれ蝶、蛾、バッタなどが例に挙げられている。
それに対して「隠匿(いんとく)」という言葉は“包み隠す、かくまう、心中に蔵する罪悪”という意味である。

「隠蔽」は犯罪や不正および不祥事などの行為に使われ、「隠匿」は情報の漏洩や秘密を隠すのに使われる。どちらにしてもあまり使われたくない言葉である。
人間は弱い生き物である。自分をよく見せようとしたり(自己主張)、人よりよくなりたい(エゴ)、欲しいものを手に入れたい(欲望)などのいつも満足感を求めるものである。
もっと“自分に厳しく、他人に優しくしたい”という気持ちがあれば「隠蔽」や「隠匿」なる体質になることもなく、みんな平和で豊かな日々を送れるのではないか。

Drの四方山日記(264)

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263.jpg 3月14日は「ホワイトデー」で、男性諸君がバレンタインデーでもらったチョコなどの贈り物のお返しをする日でもある。
では、「ホワイトデー」という日が一体いつ頃からつくられたのだろうか。
西暦269年のある日のことローマでは兵士の自由結婚禁止令が出されたにもかかわらずカソリック教徒のバレンタイン司祭が愛し合う男女を思い密かに結婚させた。そのことが皇帝の怒りに触れ処刑された。
その殉教日が2月14日であったことから、その日がバレンタインデーとなった。
それから1ヶ月後の3月14日、司祭によって結ばれた二人があらためて“永遠の愛”を誓い合った。このことが世界の国々に伝わりこの日が「ホワイトデー」とよばれるようになった。ではなぜホワイトなのだろうか?私の想像であるが、ホワイトは“純潔・純朴”を意味し、二人が結婚し何も迷いも悩みも持たないということを象徴したのではないか。

 日本で「ホワイトデー」が定着したが昭和50年代で、バレンタインデーが浸透してくるのにしたがって日本独特のお返しの風潮が生まれて1977年福岡の老舗の菓子店が白いマシュマロを売り出したのが始まりのようだ。バブルの頃は景気がよかったせいか3倍返しなるのもが生まれた。まさにお菓子屋さんにとってバレンタインデーと同様にホワイトデーは年間を通じて最高に忙しい日でもあるようだ。
ただ最近は「本命チョコ」や「義理チョコ」から「ご褒美チョコ」に変化していっているようだ。
ホワイトデーにはあなた自身の真心が伝わり相手に本当に喜んでいただける品をプレゼントしたいものである。
参考資料:フリー百科事典 ギフト考 より

Drの四方山日記(263)

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262.JPG近頃、若者たちが大いに利用する場所として『マンガ喫茶』がある。
マンガ喫茶と言っても漫画だけ読んでドリンクを飲むのではなく、今のマンガ喫茶はテレビゲーム機、インターネットのWebページへアクセスができるパソコン、DVD、テレビなどが備えられて、深夜営業も行っているらしい。
大規模店では畳の部屋、個人ブース、シャワーやサウナ、マッサージ機、日焼けサロン、リラクシングシートを付き仮眠スペースなどが備えられて、フリードリンクから食事までも十分できる“癒しの場”になっているようだ。
利用料金も格安で1時間300円、5時間1000円、一晩泊まっても1500円位ですむので若者に限らず中高年にも利用されているようである。

 『マンガ喫茶』の発祥の地は名古屋で昭和50年代にすでに流行していたらしい。名古屋は昔から喫茶店が多く競争が激しいため、マンガや雑誌などを置いて競争に打ち勝つためのものが始まりだといわれている。それがどんどん発展して娯楽サービスや健康サロンに安い簡易宿泊所などを取り入れられて現在の『マンガ喫茶』が出来上がったようだ。
 ともかく昔の図書館風ではなく近代風の設備が完備したことが若者にウケけたようであるが、その反面サラリーマンのサボりやフリーターの住居の場所となっているところにちょっと問題はある。
純粋に“憩いの場”として利用すれば、ストレス解消や精神的リラックスするには最高の場所であるようだ。

Drの四方山日記(262)

