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このところの時代劇ブームなどで歴史的事項が事実と違うとされ、中・高校の歴史教科書が改訂されているようだ。
その一つが、明治維新の英雄・西郷隆盛についてである。
現在、NHK大河ドラマで「篤姫」が放映されていが、その中で薩摩藩藩主・島津斉彬の側近として西郷隆盛が登場してくる。その西郷隆盛のおなじみの顔は作られたものでいわゆるモンタージュといわれるものであったとされ、教科書から削除されたという。
それと同時に源頼朝や戦国時代に活躍した織田信長の顔も作られたものであったようだ。
実像だけではなく、歴史的人物が行った偉業も最近では数々の文献から事実が判明し、誤認識であったとしてテレビ番組などで明るみにされている。
確かに事実を追求することは歴史上大切なことではあるが、果たしてそれが全て正しいのか疑問である。なぜなら何百年、何千年前の事柄はすべて文献として残されているものに過ぎず、事実関係ははっきり分からないのが本当である。ある歴史作家があたかもいくつかの文献を見て事実とは違うというのはいかがなものかと、私個人は思うのである。
私自身、今、医学の父「ヒポクラテス」の研究を10数年しているが、文献に出てくることが全て正しいとは思えない点が多く、実際にヒポクラテスが生まれ育った場所、遍歴医として諸国を巡回した状況、安住の地として晩年を過ごした場所などを実際にギリシャやトルコ(ギリシャ領)を3度訪問し、自分の目で歴史的な事柄や遺跡を実体験している。
来月の10日からはヒポクラテスのゆかりの記念館や博物館を訪れ、医学の歴史的事実を調べようと計画している。
ただ、これは単なる時代考証を変えるのが目的ではなく少しでも医学の発展に役立てばと考えている。歴史的考察を変えることは必要であるが、ただ次の世代が勉強や研究するために全てを誤認識とするべきかどうか考えなければならないのではないだろうか。
Drの四方山日記(578)
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