2009年3月アーカイブ

yomoyama01.jpg

708.jpg 先日新聞にアメリカで和包丁が人気を集めているという記事が載っていた。これは日本食ブームを背景にプロの料理人から家庭の主婦まで愛用者が広がったためのようだ。和包丁は元々鎌倉中期から明治に至るまで皇室の献上刀として使われてきたものである。心と技を受け継いだ伝統あるものが日本の包丁である。

最近では、ヨーロッパやアメリカを始めとするレストランで日本の包丁が使われだしてきた。おそらくテレビのバラエティ番組「料理の鉄人」のアメリカ版で和食がブレークしたのではないだろうか。健康志向の高まりから繊細な料理を作る人が増え、ここ1、2年で家庭にも浸透してきたようだ。

和包丁は魚をおろすときに使う。非常に切れ味が鋭く良質な鉄と鋼を使って職人が手作りでつくるのが日本の包丁である。この1本の包丁にかける職人の熱い思いはアメリカの料理人にも伝わってきているのであろう。

寿司屋では板前さんがネタを切るときに刺身包丁を使っているがその見事なさばきは見る人の心まで打つ。これが日本文化の代表的なものであることを忘れてはならない。
日本の料理人が使う和包丁を使って西洋のシェフ達によって作られるのも非常によいことだ。
日本の良さをわかってもらうには大いに役立つように思う。
参考資料:読売新聞 より

Drの四方山日記(708)

yomoyama01.jpg

707.jpg トイレのイメージといえば以前は「暗い、汚い、臭い、怖い」という4Kともよばれるものであったが、百貨店や量販店ではそんなイメージとはかけ離れた清潔感にあふれたおしゃれなトイレが続々と登場している。清潔感あふれるトイレを設置し、気に入ってもらえれば来店のきっかけになり、集客の足がかりとなるという期待もあるようだ。もはや外出先のトイレがきれいなことは当たり前のことのようだ。私は海外によく行くが、日本のトイレが一番清潔である。トイレが清潔だとその場所全体のイメージがとても良い。今やホテル、百貨店だけでなく病院や飲食店も清潔なトイレが当たり前になっている。

しかしトイレを快適にすると、トイレの個室に長時間引きこもって携帯メールや読書を楽しんでいる「トイレ難民」なる人々も出没し始めた。長時間利用することで本当に必要としている人が困ることを考えなくてはいけない。
私も自宅のトイレでは原稿の考えをまとめたりする際に長くこもる。しかしいざ出ようとするとおしりが痛くなっている。長時間座っていると当然ながら体に変調をきたすので、長くトイレにこもるのは考えものである。とは言え清潔でおしゃれなトイレが増えることは良いことである。
参考文献:産経新聞 より

Drの四方山日記(707)

yomoyama01.jpg

706.jpg 先日、愛知県からひとりの患者さんが来院した。この患者さんは花粉症のため好きな歌曲を歌うことができないので一度診てほしいというものであった。診察の結果、体の構造的アンバランスから鼻や喉に負担がかかり思うように歌が歌えない状態になっていた。もちろん一回の治療で全て回復させることは不可能であるが、本人に自分の状態を理解して頂いただけでもよかった。

その患者さんが1枚のCDを私にくださった。それはなんと若き童謡詩人の中の巨星として称賛された金子みすゞの歌曲集であった。さっそく聴いてみると金子みすゞの世界が患者さんの声量の豊かなテノールでみごとに演じられているではないか。この歌声を聴いていると金子みすゞの詩の奥深さについ魅せられてしまった。本当に素晴らしいものを頂き感謝している。早く回復されて、人を感動させる歌声で歌ってほしいと願うばかりである。

Drの四方山日記(706)

yomoyama01.jpg

705.jpg ミシェル・オバマ大統領夫人がホワイトハウスに家庭菜園を作った。これは、健康志向の強いミシェル夫人が「家族やホワイトハウスに来訪する人に新鮮な野菜を食べてほしい。」という希望から作られたものである。また7歳と10歳の娘が新鮮な野菜が好きということと、アメリカの「ファーストフード文化」への警鐘(けいしょう)も目的のようだ。この菜園は100平方メートルほどの広さで、ほうれん草、レタス、ブロッコリー、にんじん、豆類の他にハーブなど約55種類以上の野菜や果物を栽培する見込みになっている。