S40.jpg28日付米国の有力紙・ワシントンポストに驚くべき記事があった。それは、メリーランド州で先月末、貧しい黒人の少年(12歳)が、虫歯のバイ菌が脳に回り2度の手術のかいもなく死亡したというものだ。
貧しいが上にまともな治療を受けることができず今回のような悲劇をもたらした。確かに米国は先進国であるが経済の内情は厳しく、格差社会、特に所得格差は年々拡大し、今日では白人層と有色人種および黒人層の生活があまりにも広がりすぎて、まともに医療すら受けることができない状況に陥っている。

確かに米国の医療は日本の医療よりも進歩していて、それを上流階級や中流階級まではまともに医療サービスを受けることができるが、低所得者は最低限の医療すら受けられない現実がある。それが今回の黒人少年の悲劇につながった。
たった80ドルのお金があれば抜歯ができ彼を救うことができたのに、定職のない母親は無保険で、低所得者向けの「Medicaid・メディケイド」(低額所得者のための国民医療保険制度)に加入していたにも関わらず失効させていた。
米国には日本のように国民皆保険制度がなく身体障害者および低所得者のメディケイドと高齢者向けのメディケアという公的医療保険制度が設けられている。しかし、今回のようなメディケイドの患者を受け入れる歯科医師はこの州では16%しかなく、歯科医師を探すのが大変だったようだ。
米国では医療保険に加入していない国民は4660万人(16%)もいると言われ、公的保険の負担が増えれば増えるほど政府の財政が破綻していくというジレンマがある。

私も留学中は民間の保険会社の保険に加入し最低限の掛け金で治療を受けていたのを覚えている。幸いなことにカイロプラクティックの医学校に在校していたので病気になることも少なく助かったが、歯だけはどうすることもできなく何度か治療を受けた。
特に親知らずが悪化し手術を受けた経験がある。これも放って置けばこの少年のようになっていたかも知れない。

いまや米国に限らず先進国といわれる国々においても貧富の差が激しく格差社会をつくっているのが現状である。
私が暮れから正月にかけて訪れたインドもやはり貧困層が多く、おそらく医療すら受けることができない人たちが多くいるのが実情ではないだろうか。
その点、日本は国民皆保険制度があり国民の健康を保障しているが、財政・経済の悪化から医療費を払わない人たちが増え続け、国および医療機関に重く負担を強いられている。国民全員が同じ条件で治療を受けられるシステムをつくることは確かに理想であるが、現実はそう簡単にはいかないようである。
もっと医療制度を改革し国民が平等な医療を受ける社会になってくれることが、心身ともに豊かになり安心して生活できる環境をつくることにつながる。そうでないと日本も米国のような医療状況に追い込まれることを忘れてはいけない。
参考資料:産経新聞 イザ 医学処 HOT&COOL より

世相シリーズ(40)

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261.jpg 日曜日、横浜に行きたくなって家族と一緒に第三京浜を車で走っていたら、港北出口付近に大きな『IKEA(イケヤ)』という広告看板が見えてきた。
何の会社の工場だろうと家族に聞いたら「有名な北欧の家具メーカー」で今若者に人気があるという。世界的な家具チェーン店として世界33ヶ国250店舗を展開している。
私も10何年か前に北欧へ旅行した時、スウェーデンの家具は有名でアンティーク家具も素敵なものがいっぱいあったのを覚えている。それがどうもIKEYAという家具らしい。

『IKEYA』の名前はちょっとみると日本名を思わせるがどうも違うらしく、関わった人や町などの頭文字を取ってつけたらしい。その発音が偶然日本人の名前に似たものである。
最初は安売り雑貨店から始まり家具販売として北欧で急成長した会社で、その特徴はフラットパック(分解された商品をできるだけ小さく梱包し、車のトランクに積むことができる)にあり、いわゆる組み立て式家具である。ヨーロッパ全土からアメリカ・オーストラリア・中国へと進出して大成功を収めた。
日本には1974年三井物産と東急百貨店の合弁会社がIKEYA家具を扱い第1店舗を千葉県船橋市につくったが、当時のバブル時期にあたり組み立て式家具は一般的ではなく日本人にはうけなかった。安売り家具であったIKEYAの家具をシステム上の不備から高く売ってしまったことも日本人にはうけなかった理由らしい。
しかし、2001年に日本に再進出し今度は日本の時流に乗り2006年再度千葉県船橋市にオープンした。それが若者のハートをとらえ2006年に横浜の港北に2店舗目ができた。さらに2008年神戸店、2009年には埼玉県三郷にオープン予定だという。

