元厚生次官宅襲撃事件(2)逆恨みの恐ろしさ

S107.jpg 今回、被害にあった2人は基礎年金と生活保護の支給費を一緒にするため努力し、国民の誰もが受け取れる基礎年金制度を作り上げ導入した立役者である。確かに我々国民にとって素晴らし制度かも知れないが、その制度を運営する厚生労働省や社保庁職員が記載漏れや年金記録の改ざんなどの不正や不祥事をしていたのではたまらない。

それなのに何を勘違いしたか逆恨みし、その矛先を当時の旧厚生省事務次官経験者に向けたこと自体見当はずれというものである。ましてや山口氏は省内では「仏の山口」と部下に慕われた人物である。その家族までも殺傷したとは許し難き行為である。

確かにこのところの役人の不祥事や不正問題はあまりにも多く、今回のような事件が起こっても不思議ではなかった。我々の大事な税金を取り扱う機関にはしっかりしてもらわないと、第3、第4の襲撃事件が十分起こりえるのではないだろうか。果たして今回の犯人は「正義の味方」「国民の代表」になったつもりで天誅を下し、今の厚生行政に何らかの一石を投じたつもりでいるのだろうか。

今回の犯人は単独であるか、複数の人間であるかは今の時点では分からない。ただ今回の事件については今までの捜査状況から、私は組織的なテロ事件ではなく、正義の意味を取り違えた個人の犯行のように思える。厚生行政はもっと真剣に年金の漏れなどを調査し国民が納得できる回答を出すべきだし、襟を正すところは襟を正して仕事をしてほしいものである。

世相シリーズ107

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