今オバマ大統領の支持率が低下し、苦境に立ちつつある。景気対策、雇用喪失策、医療険など問題は山積みである。そんな中、内助の功ではないが、この家庭菜園はミシェル大統領夫人がオバマ大統領を補佐する意味でのパフォーマンスではないだろうか。日本ではパフォーマンスを行うことはあまりいい印象を与えない。しかしアメリカではすばらしいと考えられている。行動は全てにつながる。大統領といえども庶民性のアピールは大切である
トップの行動を国民が見て、国が変化し潤ってくる。日本のトップも文句ばかり言わず、こういったことに力を入れるのも良い。このパフォーマンスはすばらしいの一言である。
参考文献:ロイター

Drの四方山日記(705)

yomoyama01.jpg

704.jpg 任天堂から発売されている「ニンテンドーDS」のシリーズが世界で販売台数1億個を突破した。このシリーズが発売されたのは2004年11月の北アメリカからであった。それから4年3ヶ月での販売台数1億個達成は最速のペースだという。今世界人口が約65億人であるから、65人に1人がこのゲーム機を持っている計算になる。

これだけの売り上げを可能にしたのは、次々に消費者をあきさせないバージョンアップを行ったのも人気の秘訣だが、ゲーム機を子供のものという概念から大人も楽しむものとしたことが大きな要因だ。「ニンテンドーDS」は他の家電製品などと比べ手ごろな価格という点と、景気の低迷から節約や外出を控える"巣ごもり効果"も世界的なヒットの理由であろう。

また人気シリーズである「マリオ」や「ポケモン」などのゲームから、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」や旅行ガイド、料理ガイド、家計簿ソフトなど生活で利用できるソフトが数多く出されている。便利で楽しいソフトを数多く出し、より幅広い年代に受け入れられるようにしたのも大きな理由である。ただ毎年新しいモノが発売され、他社との競争も厳しくなっていくなか、作る側は大変だとも思う。しかし多くの人が楽しいということは良いことだというのが私の正直な感想である。
参考文献:日経ビジネスオンライン より

Drの四方山日記(704)

W46.jpg 3月5日より始まったWorld Baseball Classic(WBC)も日本の劇的な勝利で終了した。3年前の初優勝に続いての連覇である。前回と違い今大会は早めに選手の選考を行い、合宿を重ね最終的に28名の代表選手を決めた。そのためチーム内での一体感も生まれ、心を一つにして試合に臨むことができた。

野球はどうも打撃のチームより投手力が優れているチームが強いということが、この大会ではっきりわかった。打撃中心の、ドミニカ共和国やキューバは早々に姿を消し、残ったアメリカやベネズエラも決勝ラウンドで敗戦の憂き目に遭った。その点、韓国や日本のように投手力もさることながら打撃もそれなりに力を出せる陣容を配したチームが強かった。まさに高校野球を思わせるドキドキワクワクさせる試合が多かった。

ただひとつどうもWBCはアメリカを勝たせるための方式であることは否めなかった。しかし世の中は思い通りに行かず、結果はうまくまとめ上げたバランスのいいチームが決勝戦を争った。前回と今回の2大会を見て感じられたことだが、なぜ同じチーム通しを何度も戦わせたのか理解しにくい。もっと南米やヨーロッパのチームと戦ってこそ初めて世界一の称号が得られるのではないか。そのほうが観る人ももっとエキサイトするのではないだろうか。

次回はなぜか4年後に行われるようだが、もう少しきちっと大会システムをつくり、選手の管理や公式戦に影響が出ない方法を用いて国別の世界大会にしてほしいものだ。ともかく今大会は日本の優勝で終わったのが、日本国民にとって最高の喜びである。
おめでとう侍JAPAN!!
W46b.jpg話題シリーズ46

703.jpg 平均寿命が延び、科学技術も進歩している今、殺人事件の時効は必要なのだろうか。毎日新聞が行った昨年の世論調査でも「時効をなくすべきだ」との回答が77%に上った。時効制度の存在の理由として、「年月の経過による証拠の散逸」「捜査費用の問題」「遺族や社会の処罰感情の薄れ」「犯人の利益の尊重」などが上げられるが、どれも現実には説得力に欠ける根拠となっている。

アメリカなどは殺人事件に時効は設定されていない。その記憶に新しい例として三浦和義氏の事件がある。日本で無罪が確定していてもアメリカでは時効を迎えず捜査が続いていて逮捕された事件である。フランスでは時効制度はあるが停止することができるなど、時効によってその事件が終了するというシステムは廃止しつつある。

これまでの日本の時効制度は、法律家や学者が中心となって作られてきた。そのため一般の人々には理解しにくく、逃げ通せばいいのかと思える制度となっている。現在の事件の凶悪化、平均寿命の延びはもちろん、遺族の感情などを考えると日本の時効制度は短い。今一度時効制度について一般の人を交え広く意見を求めて制度の改革を行ってほしい。それが国を平和にする1つの方法になるのではないだろうか。
参考資料:毎日新聞・産経新聞