なぜ、日本再進出でありながら急成長したのか。それは、シンプルでおしゃれで価格が安い北欧の家具というだけではなく、世界の超一流デザイナーであるウェグナーやヤコブセンなどがデザインした家具が若者にうけている理由のようだ。そしてその最大の特徴は組み立て式家具のため持ち運びが簡単なのと、自分の思った部屋をトータル的にコーディネートしてくれ低価格でつくってくれるところにある。
たとえば、91,500円でベッドからソファー、机、じゅうたん、キッチンまでもセットしてくれるという、今でいう“超ベンリ”が日本人の若者にうけているようだ。
今日本はホームセンターが流行で競合が激しい時だけに、果たして北欧の家具が日本人に受け入れられ定着できるか。興味深いところである。
参考資料:フリー百科事典 IKEYA家具ホームページ より

Drの四方山日記(261)

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最近、新聞やメディアで話題になっている仮想世界「Second Life」とは何か!?私も初めて聞く言葉で、何のことかさっぱり分からなかったので調べてみた。

「Second Life」とはユーザーがアバターといわれるネット上の自分を、構成された3D CGの中に参加させバーチャル世界をつくるゲームである。毎日約1万人のプレーヤーが新たに参加し仮想世界と現実世界を連動させて情報発信をサポートしていくもので、2003年に正式公開した3D仮想空間のことのようだ。
アメリカを中心に現在400万人を超えるユーザーが登録されていて、その最大の特徴はユーザーと呼ばれる住民に与えられる「創造性」と「所有権」にある。
住民は「Second Life」上で、友達を作ったり、住む場所、洋服、乗り物などを登場させ、さらに自分の欲しいものを作成し目的にあった活動をすることができるもので、いわゆるもう1つの自分の人生を歩む場として1つのコミュニティーサービスを行うのである。
まさに第2の人生がこの「Second Life」であるようだ。
何しろネット上でビジネスもできるらしく、お金を実際に米ドルに換金できたり、土地を手に入れ家賃収入を得ることや映画やゲームをして楽しむこともできる。この「Second Life」に世界の大手企業IBM、ロイター、トヨタ、NIKE、Sony、日産などが参入しバーチャルなブランドを誕生させている。

日本にも登録ユーザーが約10万人近くもいると知り、驚きである。
どうもIT社会も情報、流通、販売にとどまることとなく、さらに進み「Second Life」なる世界をつくり、現実社会と違った活動をするとなるとなかなか私たちの世代には理解しにくいものがある。確かに以前は「たまごっち」「GAME BOY」などが流行し世間をあっといわせたが、最近ではDS、Wiiが登場し若者に人気を得ているが、これがさらに仮想世界と現実世界を組み合わせた「Second Life」に及ぶとなると果たしてすばらしいのかくだらないことなのか、まったく見当がつかない。
ただ言えることは、世界中の人たちがこの「Second Life」に熱中していることは間違いないようだ。まさに、21世紀の人生ゲームと言える。
参考資料:Yahoo!ニュース より

Drの四方山日記(260)

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259.jpg この頃、若い男性よりオヤジ年代がもてはやされてきている。
オヤジ年齢といっても30代や40代ではなく50代以上がその対象のようだ。テレビでも雑誌でもよく出てくるのが“ちょい悪オヤジ”や“素敵なオジサマ”なる言葉である。

ではオヤジとオジサマはどう違うか。オヤジは酸いも甘いも知り尽くし男の魅力を発散している人。オジサマはスーツが似合い、品が良くてかっこよすぎる人を言うらしい。若い女性はどうもオヤジやオジサマが好きなようである。
では30代40代はどうか。30代はまだまだ、40代は素敵なオヤジ予備軍であるようだ。なぜこうも中年男性がモテるのだろうか。
それは現代の若い男性の側に問題があるようだ。
人生に対して苦労もせず、仕事においてもあまり努力しないし、ファッションセンスにおいてもあまり考えない格好などがあげられ、その上決断力に乏しい人が多いことが若い女性に受け入れられないようである。

