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2週間前、島根県安来市民会館で行われた市主催の敬老会で、売れっ子落語家・三笑亭夢之助さんが独演会を行った際、舞台に立つ手話通訳者を「気が散るから」と拒否されたとして、県ろうわ連盟が主催者である市に抗議を申し込んだ。
それに対し夢之助さんは素直に謝罪し、当日参加していた3人の知覚障害者に詫びを入れたという記事が載っていた。しかし、真相はどうも若干ニュアンスが違うように思える。
当の夢之助さんは、事前の打合せで手話の通訳が付くことを報告されておらず、独演会を開始して数分経ったところで夢之助さんが
「申し訳ないが落語は話し言葉で行うもので、手話に変えられるものではない」
「会場にお越しの大半の方は聞こえる方ですよね。手話の方がおられるとどうも気が散って集中できなく、みなさんも気が散りますよね」と落語調に観衆に同意を求めた。
「ただ、みなさんが良いとおっしゃるなら私は構いませんが、どうなんでしょうね」
と続けたため、手話通訳者は主催者側に促されて、舞台の下に降りて手話を続けたというのが真相らしい。
事情を知ったろうわ連盟は、夢之助さんや市および落語芸術協会に抗議文を提出して謝罪を求めた。それに対し、夢之助さんは謝罪文で事の真相について、次のように語った。
「手話の通訳者が横におられることで集中できず気が散漫になって、話を間違えてお客様に迷惑をかけてはいけないと焦って聴覚障害者を傷つけることを言って申し訳ありません。本当は私の真横ではなく後ろに立つか座って手話をやっていただければ、という気持ちで言ったことで他意はありません」
と説明した。
まさに、有名人だからこういう問題が生じるのではないだろうか。私も講演をやることがあるが、主催者の準備などでいろいろな問題が起こることは少なからずある。
しかし、これほど問題が大きくなるのは有名人のつらさというものである。私に言わせれば、事前に知らせなかった主催者である市に問題があるように思う。
夢之助さんの散漫になるという気持ちも分かるし、聴覚障害というのもデリケートな問題なだけによりいっそう主催者側の配慮が必要ということのようだ。
参考資料:毎日新聞 より
Drの四方山日記(415)
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