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日本のカルチャーが世界に浸透してきた。日本時間23日に米国ハリウッドで第81回アカデミー賞の発表が行われた。日本からは2作品が受賞した。1つ目は外国語映画賞に選ばれた「おくりびと・Departures」だ。これは「死」をテーマに描いた異色の作品で、見る人の心を掴む作品であったようだ。日本でも興行収入30億と予想外のヒットを続けた。
以前、伊丹十三監督の「お葬式」という映画作品があったが、これをもっと繊細にしたものが今回の作品である。この作品の主役本木雅弘氏は十数年前にインドを旅した際、死者を送る儀式を目にして、生と死が隣り合う「死生観」を体感した。それを是非生命の尊厳を表現した作品にしたいと長年温めてきた思いをプロデューサーに打ち明け、今回の作品になった。
今回外国語映画賞には一時イスラエルの作品が選ばれるであろうと予測されていたが、「死」という普遍的なテーマを扱ったこの作品が、文化の違いを超えて評価されて受賞につながったのではないか。
2つ目の「つみきのいえ」は12分の短編アニメーションであるが、これはおじいちゃんと家族の絆をじんわりと見る人の心に訴えかける作品であった。
今回のように2作品がダブル受賞したことは素晴らしいことであり、日本の映画が世界に誇るものとして評価された結果だ。いわば日本のカルチャーが世界に浸透した1つの出来事であった。ただ1つ、作品に対して水をさすことになるかもしれないが、アカデミー賞の影に政治的意図がなければいいと願うのは私だけだろうか。1つのことの裏には必ずいろんな力が働いているということを忘れてはならないという思いをもった。
Drの四方山日記(688)






