もちろんすべての男性のことを対象にしているわけではないが、世間一般に言うと50代以上の男性は長い人生経験があり土台がしっかりしている。きちんと仕事ができ気骨あるポリシーを持ち決断が早い、またファッション的にスーツが着こなせてラフな恰好でも似合うなど、存在感があるオヤジがモテるようだ。
映画俳優でいえばケビン・コスナー、リチャード・ギア、トミー・リー・ジョーンズ、ブルース・ウィリス、ジョージ・クルーニーなどあげられる。
日本では代表的なのが田村正和、渡辺謙、役所広司などである。もちろんすべての50代がかっこいいわけではないが、自分自身のポリシーを持って生きている中年男性は素敵なオヤジの部類に入るようだ。もっともっと年をとっても身なりに気を使い、女性と出掛けるのもいいのではないか。しかし、くれぐれも家庭を破壊しないように。

Drの四方山日記(259)

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258.JPG  この頃、異常気象のせいか珍しいものが採れたりしている。
その1つが、1月7日伊豆と2月中旬山口県萩市沖で捕獲された「白いナマコ」である。「白いナマコ」は珍しく“縁起物”として珍重され、漁師の間では「幸せの前ぶれ」として大切に飼育、展示されている。

 ナマコは、体調20cmくらいで種類はなんと50種あるらしい。主に日本近海や韓国、中国の海域に生息し、「白」「赤」「黒」「青」「赤紫」などの色を呈し、それぞれ生息場所が異なる。外洋の岩礁(岩場)に住むものは「赤紫」で「赤ナマコ」、内湾の海底(砂地)に住むものは「青ナマコ」や「黒ナマコ」などである。
今回の「白ナマコ」は遺伝子の突然変異による色素のない珍しいものであるようだ。滅多に見られないことから「幸運を呼ぶ白いナマコ」と呼ばれているらしい。

 ナマコ(学名:マナマコ)といえば冬の味覚の1つで、主に酢の物として食用される。その他ナマコの腸の塩辛や卵巣の塩乾品は珍味として人気だ。形はグロテスクで背側には円錐形のいぼ状の突起が並び、腹側は棘皮動物の特徴である管足に覆われている。砂泥を飲み込んでその有機物だけを消化し、残りを排泄して生きている。その他に海底の藻類を食としているらしい。

 ナマコといえば、私が幼少の頃海水浴で間違って踏んだり、個体であるナマコを砂浜にいっぱい取って遊んだりしたものだ。近年ではグアムに旅行に行った時、海底にびっしりといたナマコを見たのが記憶に新しい。
しかし、今回のように「白いナマコ」にはもちろんお目にかかったこともない。萩市ではホワイトデーにあわせて「白いナマコ」を展示し、若い2人の願い事を叶えさせてくると便乗ビジネスを考えているという。ともかく、日本人は何でも良い方に結びつける人種らしい。果たして萩市の願いは叶えられるか。
参考資料:西日本新聞 生物図鑑 萩博物館より

■関連サイト
突然変異の純白ナマコを発見、萩博物館で飼育展示 - 萩市役所

Drの四方山日記(258)

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257.jpg JRの自動改札機、銀行など金融機関のATM、飛行機などの自動搭乗手続きなど、まさに日本は機械化がますます進み人手を必要としなくなってきた。
一体合理化はどこまで進むのか、恐いほどである。昨年頃からガソリンスタンドもセルフ方式が増え、我々の年代の者にはなかなか覚えるのが大変である。さらになんと買い物客が自分で清算できるセルフレジなるものが登場してきた。
これらは企業の合理化の一端として人件費節減、深夜営業や営業時間の延長などを目的に導入された方式である。セルフレジは買い物客、特に主婦などの女性は生理用品など人にあまり見られたくない商品を自分で清算できる上に待ち時間の短縮もできるとあって、導入している大型スーパーでは評判がいいようだ。

