首相退陣(2)総理大臣は孤独

S91.jpg 福田首相としては、総理大臣という仕事があまりにも重責すぎて進むも地獄、引くも地獄だったようだ。総理大臣でありながら自分のカラーを出すことは相当なリーダーシップがないとできない職であったのだろう。
安倍前首相退陣を受けて首相になった福田氏にとっては政治資金問題、年金問題、防衛省の不祥事、拉致被害者問題、テロ特措法改正問題など数え上げれば切が無いくらい、懸案事項が多く、その多くはまともに解決せず今日まで来た。

ただ福田首相にとって唯一叶えられたのは洞爺湖サミットである。このサミットではG8の他、中国・インドを加えて環境問題を討議したり、アフリカ代表を加えての貧困問題などを話し合うことができた。これが父である福田赳夫元首相がなし得なかったことだ。

首相にまだ権威があった時代、辞任するとマスコミがこぞって興奮気味に臨時ニュースとして国民に伝えた。しかし今日のように一年足らずで政権が変わるような時代では今や首相の価値が薄れてきている。
中曽根元首相や小泉元首相が言うように、大統領型の首相を実現しないと日本という国の権威が保たれないのではないだろうか。
戦後の激動の日本を支えた、あの政治家たちのDNAはどこに行ってしまったのだろうと言いたい。
参考資料:河北新報 産経新聞 より

世相シリーズ91

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