Drの四方山日記(703)

yomoyama01.jpg

702.jpg 20日(祝)恩師行徳哲男先生の会にクリニックスタッフ全員で参加した。この会は日本BE(Basic Encounter)研究所が主催する例会で、全国津々浦々より大勢の参加者が受講した。この日も各界で活躍するゲストが素晴らしい講話をされ、参加者は熱心に聞き入った。

一部ではゲストにアサヒスーパードライを作った中條高徳氏、経営の神様と言われる牟田学氏、感性論哲学創始者である芳村思風氏、俳優で杉原千畝を題材としたひとり芝居で有名な水澤心吾氏など多彩な顔ぶれが集まった。それぞれの分野で長年活躍をされた方々だけに話に重みがあった。こんな暗い時代だけにお話される言葉は我々の胸を打つものがある。毎回のことだが、この例会はどんなゲストが登場することが分からないだけに楽しみである。

二部ではやはり私の恩師である佐々木将人氏(山蔭神道上福岡斎宮々司・神明塾々長)のユーモアたっぷりのスピーチと乾杯の音頭で始まった。私も来賓の一人としてお話させていただいた。後半にはXJapanのToshi氏が素晴らしい歌声を聞かせてくれた。その後、参加者同士で肩を組んで合唱したり、名刺交換などをしてメンバー同士の親睦を深めた。

景気が悪化しあらゆる分野において人々に不安が募っているだけに、今回のテーマで「じたばたするねぇ」はまさにうってつけである。行徳先生の言う「無理すんじゃねぇ」「できることからやるんだ」という精神はまさにこれに当てはまる。この夜は参加者約300名が何か一体感を持ち、明日から頑張るんだという気持ちを抱いた会であった。
702b.jpg

Drの四方山日記(702)

S118.jpg 今月7日富山市で開かれた富山県医学会の講演会の質疑応答の中で、講師が「禁煙が進むと医療費がかさむことは明らか。どんどん吸って早く死んでもらった方がいい」という発言をしたことがわかった。これに対して禁煙推進団体は「人の命と健康を守る医師の発言とは思えない暴論」だと猛烈に抗議した。
医師は取材に対して「真意は伝わらず誤解を生んだ」と釈明している。
講演会の参加者は30名と多くはなかった。どんなかたちで外部に漏れたかは知らないが発言したことには間違いない。

最近、政治家の失言が多い中、今度は医師の失言となればこの国は一体誰を信じていいのかと思ってしまう。
私も講演をさせて頂く際は、質疑に対して慎重に答える。ジョークはジョーク、真剣に答えるときはきちんと答えないと、聞く人のとり方によって誤解を招くことは十分考えられる。今回の場合、誤解ではなく無責任な失言と言われても仕方ない。

タバコは肺に負担がかかり肺がんになると恐れられている。また女性の場合、喫煙することで流産や乳がんになるなどの可能性が十分考えられる。
私も昔は吸っていたので偉そうなことは言えないが、30年前に患者さんに指摘されてその時以来タバコを吸っていない。私自身、喘息もちなので呼吸器系は敏感でよく咳をする。しかし、タバコ止めてから呼吸もスムーズになり、食べ物もおいしく感じられる。
男性に限らず女性の喫煙者も多いようだが、もう一度禁煙を考えてみてはいかがだろうか。
参考資料:産経新聞 より

世相シリーズ118

yomoyama01.jpg

701.jpg 日本の代表的な料理である"すし"。いまや健康に良いなどの理由でアメリカを始め世界中に広まっている。すしといえばお祝いの席などの華やかな席には欠かせない料理で、熟練したすし職人が握るイメージが強いが、今チェーン展開する回転すしなどを中心に「寿司ロボット」という機械がすしを握るようになっているという。

すしを一人前に握れるようになるには長い年月が必要だが、この「寿司ロボット」はシャリを入れると自動的にシャリ玉が出来、あとはネタを乗せるだけというもので、誰にでも扱える。しかもご飯はおいしく炊ける上に、ベテラン職人の様な絶妙な握り具合で大量生産が可能というものである。まさにすし職人である。

ただ世の中の全てを機械生産にしてしまうことは、我々人間にとっていいことか悪いことか悩むところである。確かに「寿司ロボット」には簡単、衛生的、生産的など多くのメリットがある。便利は便利として良いことだと思う。しかしすしは何年もの修行を積んだ寿司職人の熟練の技と、握る手から伝わる微妙な温度などが旨さを作り上げ、それを食すのが最高なのではないかとも思う。
参考文献:マインドリーディング より