今までのおばちゃんのレジではなかなか清算がスムーズにいかず、スーパーによってレジは長蛇の列をなしてくる。このセルフレジは「いらっしゃいませ」の音声案内から始まり、買い物した商品のバーコードを読み取り、あるいはバーコードのない商品はタッチパネルで選択し、現金かカード払いかをタッチパネルによって選択して清算する仕組みをなしている。
バーコードを読み取る前と後で商品の重量が自動的に測られ、重さが違うと「確認できない商品があります」と音声が流れる。これは万引きを防ぐ方法の1つでもあるらしい。では、酒類はどうするのか。やはりバーコードにかざすと「年齢確認商品」と音声が入り、即従業員が確認しに来る。清算が終わると商品は直接レジ袋に自動的に入れてくれるため、通常のレジより早く会計が済みそうだ。まさに1台4役というツワモノである。スーパーで利用客がイライラせず待てる時間は3分以内だといわれていた。そのイライラを解消してくれるのがセルフレジである。
セルフレジは2000年頃欧米で導入され、2004年には4.7万台が全米に普及しているという。日本には2003年頃より導入されたらしく、現在大手のスーパーであるイオンや西友などがいち早く導入し成果をあげているようだ。ともかく便利になることはいいが、人間をあまり必要としないビジネスはこれから先を考えた場合、我々ではなく若い世代にとって違った意味での心配だと思えるのは私だけだろうか。ますます人間同士のコミュニケーションが希薄になるのが気がかりである。
参考資料:産経新聞 IT media Newsより

Drの四方山日記(257)

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256.jpg 昨夜は診療を終えたのが9時頃だった。
スタッフと食事をして帰ることにした。時間も時間だったので、仕事の打ち合わせや友人との食後の喫茶によく利用するデニーズに入った。ドアを開けて中に入ると若いウェイトレスさんが「禁煙ですか、喫煙ですか?」と尋ねてきたので「禁煙席でお願いします」と答えた。そして、禁煙席に案内され一瞬びっくりした。
そこはいつもと違い照明が薄暗く、どうしたんだろうと思った。よく見ると中央にある間接照明が全部消され、周りのダウンライトやスポット照明だけが黄橙色のほのかな明かりだけがついていた。
今までデニーズを10何年利用してきたが、こんな暗いデニーズを見たのは初めてだ。私が思うにデニーズに限らず「最近のファミレスは景気が悪いせいか照明を暗くしているところが多い」と思った。
しかし、私もアメリカで長年住んでファミレスなどを利用していたが、ファミレスのコンセプトはコンビニと同じで“野原の一軒屋”であり、暗闇の中にぽつんとした明るい場所にしてそこに人が集まってくるという演出をしている。そこで担当になった制服を着た女性に質問した。「なぜこんなに店内が暗いんですか?」するとその女性いわく「夜は落ち着いた雰囲気をかもし出すのに照明を暗くしています」という訳のわからない回答が返ってきた。どうみても食事をするには雰囲気が悪いと私だけではなく誰しも思うのではないか。

そこで今日の朝、デニーズの本社に電話してこの件について問い合わせた。
すると、相談係の長が「そんなことがありましたか?各店舗に任せているので、調査してみます」ということだった。ただ、最後に「全店共通していることは、お店を利用されているお客様に落ち着いた雰囲気で心地良く食事をしていただくということを常日頃から指導しています」ということだった。デニーズのモットーは味とサービスの追及、地域に愛される街のレストランを目指す。
なのに「食の快適空間」を作っていないのではないかと私は思った。確かに最近のファミレスを利用する人には、一杯のコーヒーで2時間も3時間も勉強やコンピュータに向かっている人が多く困っているとは聞いている。しかし、心地良いレストランを目指すならすべての条件を満たし営業してこそ本当の街のレストランではないだろうか。他のファミレスを含め、間引きをせず夜も訪れるお客に心をリフレッシュさせて食事を楽しめる雰囲気を作ってほしいものである。ファミレスを利用するファンの一人として。

Drの四方山日記(256)

MARISOL・マリソル.jpg 不況といわれる出版業界にあって、新たに3つの女性ファツション誌が創刊される。
特にその内の2誌のターゲットは40代の女性である。その理由は、高度成長期に生まれ20代にバブル景気を経験した年代であり、男女雇用機会均等法で女性初の総合職が生まれた世代でもある。
また、子育てが一段落した人やキャリアウーマンとして地位を築いた人など、いわゆる自分のためにお金をかけることができる人、かけたいと願う世代であり、今までの家庭中心の話題の女性誌では部数が伸びず苦肉の策で考えたのが今回の創刊となった。今回の創刊誌はファッション誌でも年収が1000万円以上の女性を対象にするという。まさに“ワーキング・プア”どこ吹く風である。

確かに女性雑誌は星の数ほどあるといわれ、ファッション、美容、イベントなどを主な対象としてきたが、今回の「MARISOL・マリソル」、「GRACE・グレース」そして「Ane Can・アネキャン」は果たして雑誌市場において救世主となるのだろうか。興味深いところである。

