18日、歴代の旧厚生省事務次官宅で殺人事件が2件起きた。警察庁は厚生労働省次官や社会保険庁長官経験者に対する連続テロ事件の可能性大として捜査に乗り出した。今回の事件に対する背景には、かなり深い意味合いがあるのではないかと想像される。
相次ぐ年金問題の不祥事は根が深くいまだ解決の見通しが立たない状況にある。それと同時に後期高齢者医療費問題も噴出し、厚労省は国民の信頼を失なう結果になった。今回標的となった2人は共に年金局長として1990年代に陣頭指揮を執っていた人たちである。「百年安心」をキャッチフレーズ に平成16年年金制度改革関連法が成立したはずなのに、社保庁の課長らの汚職事件、業者との癒着など公的年金をめぐって数々の事件や不祥事が続出している。その責任者である旧厚生省の幹部に矛先が向けられてもおかしくない状況であった。
吉原氏と山口氏は旧厚生省では先輩後輩の関係にあり、基礎年金制度の導入では担当幹部として力を発揮し、年金問題のエキスパートだった。その意味からも現在の年金に関わるいろいろな問題に対し、恨み辛みが事件を起こすまでになったのではないだろうか。人間の憎悪は想像以上に恐ろしいものである。それも実際の行動に移したならば、罪のない人間をも殺傷してしまう狂気になりうるのである。
参考資料:産経新聞
世相シリーズ106
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