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落語家でタレントの林家正蔵師匠が、東京国税局の税務調査を受け襲名披露のご祝儀などの一部2,200万円が所得隠しであるとして指摘された。過去を含めると申告漏れは1億2,000万円に上るという。
昔から芸人はお金には無頓着といわれ、過去にも芸能人の脱税は幾度となく指摘されている。今回の林家正蔵師匠の場合も、芸の世界の“常識”が世間の“常識”では通用しなかったようだ。記者会見でも正蔵師匠は「芸人の古い仕来りでお金にはルーズだった。襲名披露の祝儀の一部を申告するのを忘れていた。どーもスミマセン」と釈明していたが、そんな問題では済まないのが一般社会である。
もともと、落語のご祝儀は東京(江戸)と大阪(上方)では随分違い、東京ではお座敷芸や武家屋敷などに呼ばれ落語の一席を披露していたが、上方では商人の町らしくストリートパフォーマンスが主流であった。しかし、落語については大阪の方が東京より派手さを誇っていた。
昔、襲名披露は余興なるものが一切なしで世話になった一部の人を呼んで乾杯し、出席者に弁当やお酒とつまみを出した程度であったが、現在は襲名披露のために寄席興行と称してホテルや大きな会館を使って人を大勢呼び、落語を披露してパーティ形式で行っている。特に林家正蔵師匠の場合、“こぶ平”時代にテレビ・ラジオなどマスコミでタレントとして活躍していた上に、父であり人気落語家であった故林家三平の弟子でもあったので、普通の落語家と違い「林家正蔵」という大看板を襲名したため、地元浅草での大掛かりな余興や全国での襲名興行披露パーティが行われ大量の祝儀が入ったようだ。本人は仮装・隠蔽行為をするつもりでなかったと言うが、日本の社会では法律というのが存在する以上、国民が税金をきちんと払うのが義務付けられていることを忘れてはならない。芸人だからといって税務署は甘くは見てくれない。まさに、「どーもスミマセン」である。
参考資料:産経新聞 毎日新聞 落語家のご祝儀経済学
Drの四方山日記(285)
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