同じ40代女性をターゲットにした雑誌は堅実に部数を伸ばし20万?30万部をキープしているという。その中で創刊される今回の3誌が旋風を巻き起こすとなれば格好の女性誌と言える。
また、この他25歳?34歳までの働く女性を対象にしたフリーマガジン「L25」も昨年後半に創刊され、かなりの部数を伸ばしているようだ。
また今の時代の若者に合うように携帯(モバイル)通販へのアクセスを促すフリーペーパー「Fido・フィード」も発行され、その他はメトロ沿線情報やコスメ、インテリアといったラグジュアリー感のある記事が増えるなど個性豊かなものまで出ている。

2006年の段階で雑誌は79社660誌あり、そのうち印刷証明付発行部数は433誌である。その内大手の出版社から発行している有力ファッション誌は82誌で、30代から40代を対象にしたものが15誌出されているという。
すごい数の月刊・週刊誌が出されているわけである。私もよく女性誌に寄稿しているが、30代から40代の雑誌はやはり一番今日本では読者にうけているのではないだろうか。少子化の時代になり10代20代の人口が減少の傾向にある中、まさに頼れる40代である。
参考資料:毎日新聞 産経新聞 日本雑誌協会より

世相シリーズ(39)

詳しくはこちらから。
marisol(マリソル) - 雑誌のネット書店 Fujisan.co.jp
AneCan(姉キャン) - 雑誌のネット書店 Fujisan.co.jp

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255.jpg 3月3日といえば桃の節句で、女の子の成長を祈る日本の伝統的行事である。そもそも桃の節句は中国大陸から伝来した暦の上の風習をいう。節句は節供ともいい、江戸時代に五節句(人日・上巳・端午・七夕・重陽)を幕府が公的な行事・祝日として定めたものだ。
七草(1月7日)・桃の節句(3月3日)・菖蒲の節句(5月5日)・七夕(7月7日)・菊の節句(9月9日)を日本の五節句とし現代まで伝えられている。
その中の桃の節句がひな祭りである。旧暦で3月3日は桃の花が咲く季節であることから桃の節句と呼ばれるようになった。

古来中国では上巳の日に川で身を清め不浄を祓う習慣があった。これが平安時代に日本に取り入れられ、貴族の間で季節の節目の身のけがれをはらう行事として、紙で小さな人の形(形代)をつくりそれにけがれをたくして川や海に流して健康と厄をはらう祭礼となった(流し雛)。その後、京の貴族階級の子女が天皇の御所をイメージして飾りつけて遊んだのがひな祭りの始まりである。
やがて武家社会でもひな祭りは行われるようになり江戸時代の元禄に庶民の人形遊びと節句が結び付けられ、江戸末期には完全な行事となって発展していった。

節句でいうけがれの概念は、もともとインドのヒンズドゥー教の影響で平安時代に日本に伝わり、それが全国に広がっていったものだ。また、けがれは日本の神道の考えと結びつけられていった。

 余談ではあるが、雛人形を飾る上で男雛(御内裏様)と女雛(御雛様)のどちらが右なのか左なのか迷うことがある。これについて調べてみると、古来の日本では左が上位であり男雛が左に位置するのが通例とされていた。その後、明治以降欧州の習慣に合わせて女性を向かって右に配することを日本の皇室が採用したことから、向かって右が女性、左が男性と正式に決定したらしい。
よって、関東では男雛が向かって左、女雛が右で、関西は京都を中心にして日本古来の方式を取り入れ、男雛を向かって右、女雛が左としたため、関東と関西での違いが出てきたという。

もう1つ昔から気になるのは、 “節句が過ぎたらお雛様を早く片付けないと婚期を逃す”という言い伝えがあるが、実際は“けがれを人形に移し禍を身近から遠ざける”という意味で早くしまうことになったらしい。
ともかく日本古来のおひなさまが現代になっても女の子の幸せを祈るものとして飾られていることは素晴らしいことである。
参考資料:社団法人日本人形協会 暦と天文の雑学 フリー百科事典より

Drの四方山日記(255)