Drの四方山日記(701)

yomoyama01.jpg

700.jpg 今、不況の時代の大手企業を始め中小企業までの新卒者採用が減っている。東京の臨海副都心にある東京ビッグサイトで人材会社が主催する来春卒業予定の学生向けの就職合同セミナーに数千人の学生が集まった。 2010年の就職は以前にも書いたように氷河期をむかえている。氷河期というよりも超氷河期に入っている。そのため希望する企業になかなか就職できない。昨年秋からの急速な景気悪化で内定を取り消された高校・大学生は約1200人もいるという。通常内定すると安心するわけだがそれすら難しくなってきている。

東京大学の調べによると、将来、自分がニートやフリーターになる可能性があるかと聞いたところ28%もいた。さらにそうなってしまうのが本人の責任と答えた学生は46%、社会の責任は35%もいたという。
ともかく思うように就職できないのが今の現状だ。来春卒業する人達はどちらかというと大学全入時代の一期生とも言われている。つまりゆとりで生まれた時間に何をしたいかといえば、バイト、ゲーム、携帯いじりである。社会に出たときに自分の思うような仕事にありつけるか非常に難しいのではないだろうか。たとえ自分が希望する職業に就いたとしても果たしてうまくついていけるか疑問である。

今、企業で1番人気がある企業は、全日空(ANA)である。2位はP&G、3位は資生堂、4位はソニー、5位はパナソニックである。昔、人気のあった銀行や保険会社、IT産業、不動産はのきなみ順位を下げている。

これからも2020年2030年代には違う意味での就職氷河期が再来するかもしれない。今の若者はもっと自分を磨き、そして将来に備えて勉強していくことが大切ではないだろうか。
これは私の意見である。
参考資料:産経新聞 より

Drの四方山日記(700)

yomoyama01.jpg

699.jpg 4日、2008年度第2次補正予算関連法が成立し、5日から定額給付金が支給されることになった。これは暮らしにかかわりの深い追加経済対策という名目で行われるわけだが1人当たり1万2000円、65歳以上と18歳以下にはさらに8.000円プラスされて20.000円が支給される。すでに今月5日北海道西興部村と青森県西目屋村で支給が開始された。6日には和歌山県と続く。通常は4月に全国の市町村に支給されるわけだが規模の大きい政令都市である大都市は5月の連休にずれ込むようだ。

果たして外国を真似た定額給付金が経済で冷え込んだ日本に効果があるのか疑問である。その理由の1つが日本は貯蓄の国であるからだ。昔は日本とドイツが貯蓄をする国と言われたがドイツが東ドイツの統合により貯金をしなくなった。アメリカや他のヨーロッパには今回のような定額給付金支給は効果があるが日本のように不況になればなるほど貯金する国民は、おそらく6割以上の人が貯金にまわすのではないかと思われている。ただし、若い世代は消費に使う傾向である。それを見越した旅行会社、百貨店、スーパーや家電量販店などはいろいろな企画を出し定額給付金商戦と称してサービスを展開している。

だた、今の麻生内閣がこの定額給付金によって支持率が上がるかというのは疑問である。   国民を無視した政治は信頼を勝ち得るどころかますます人気は遠のいてくるのではないだろうか。確かに定額給付金は我々国民にとってはありがたいことではあるがこれによって消費税を上げたりと色々なことにつながると思うと重苦しいか感じがする。本当に日本国民のことを思った政策を行ってほしいものだ。それが私の考え方だ。
参考資料:毎日新聞 より

Drの四方山日記(699)

yomoyama01.jpg

698.jpg アメリカの衣料専門メーカー「GAP(ギャップ)」が東京銀座の数寄屋橋交差点前のビルに大型店を出店すると発表した。当初、フランスの高級ブランド「ルイ・ヴィトン」が本格的な出店として進出する予定地であった。しかし経済危機の中、消費が落ち高級ブランドが苦戦を強いられているため出店計画を撤回した。

GAPはサンフランシスコで創業され、40年の歴史がある。
GAPは今まで銀座と原宿に大型店を持ち続けており、ここを集中してやってきたわけだが、新たに2009年11月大きく原宿に、2011年2月に銀座にオープンするという。

