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昨日冒頭で少しふれたが、長年日本に浸透した置き薬が、今度海外に進出する。その第一弾が、タイとモンゴルである。
タイ政府は総事業費65万ドルをかけて都市部、郊外部、農村地帯の12町村から1200世帯を選び、来年から「置き薬箱」を配るという。
モンゴルでは基本的な医療の充実を目指して富山の置き薬方式をモンゴルに取り入れて、増大する医療費削減や公衆衛生の充実を図るという趣旨からこの事業に着手したようだ。
特に広大な平原に暮らす遊牧民族にとっては願ってもないことである。病人が出ると数十キロ離れた診療所に行かなければならず、時として手遅れになることが少なくないらしい。その支援のためにもこの配置薬システムが定着すれば多くの人たちを救うことが出来る。またモンゴルの遊牧民が大切にする義理人情や仲間同士の信頼関係を保つ上にはもっとも大切であるようだ。
元々各国にはそれぞれ浸透している伝統医療、伝統医薬品があるのだから、それを活かして、このシステムが導入されれば地域に根ざした医療となりうるのではないか。また、格差社会に苦しむアジアにおいては貧困に悩む人々の救済に大いに役立つのではないかと想像できる。医療費が増大するわが国にもう一度この安い伝統医療品を活用すればちょっとした風邪、頭痛、腹痛、止血など軽い症状には十分効用を発揮するので再認識して配置薬を使ってみてはいかがか。
Drの四方山日記(553)
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