人間がコンピュータに勝った

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267.jpg 21日、東京でコンピュータの将棋ソフトとプロ棋士の歴史的な“頂上対決”が行われた。これには将棋界の天才児とうたわれた渡辺明竜王と昨年5月の世界コンピュータ将棋選手権でチャンピオンになった将棋ソフト「ボナンザ」が平手一番勝負で行われた。プロのトップ棋士と将棋ソフトによる公開対局は初めてとなる。1997年、チェスの世界チャンピオンがIBMのスーパーコンピュータと初めて対戦して敗退した経歴がある。
今回はチェスよりもルールが複雑な将棋が10年経った今プロと対戦するということで、将棋ファンのみならず多くの人が固唾を呑んだ。
この対戦前にもプロ棋士数名が対戦したがことごとく敗退した。それ以来、日本将棋連盟は公の場で将棋ソフトと対局することを禁じたという。今回、規則を破ってプロのトップと対戦することは日本将棋連盟にとっても命運をかけた大勝負である。
なぜならこれからの将棋界にとって“重要なコンテンツ”として位置づけられるからである。「ボナンザ」は東北大学大学院で理論科学を研究する保木氏がカナダ留学中、趣味で開発したソフトで、1秒間に4万局面を先読みするというツワモノである。
また、保木氏自身は将棋についてはプロでもない素人人間である。その彼が開発した将棋ソフトがプロ棋士の牙城に迫れるか将棋界の歴史的な対局として注目されたのである。

勝負は中盤まで「ボナンザ」が優勢に展開し、終盤手痛い見落としが出て渡辺竜王が勝勢を固め勝利した。
やはり“コンピュータといえども人間らしいミスを犯すもの”だと立会人であった米長元名人を驚かせた。
しかし何年か後には将棋ソフトはプロ棋士を上回る時代が来るのではないかと思わせた対局であった。3時間10分の対局を終えた渡辺竜王は「勝ててよかった。ボナンザは思っていたより強いということを実感した。
対局前1ヶ月に渡り自宅のパソコンでボナンザの弱点を研究してきたが、今回の対局したボナンザは数段勝っていたのには焦った。勝ててよかったというのがいつわざる心境だ」

 確かに世の中自動車に乗っても、どこかに出かけるにしても、何かを買うにしても、勝負事でも、商売するにしても、コンピュータが必要な時代である。
コンピュータが素晴らしいということは分かるが、願わくば人間より知能が勝って欲しくないというのがみんなの願いではないだろうか。人間が決め、コンピュータが手助けすることが一番ベストだが、近未来ではおそらく逆転してくるのではないだろうか。一抹の寂しさを感じる。
参考資料:産経新聞 読売新聞 iza! より

Drの四方山日記(267)

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