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先々週の土曜日、私の身内がスキーで転倒して右脚の下腿部を2ヵ所骨折した。スキー骨折は体を捻りながら体重をかけるため螺旋状に折れる場合が多く、治るまでにかなりの日数が必要になってくる。しかし入院した整形外科病院は日本でもトップクラスに挙げられ、臨床例が多く最新の医療機器や手術方法を用いて対応している。
今回の骨折に対しては『創外固定術』を行うという。この固定法は骨折部を挟んで骨に刺入されたピンを体外のフレームで固定する方法である。今回用いたのは単支柱式フレームで片側のみ固定するUnilateral型だったようだ。
院長の説明では、この創外固定法は湾岸戦争の負傷者に用いられたもので、アメリカ医学界ではかなり研究され、今では開放骨折や骨盤骨折などに用いて成果を挙げているようだ。この方法は1843年に発表されて以来、古くはイタリアなど各国で使われていたが、1951年にソ連(当時)の整形外科医ガヴリエル・イリザロフ氏によって骨折治療用固定器としてリング型のものが考案・開発された。それ以来、骨折部の整復固定および骨延長などに使われるようになった。日本では1989年に初めて導入され、その後飛躍的な進歩を遂げていったようだ。
創外固定術のメリットはしっかり固定でき、術後すぐにリハビリ治療ができるので骨のつきが早く関節が固まることが少ない。デメリットとしては手術の必要があり体に傷が若干でき、また金属を抜く手術が必要になってくる。とは言え、ギブスが必要でなくなるし、切開手術と違い傷もわずかしか残らないので、日本でも多く用いられるようになってきた。
どんな方法を用いても複雑な骨折が完全によくなればそれに越したことはない。医学は日々研究されている。安全で安心して受けられる治療法が増えることを期待する。
Drの四方山日記(687)
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