「人間性」と「戦略」の差が勝敗を決した

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626.jpg 今年の日本シリーズは若手中心の西武ライオンズがベテランと若手を混成した読売ジャイアンツを下して日本一を勝ち取った。3勝3敗タイで向えた第7戦は巨人の先行で進んだが8回裏、ライオンズが片岡選手の足と、公式戦では控えであった平尾選手のヒットで勝ち越した。平尾選手といえば阪神時代、野村監督に切られた選手である。こういうしぶとい野球をする選手を大事な場面で使う渡辺監督はすごい。この第7戦に関しては巨人は通常多く使う戦略で臨んだ。それを逆手にとって選手の心理を見抜き信頼関係で試合をした西武に軍配が上がったように思える。

中二日で岸投手、連投の涌井投手、優勝経験のある石井一投手などをフル回転したところに西武の勝機があった。巨人の場合は肩の負傷の阿部選手を代打でしか使うことが出来ず、それもDH(指名打者)のみという使い方しか出来なかったのがつらかった。

それとエース上原投手をなぜ最終戦に使わなかったか?8回の越智投手がデッドボールを与えた時点で交代すべきではなかったという疑問が残る。確かに上原投手は来年FA取得で大リーグに行くことが確実視されているが、昨日の試合ではまだ巨人の選手である。監督とのわだかまりはあるにせよ、感情を度外視して戦ってこそファンが納得してくれるのではないか。若い越智が死球後制球を乱したにもかかわらず投げさせたショックは過去の巨人の例からして来シーズンまで引きずるのではないかと不安が残る試合であった。

ここまで原監督が若手とベテランをうまくつないで奇跡とも言えるセリーグ、クライマックスシリーズを乗り切ってきたのに、日本シリーズ終盤になってあまりにも戦略にこだわり過ぎた。一方、西武の渡辺監督は若い選手を信じて起用して人間関係を作っていたことが今回の勝利となって出たのではないかと思えてならない。これが巨人にとって目の前まで近づいていた日本一を逃した最大の原因のようだ。

Drの四方山日記(626)

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