テレビを観ていたらすごく興味がある番組をやっていた。それはNHK福祉ネットワーク(教育番組)で、毎回身近で深刻化している問題についてシリーズで放送しているものである。
1回目は「生活保護を受けられない」と題しワーキングプアの苦悩を描いたもの。2回目は「生活保護が減らされる」で誰が高齢者を守るのか。3回目は「セーフティネットの再生のシナリオ」である。そして今回は「フィリピン人介護士がやってくる」と題し、世界に先駆けて老齢社会に突入した日本に介護士が集まるかどうかという内容であった。2000年に20万6000人いた介護士が現在20%減少し、16万5000人になっているという。その原因は辛い、暗い、収入が少ないなどを理由に日本の若者が避けてきたためである。そこで日本人に代わる外国人としてフィリピン人に期待しているようだ。
日本の介護の現場は10人の患者に対し介護士が5人だという。しかし、夜は20人の患者に対し介護士が1人で対応するという状況に追い込まれている。そこで昨年9月、日本とフィリピンとの間で経済連携協定が締結された。その内容はフィリピン人介護士600人を日本に受け入れるというものだ。これはフィリピン政府が再三日本に介護士受け入れを求めてきたことがきっかけだという。しかし、実際にはいつから受け入れが始まるのか、それに対する具体的日程などはいまだ決まっていない。
番組ではフィリピン人介護士の受け入れ前と受け入れ後をどのようにするかを、追跡取材を交えながら放映していた。その中で介護学校では日本語中心の教育が行われ、即日本に受け入れられても現場で苦悩しないような訓練を行っていた。
ただ、受け入れのための条件が3つある。
1つ目がフィリピンで4年制の大学を卒業、2つ目がフィリピンの国が定める介護士の認定を受けること、3つ目が来日後日本において介護福祉の資格を習得することを満たして採用するということだった。日本人介護関係者がフィリピン学校を視察した際、ある男性の介護士生に質問を浴びせた1つに、日本の女性のお年寄りに男の介護士が拒否された場合どう対処するかというものがあった。その介護士さんは誠意を持ってあたり介護の必要性を強く語りかけ、何とか受け入れられるよう努力すると答えていた。つまり本人の心掛けしだいということを強調していたのが印象深かった。それに2つ目の学校では介護学校を卒業したら、世界のどの国でやりたいかの問いに圧倒的に多かったのが、なんと日本ではなくカナダだった。その理由は日本ほど条件が厳しくないし、2年間勤めるとカナダでの「永住権」が得られるというものである。
ともかくこれから10年間日本は50万人の介護士が必要になってくる。果たして日本とフィリピン両国で締結されたとおり、フィリピン介護士がわが国の救世主となってくれるかどうか心配である。
参考資料:福祉ネットラインNHK より
話題シリーズ(10)
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