アメリカのカジュアルブランドGAPと重なるのが日本のユニクロである。ユニクロは今やもう日本のユニクロではなく世界のユニクロになりつつある。
それと、高級・カジュアルを含めたブランドで人気があるのは1位バーバリー、2位ルイ・ヴィトン、3位ユニクロ、4位無印良品であると言われている。
そんな中、銀座の一等地にGAPが進出するということは新たなカジュアルブランド戦争が始まるわけである。
今や流れが高級ブランドからカジュアルブランドになりつつあるのは、それだけ日本が経済危機の影響を受けているということを痛感する話である。
はたして若者だけではなく子供から大人、我々世代にまでGAPが浸透するかどうか楽しみである。
参考資料:毎日新聞 より

Drの四方山日記(698)

yomoyama01.jpg

697.jpg 今、理容師の専門学校入学者が減少している。数年前のテレビドラマで「カリスマブーム」を起こし美容師は人気職になったが、理容師は華やかさより、古くさいイメージが定着してしまっているようだ。熊本市の理容学校では昨年卒業生8人に対し約80件の求人があったという。この大不況のなかでこの求人数は目をみはるものがある。

美容師をもてはやして人気職にした裏で理容師が減少してしまったのが現実のようである。もっと理容師もテレビなどで取り上げれば美容師と同じように人気がでるのではないだろうか。例えば先日アカデミー賞を受賞した映画の職業である納棺夫がいい例である。職業に貴賎はないが、納棺夫は今まで嫌がられた職業であった。しかしアカデミー賞受賞後なりたいという人が増えている。

理容室の目印とも言えるサインポールは以前理容師が医者であったなごりである。それだけ昔は理容師は大変な職業であり、重要な職業であった。しかしそう言っている私自身美容院に行っている。もっと理容室が「行きたい」と思わせるシステム・宣伝を行えば、おのずと人々の足がむくのではないか。時代は変わったが、美容院に偏らず、もう少し男性のカッコいい髪型づくりの力になってほしい。

Drの四方山日記(697)

yomoyama01.jpg

696.jpg 国の財政のしわ寄せが思わぬところにまで影響を与えている。100歳の長寿祝いで贈られる銀杯のサイズが縮小されるというのだ。この銀杯は各年度内に100歳になる人に対しお祝いとして首相から9月15日の老人の日に贈呈されるもので、表に「寿」と書かれて桐の箱に入って首相の手紙とともに郵送される。さらに自治体によって金の座布団を贈るところもある。

国は100歳のお祝いに意味があるというが、はたしてこの銀杯は100歳を迎えたお年寄りにとって勲章になるのだろうか。もっと違ったお祝いの方法や贈り物があるのではないだろうか。もっと国はご本人の立場に立って考えるべきである。

今日本の政治家で80歳以上の人は大勢いる。この人たちが100歳を迎えるのはそう遠い未来ではない。その人たちに自分が100歳になって、銀杯や金の座布団をもらってうれしいと思えるか考えてほしい。私はいらない。

100歳を迎えたら自分自身で満足し、しっかり100歳まで生きた証を持ちたいのではないだろうか。現在100年に1度の大不況という中で銀杯を縮小してまでお祝いとして出すべきか。再考を願う。

Drの四方山日記(696)

yomoyama01.jpg

695.jpg メタボリックシンドロームの判断基準の1つである腹囲の基準が今問題になっている。現在日本では、「男性85cm以上、女性90 cm以上」となっていて、男性の85 cm以上という数字が諸外国の基準に比べ厳しいのでは、というのが理由である。

ただ腹囲85 cm以上だとメタボリックシンドロームと診断されるわけではない。この腹囲に加え、血圧、空腹時血糖、血中脂肪のうち2項目以上で異常があった場合に診断される。しかしこの腹囲の基準が国際的に見ても日本は厳しいという。

米国の指標では男性102 cm超、女性88 cm超を基準としている。また国際糖尿病連合の基準では、日本人は男性90 cm以上女性80 cm以上という基準としている。このメタボリックシンドロームの腹囲の基準では健康な男性も基準に引っかかる恐れがあると専門家は指摘している。

それぞれお国の事情によって基準は異なるのは当然である。しかし日本はもっとはっきりとした根拠の下に腹囲基準を設定してほしい。あいまいな根拠の今の基準では、それに関わる人を困惑させてしまうだけだ。

メタボリックシンドロームは昔で言う"成人病"ということであり、放置すると重篤な病気になって、手当てが遅ければ最終的に死に至ってしまうこともありうる。国としてしっかりとした基準を設け、統一した見解を策定することは国民の為の診断基準になるのではないだろうか。

Drの四方山日記(695)

