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最近、売れている曲がある。45歳の歌手が歌う「手紙?親愛なる子供たちへ?」である。この曲は介護をされる老いた親から子供へ向けての歌である。年をとるということは誰もが避けて通れないことである。その思いを歌で素直に出せるというのがこの歌が売れている理由のようだ。さらにこの曲を歌う樋口了一さんはこの歌を広く知っていただくためポストマンライブを行っている。一人でも二人でも歌ってほしい人のために歌うライブである。介護というと暗いイメージがあるがこの歌は素直に入ってくるので歌を聴いた聴衆の中には顔を真っ赤にして涙をこらえる人、ハンカチを握り締める人など、自分の未来に置き換えて聴き入っている。こういう歌がしっかり浸透してくると介護にまつわる事件も少なくなるのではないだろうか。
今、認知症が大きな社会問題になっている。この曲は作者不詳のポルトガル語の詩である。「服の上に食べ物をこぼしても」「同じ話を何度も何度も繰り返しても」などまるで認知症の兆候をつづった詩である。誰もが隠したいことをこの歌はきちんと伝えている。私は素晴らしい歌だと思う。何故、こんなに日本人の心に届くのか。日本人が話さないことがストレートに伝わっているからだろう。歌詞もそうだが樋口さんの作曲は素晴らしい。やはり誰もが共感する歌は素晴らしいものである。何十年たっても歌い続けてくれる、これが本当の歌である。
参考文献:読売新聞 より
Drの四方山日記(749)
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