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タバコを吸う人にとっては禁煙することはなかなか難しいものだと思う。しかしタバコは昔から「百害あって一利なし」と言われるように体にとって決していいものではない。それを分かりながらも食後の一服やストレスでイライラしたときに気分を晴らすのにひと時の友としている人が多い。
私が止めた訳は患者さんにアドバイスを受けたことに加え、気管支が悪く咳が出る私にとっては害以外の何者でもないからだ。そこで考えたのが、一番好きなタバコを一箱買ってきって,そのうちの1本を思う存分フィルターの近くまで吸い、あとの19本をパッケージごと水をいっぱい汲んだ掃除用のバケツに、そこに投げ入れた。濡れてしまえば当然吸えなくなるという事を心に強く刻み禁煙を始めた。それ以来、30年間1本も吸っていない。
周りから「精神力が強いんだなぁ」と言われたが、私にとっては医療者の端くれとして自分が止めないと患者さんに禁煙のためのアドバイスをすることができない。何より健康を維持するためには禁煙が必要であった。自分の職業に誇りを持っていたので意外と容易に止めることができた。
どんなに止めろと言ってもどんな方法を用いてもその気が無ければ禁煙は無理ではないだろうか。それと最近若い女性の愛煙家が増えている。女性にとってはタバコはホルモンの働きにも悪いし、妊娠したときに害になるので極力止めることをお勧めする。もともとタバコは戦争のための資金源であったことを忘れてはならない。
Drの四方山日記(675)
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