694.jpg NHKの長寿番組「その時、歴史が動いた」の最終回の収録が4日行われた。9年間の歴史に幕を閉じたようだ。この番組の案内役を務める松平定知アナウンサーはNHKの優等生で祖先は徳川家康の異父弟・松平定勝である。

松平アナウンサーは過去にもいろいろな問題を起こした。泥酔してタクシーの運転手を殴って一時番組を降板したり、NHKニュース11の放送中にスタッフに鉛筆を投げつけた姿が放送され問題となったこともある。松平氏は、温厚な顔とは裏腹に非常に気が短い人で、画面から出ると人間が全く違う人物だということを見せたような出来事であった。
アナウンサーとしては確かに素晴らしいものがあり、松平氏が案内役を務めた番組「その時、歴史が動いた」は歴史好きな私にとっては非常に興味があって良く見ていたし、素晴らしい解説者であると共に案内役であったように思う。

どんな人間でも一世を風靡したら必ず落ちるときがあるし辞めるときがある。ただし松平氏は色々あるにはあったがアナウンサーとしては素晴らしい才能を持った人であるように思う。
ご苦労様と言いたい。

参考資料:夕刊フジ より

Drの四方山日記(694)

k57.jpg 先月、東京銀座にある銀座眼科でレーザー光線を使い近視を矯正するレーシック手術を受けた67名の患者が角膜炎などに感染していたことがわかった。

レーシック手術は2000年頃流行しだし2000年にはすでに2件の被害が出ている。1つ目は、レーシックの手術を受ける為、訪れた患者に対して眼科医は説明を満足にしていない、術後の合併症の副作用といったリスクも説明せず手術を行ったことで、術後に合併症が併発し視力が落ちた。
2つ目は、やはり同じく説明不十分と執刀した医師の技量不足が災いして、手術中に当然行われるべき目の消毒や洗浄を行わなかったことから角膜に異物が入り角膜が濁って不正乱視を起こしたというもので最悪な後遺症を残すケースであった。

2008年9月以降、銀座眼科でレーシック手術を受けた患者639名の約1割にあたる67名が感染性角膜炎の異常を起こして2人が重症と言われている。
角膜の表面をめくる「マイクロケラトーム」という器具の消毒が不十分だった為、感染が広がったと言われている。

なぜここでこのようなことが起こったのか。大きな問題は、手術料金にあるようだ。通常はかなりの金額がかかるが、ここでは相場の半額近くの金額で行う「薄利多売」であったため、衛生面をおろそかにしたということが今回の問題であるようだ。
そして、溝口院長は日本眼科学会のガイドラインであるレーシックを行う眼科専門医に認定されていない医師だったということも問題ではないだろうか。

医療者の立場から言えば、消毒は医師として当然やるべきことである。ましてや手術は無菌状態でなければならないのだから最大限、細菌などが入らないようにすることは医療者の務めではないだろうか。 参考資料:産経新聞 より

健康コラム

yomoyama01.jpg

693.jpg 日本の政治は腐敗してしまっている。衆議院と参議院の二院制を設けていることで、国にとって不都合が生じているからではないだろうか。いま政府の公約に衆参両院の統合、議員定数削減、議員歳費削減というのが挙げられようとしている。

ただ一院制にするには大きな問題点がある。それは日本の首相の持つ権限が低いということである。現在の首相は政党に縛られて、自分の政策を訴えてそれを実現していくことが難しい。この首相を直接国民が選び、権限を大統領並みにすれば、議会や政党に縛られず民意が反映される。民意が反映されれば国民の政治への意識が高まっていく。更に首相の責任の所在がはっきりする。

現在の二院制では民意は反映されていない上に、衆参の多数党が法案を通すことになる。国政選挙で政策的闘争ができる一院制では民意が反映しやすい。この点が大変重要である。
首相公選制、一院制、以前からいわれている道州制の三位一体改革を行えば日本の政治は変わり、大国から干渉されずに日本独自の政治(奉事)を行うことができる。
そのためには憲法改正を行い、日本独自の憲法を作ることが重要である。

一院制を導入し、国民がこぞって政治に参加することで、みんなが安心して生活を送ることができるのではないかと思う。
参考資料:毎日新聞 より

Drの四方山日記(693)

yomoyama01.jpg

692.jpg 世界的な大不況で自動車の売れ行きが深刻化するなか、ドイツで新車の購入者が増えているという。これは、ドイツ政府が新車購入者に2500ユーロを補助するという「環境報奨金」制度を導入し、これが新車購入に大きく貢献しているからである。