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254.jpg 米国全土で昨年10月以降、ミツバチが突然巣箱からいなくなる特異な現象が広がっている。それも全米24州に拡大し、農作物の収穫にも深刻な影響が懸念され始めた。何しろハチを介した受粉に依存する農作物(アーモンド、リンゴ、ブルーベリーなど)は140億ドル(1兆6000億円)規模あるといわれている。

ミツバチが消えた理由として米国養蜂局では蜜の採集などを通じて過度の労働で“過労死”したか、農薬の影響か、また温暖化による環境の変化で食料の確保に窮し免疫力が著しく減少し生息することが出来なくなったのではないかと調査に乗り出している。
米国では以前にも似た現象があり1960年と1980年代に集団でミツバチがいなくなった例がある。その時も原因が分からず時の研究者たちはこの現象を「イナイ・イナイ病」と名づけた。しかし、今回ほど集団でいなくなった例はなく、生産農家では窮地に陥っている。もしこのまま続けば、スーパーなどに並ぶ農作物が減少し一般市民の生活に影響を及ぼすことになる。

今、世界中で地球温暖化による動物界、植物界などの変化が起こり、環境汚染、食料資源、空気の浄化、水の浄化、エネルギー資源が枯渇して生存や生活圏にも何らかに支障をきたしているようだ。
私自身は地球温暖化をさけぶ前に大昔襲った「地球寒冷化」の流れも未来には生物界に訪れると危惧している。ハチに限らず動植物の確保が困難なものになってくると大げさではなく人間が生きていく上で大いに困難な状況になってくる。その意味で“消えたミツバチ”はこれから起こる何かの前兆ではないだろうか。
参考資料:産経新聞 テクノバーンより

Drの四方山日記(254)

W9.jpg 今、教育や医療改革が問題になっている最中、興味あるニュースが入ってきた。それはある株式会社の経営による全国初の小学校認可が国に申請(国際教育特区の認定)されたというものである。
もし認定されれば来年4月には『株式会社立小学校』となる。この学校は国際人の育成のために設立された小学校で、教科は英語中心、3年生までは国語以外英語で4年生からは算数・理科・社会を日本語で教えるという。1クラスは18人までで教師1人1人が児童の指導にあたり楽しい授業を目的としている。

教育の理念を「生きる喜びを知らせる」とし、自然とのふれあい、芸術とのふれあいで自然や本物に触れる機会を多く取っている小学校である。

その他、宮崎では全国初の小中一貫教育を目的に開校した学校も出てきた。「6・3制」から「4・3・3制」の教育を一貫してやるというのだ。この頃の教育改革問題は何か行き詰まりさえ感じていたが、株式会社の参入でおそらく教育も早い時期に改革していくように思える。
ただ、改革することは重要であるが、働く教職員などもふまえた学校運営をしていかないと、また同じようなほころびが生じてくるのではないだろうか。

何も教育ばかりの改革だけではなく医療についても株式会社参入問題は既に構造改革特区として申請されている。
しかし、医療の場合、株式会社参入問題はいろいろと難しい面もあり、保険対象外の自由診療に限って認めるという方向性にいっているようだ。ただ、公的医療保険を利用する多くの患者にとって、自由診療は縁遠くすぐにとはいかないようである。

保険外診療は現在多く活用されているものに不妊治療、美容整形、インプラントを含めた歯科治療や先端医療機器による検査、ドックなどがある。
もし新たに株式会社が参入した場合、民間の医療機関と組んで最先端のがん治療や検診治療などが普及しそうである。一番の理想は、保険診療と保険外診療を合わせた混合診療が認められることで株式会社参入の大きなメリットが発揮できるのではないだろうか。
日本は教育・医療分野での経営は半ば置き去りにして全て国任せとなっていたため、現在のような問題が生じてきているのである。

アメリカをはじめとする欧米では学校へも医療へも専門分野と経営分野をきちんと分け運営している。例えば医療面では病院を経営していく上で専門分野の院長は医師がやり経営面は経営の専門家である理事長が担当する。
その関係がシーソーの役割をして医療機関を成り立たせている。
その意味から日本も、もっと民間の参入を認め国と自治体および民間を含めシステムを組み、教育及び医療改革を実行すれば、もっともっと素晴らしい教育や医療が受けられるのではないだろうか。それを忘れないで再生をしてほしいものである。
参考資料:神戸新聞 毎日新聞 LCA International Schoolより

話題シリーズ(9)

2009年6月

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