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ある新聞に「ロシアのエルミタージュ美術館の分館設置を断念」という記事があった。6年前に世界でも超一流だといわれるエルミタージュ美術館を日本の広島に分館して設立する計画が発表された。しかし県議会と民意の同意が得られず、やむなく断念したという。
その大きな理由は、県民に多くの負担金がかかることと、国からの地方交付税の減額、経費が莫大にかかる上、ハコモノを造ることへの県民の抵抗で頓挫した。
この記事を読んで、ちょうど私もロシア旅行から帰ったばかりで、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館の魅力にとりつかれたひとりである。
この美術館はロシアが世界に誇る超一流の美術館で、観光客のほとんどが訪れるといわれるくらい豪華絢爛な宮殿である。ロマノフ朝時代の財宝とソ連誕生後国有化されたコレクションを加えなんと300万点に上るもので、絵画、彫刻、陶器が400室に収蔵されており、絵画だけでもレオナルド・ダ・ヴィンチの『リッタの聖母』、レンブランドの『放蕩息子の帰還』など、世界的有名な作品が4000点以上展示されているのには驚いた。普通の美術館は絵画主体だが、この美術館は元宮殿だったために、美術品もさることながら、栄華の結晶といえる各ホールはまさに豪華そのものである。
2時間半見学に時間を割いたが、ほとんどハイライトのみしか観れず、後から全て観るのになんと一週間かかるとガイドさんが教えられた。私も世界中のいろいろな美術館を訪れたが、こんな巨大とも言える建物は初めてである。なにしろ見学を終わって裏門に出たら、なんとそこが中庭だった。あと大・小エルミタージュ、新エルミタージュの宮殿ギャラリーの棟で構成されているらしく、ただただ驚きの連続であった。
この美術館の分館を日本で造るとなれば莫大な建設費や運営費がかかることは目に見えており、一県が主導で行うことは到底不可能ではないだろうか。

参考資料:中国新聞 より
Drの四方山日記(373)
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