ただこの措置は年内の時限措置で、温室効果ガスの排出量の少ない「環境対応車」に買い換える場合のみという条件付である。
さらに60万台限定ということもあり、発表直後から問い合わせが殺到し、これまでに11万3千台分の申請があったという。
またお金のない人はジャンクヤードで車の部品などを買って車屋に売り、そのお金を車購入の資金の足しにしているそうだ。

格差社会の中でも、車がないと生活が成り立たないという人が多いなかで、無理にローンを組まなくても車が手に入る、このドイツ政府の「環境報奨金」という措置はとても素晴らしい。
日本も格差社会になりつつあり、こういった案を国が積極的に取り入れていってほしい。
参考資料:北海道新聞

Drの四方山日記(692) 

yomoyama01.jpg

691.jpg いよいよ昨日よりWBCアジア予選が始まった。第一戦が中国との試合である。この一戦から日本代表原監督が今までにない新しい打線を組もうとしている。これは、「猫の目打線」とか「つなぎの打線」と呼ばれていて、従来からある4番に大砲をすえるという形ではなく、どこからでも好機を生み出し、波状攻撃を仕掛けることのできるというつなぎの打線である。すでに本番前の強化試合で実践済みである。

北京オリンピックでは大砲がなく勝てないというのが敗退の一因であったが、この原監督の打線であれば、どの選手もクリーンアップを打てる代表選手がそろっている中で、4番だけが打つのではなく、くまなく打ててその時の選手の状態や相手によって適切な選手を使っていくことができる。

選手の小笠原も「打順はどこを打とうが関係ない。自分のプライドよりもチームの勝利が優先なわけだから。」とこの打線に満足なようだ。
この適材適所で打線がつながるやり方は、通常クリーンアップ主体で組まれていた打線のセオリーを破るもので新しい方法である。そして今後の日本の野球だけでなく、大リーグを始め世界の野球が使っていく方法になるだろう。なにはともあれ原監督の真価が問われることになるだろう。
参考資料:デイリースポーツ

Drの四方山日記(691)

W45.jpg    「おくりびと」がアカデミー賞を受賞してから日本中が沸きかえっている。皮肉なことに暗いテーマの映画が暗い時代に光を当てようとは誰が想像できただろうか。

本木さんが27歳のとき北インドのベナレス(ヒンズー教の聖地)へ訪れたときヒンズー教徒が死者を荼毘に付している状況を目の当たりにした。そのとき「生」と「死」のカオスを見た思いがした。20代の彼がその状況の中で"蛆の光"を見た。その思いが強く彼の心に焼きつき日本に帰国した。この思いを映画化したいと考えていた。そのときに出合ったのが青木さんの『納棺夫日記』であった。その後二人の間で親交が深まり、15年の歳月の後、今回の作品となった。

私が一番感じるのは、本の一節にある「職業に貴賎はない。いくらそう思っても「生」と違い「死」そのものをタブー視する現実がある限り納棺夫や火葬夫は無残である。昔でいえば河原乞食とさげしまれていた職業である。青木さんは30年以上も納棺夫として生き続け、社会の冷たい目にさらされる中でやり遂げた。一時叔父に親族の恥と罵倒されたこともあったという。それが今回の授賞で全てが報われた思いがする。

W45b.jpgこの映画は人と人の絆、家族の絆、死者と生者の関係、そんな当たり前のことを現代人は忘れかけていたことに気づかせてくれたような思いがする。他人を思いやる気持ちなど先進国の人々が忘れかけていた心をこの映画が気づかせたのではないだろうか。今アメリカはオバマ大統領の誕生でまさに変わろうとしている。そういうときだけにこの映画が国内外で高い評価を得たことは素晴らしい。またこの映画の原作者や監督が同じ富山出身というのも何かの縁ではなかろうか。青木さんと本木雅弘さんの今後の活躍を期待したい。
参考資料:納棺夫日記(桂書房)

話題シリーズ45

W44.jpg 先月28日(土)、診療を終えてから新幹線で伊豆に向かった。その際、車内で一冊の週刊誌を読んでいて「はっ!」と驚いた。それは先日アカデミー賞の外国語映画賞に輝いた「おくりびと」についての記事であった。この映画の原作本と言われる「納棺夫日記」の著者が20年前からの知り合いである青木新門氏であったからである。16年前に私のクリニックに来院されたとき、一冊の封筒を渡された。その中には一冊の本が入っていた。その本が今「時の人」ならぬ「時の本」である「納棺夫日記」であった。

