名古屋場所で優勝を飾った横綱朝青龍は、場所後腰の疲労骨折などを理由に8月3日からの夏の巡業の休場の申し出を提出しながら、モンゴルで元サッカー日本代表だった中田英寿氏とともにサッカーのイベントに参加していた。
それに対し日本相撲協会は「まさかモンゴルに帰ってサッカーに興じていたとは驚いた。てっきり入院して静養しているものと思っていただけに仮病を使っていたとは許せない」と激怒した。すぐに緊急会議を開催し、対応策を練ったという。「公式行事をいい加減にあしらい、自分勝手な行動を取るとは横綱にあるまじき行為であり、ましてや仮病を使うとは何事か」と幹部が怒りをあらわにした。そして巡業部は勧進元(夏巡業スポンサー)からの抗議が殺到したのも入れて、朝青龍には一切巡業に来る必要なしという方針を固めた。
朝青龍はこれまで旭鷲山(モンゴル出身)との確執や土俵上での態度、先代高砂親方の葬儀欠席、泥酔しての暴行、一番最近では八百長疑惑報道など、数え上げればきりがないくらい問題が多い力士である。日本人力士ならばとうの昔にクビか、引退を余儀なくされるところだが、外国人力士と横綱としての実績で相撲協会も目をつぶっていた。
しかし、今回の一件は相撲協会のみならず、横綱審議委員会や相撲を愛するファンを裏切った行為であり許すことはできず、おそらく今回は重い処罰が避けられないのではないだろうか。
どうも朝青龍は力士としての品格に欠けるし、日本の国技としての相撲道を理解してないようだ。ましてや最高の地位である横綱が仮病を使って勝手に帰国していた行為は何をか言わんやである。
相撲は日本国発祥当時から存在するもので、時代によっては天皇を決めるにも影響を与えたと言われている。格式も高く、単なる格闘技の域を超えた伝統文化に近いものである。
江戸時代には各藩でお抱え力士がいて重用された。横綱もこの時代に作られ「心・技・体」を重要視し、強いばかりではなく技にも優れずば抜けた肉体を有するもののみに与えられるものであり、取り組みが終われば心も穏やかで、誰にでも優しく接することを模範とした人物に与えられたものである。
それを考えると朝青龍は確かに横綱として強く、数々の成績を上げているが、人間性としては欠陥だらけのように思えるのは私だけだろうか。
こういう力士が格式や行儀作法を重んじる大相撲の最高位に座ること自体が問題である。今回の一件で本人自身が反省の念を持たないときは相撲協会も容赦なく降格や引退を勧告するべきではないだろうか。それが伝統と格式ある大相撲を守りより日本の文化として継承していくことにつながる。
参考文献:時事通信 産経新聞 スポーツニッポン より
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