米国新大統領が決まった。白人のマケイン氏ではなく黒人のバラク・オバマ氏が“米国の顔”になった。各世論調査ではオバマ氏が有利だと報じていたが、白人社会中心の米国では黒人がトップになることは非常に難しくほとんど不可能に近いと言われていた。米国200年以上の歴史の中で黒人は絶えずさげすまれてきた。
何年か前に行われたある州の市長選挙でマスコミの世論調査で黒人候補が優位といわれたが、実際ふたを開けてみたら人種差別の影響で白人候補が当選した例があっただけに、今回もあらゆる方面からオバマ氏当選は懸念された。
しかしオバマ氏は完全な黒人ではなく、白人とのハーフである。父親がケニア人で母親がアメリカ人の白人である。その母親に育てられたため、白人社会で生活し教育を受けた。そのため今回の大統領選では黒人のみならず白人からも支持を多く集めた。以前のキング牧師やジェシー・ジャクソン師、女性のシャリー・チズム氏達とは違っていた。しかしオバマ氏は意図的に黒人になろうとしている、珍しいタイプの政治家である。
現在アメリカは経済不況やイラク戦争を巡る保守とリベラルの対立、白人と他の人種との所得格差の問題など懸案が山積みされている。だからこそ「融和と統合」の訴えが説得力を生み出したのではないだろうか。これからは変革を迎える大事なときだけに、次期大統領であるオバマ氏の手腕に期待したい。
参考資料:産経新聞 より
世相シリーズ105
コメントする