青木さんとは富山に住む兄を通じて知り合った。その後青木さんが勤める冠婚葬祭会社の富山平安閣(現オークス株式会社)社長奥野博氏が私のクリニックで治療を受け元気になられ、それが縁で富山市に臨時のクリニックを設けた。その時いろいろとお世話をしていただいたのが青木さんである。社長からは「うちの青木はこれでも詩人であり、作家なんだ。」ということを聞かされた。確かに青木さんは信心深く、社会通念を持った方である。

私のクリニックに治療に来られたとき、何回かゆっくりお話しすることができた。そのとき冠婚葬祭に対する考え方や思想を熱っぽくお話されたのを今でも記憶している。その中でも感銘を受けたのは「生への執着を無くして、あらゆるものに対しいたわりと思いやりを持たなければならない」という言葉だ。青木さん自身そこまでたどり着くのに並大抵ではないご苦労があったことを、伺っているだけに言葉に重みがある。人間は努力しても報われる場合と、報われない場合がある。その違いは自分自身の強い信念と目的意識をしっかり持っているか否かである。ともかく夢であった小説家として認められたことは親しい人間として喜ばしい限りである。

話題シリーズ44

yomoyama01.jpg

690.jpg ワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)の日本代表合宿が先月16日から宮崎市で始まった。イチロー選手は、詰めかけたファンのために、背面キャッチ、レーザービーム送球などを披露した。自ら「ザ・パフォーマンス」と表現したショーである。そして、テレビでスポーツニュースを見ていると民放の放送局は「イチロー劇場」とやたら言っているが、WBCは、なにもイチロー選手だけで成り立っているわけではない。

確かにイチローという選手は素晴らしいが、指導者としてはまだまだ未知のものがあるので、私はもう少し考え方をオープンにして、他の選手の持っている個性をもっと引き出すべきだと思う。

原監督は、メジャーリーグで活躍している、福留、岩村、城島などを特別視していない。今回、原監督が行っている方法は、大リーガーで活躍する選手を上下で固め、日本で活躍する選手を中間にするというものだ。これはいわゆる原手法の1つであり、今回のWBCの特徴ではないかと思う。 

このところの日本代表チームはオーストラリア、西武、巨人との強化試合を消化してきたがいまひとつ波に乗れないようで、観ている側はやきもきする。それは日本打線の中心であるイチローの働きが今ひとつだからである。これだけの選手だから本番になればそれなりの活躍をするだろうが、首脳陣もイチローに頼らず全選手のすばらしいプレーを評価しながら一戦、一戦を戦って欲しいものだ。

Drの四方山日記(690)

yomoyama01.jpg

689.jpg  「アラ?現象」とは記憶力などが低下して発生するもので脳の衰えを表す。つまり簡単にいうと物忘れである。脳は「認知・判断・行動」などの数多くの重要な役割を担っている。その中で特に「認知」が軸となっているのが記憶だが、この記憶力の衰えで意欲や注意力も衰えてきてくる。そうならないために脳を守る、心を元気に保つ、活動的に過ごすことが重要になってくる。

一般的に脳の機能低下は40代?60代、ちょうど私くらいの年代に多く現われてくる兆候である。これは脳の中で記憶を司る海馬という部位の萎縮(いしゅく)がはじまってくるからだと言われている。例えば「知っているのに思い出せない」「昔は言えたのに出てこない」といった現象、また人の名前をよく忘れたりすることが起きる。現在4人に1人が自分もしくは配偶者に「アラ?現象」があると言われている。男性より女性に多く現われるというデータも出ているようだ。

昔の記憶、最近の記憶、処理能力、この3つが低下してくると人間は「アラ?現象」が現われるようだ。脳の細胞を構成するものに必須脂肪酸のアラキドン酸があるが、これは脳のエイジングケア(老化防止)に役立つものである。赤ちゃんが飲む母乳にもアラキドン酸が含まれていると言われている。母乳を摂取することで赤ちゃんの精神面での成長、学習、記憶能力が向上してくるようだ。

アラキドン酸の多い食品としては、豚レバー、牛レバー、卵、鶏や豚のもも肉がある。人間の脳をバランス良く保つために、絶えず脳を活性する、働かせる、使うのが良いがこれは脳の衰えを防止する手段ともなる。

最近、私も人の名前や物忘れが激しい。忙しくて忘れやすいというのもあるが、家を一度出ても忘れ物を取りに戻るということが何度かある。私もその年代に入った1人かもしれない。脳の機能低下を防ぐためにアラキドン酸中心の食品をとることも高齢化社会を生き抜くための手段ではないだろうかと思う。
参考資料:exciteニュース より

Drの四方山日記(689)

2009年6月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

月別 アーカイブ

ウェブページ