世相シリーズ: 2007年8月アーカイブ

S51.jpg 証券会社、銀行、自動車会社、スーパーマーケットなどの相次ぐ統合で落ち着いたかに見えた日本経済界も、人口減少による市場規模の縮小や大型ショッピングセンターなど他業種との競争激化で大手百貨店も規模拡大で生き残りを図らなければならない状況にきた。
そんな中、百貨店の老舗で売上高4位の三越と若者やファッション分野に強い売上高5位の伊勢丹が経営統合することになった。これは今年9月に大丸と松坂屋の経営統合以来、2番目に大きい合併である。この経営統合で売上高1兆5800億円と業界トップに躍り出る。果たしてこの両社の統合が相乗効果となり得るのか先行きは分からない。

どの業界でもそうだが、ある程度の売上高を上げないと維持できないのが現状で、百貨店も売上高1兆円を目安として維持していくことが条件になるようだ。ただ、他の業界と違い集客のために店舗立替や増床、商品管理・顧客システムなどに投資がかかるため債務負担が多くなりそうだ。三越と言えば世界の有力ブランドも一目置く銀座や日本橋に店舗を構えることが他の百貨店より魅力的だし、メリットも大いにあるようだ。伊勢丹も名鉄百貨店や東急百貨店などと業務提携し拡大してきた。単品管理のしくみや商品企画力、またそれを支える情報システムは抜群であり、若者に強くアピールするところが魅力だ。偶然にもこの両者は東京を発祥とし呉服百貨店としてスタートした。両社長も同じ開成高校の同窓で、かねてから親しい関係にあったという。両百貨店とも10?20年先を考えての合併だという。百貨店戦争の東京・新宿は伊勢丹が強いため強敵高島屋と十分闘うことができる。合併することは消費者にとっては大きなメリットになることは確かであるようだ。

今の時代、老舗だけではやっていけず、お互いの経営手腕の良い部分を出しあってこれからの生き残りを模索していかなければ、激動を迎えた業界の今後を生き残ることはできないのではないだろうか。この危機迫る百貨店の統合は、今一つのブームにある大型スーパーマーケットに対応するためにも必要なのかもしれない。どちらにしても国民にとって自由に幅広く買い物ができることは嬉しいことである。
参考資料:産経新聞 毎日新聞 フジサンケイ より

世相シリーズ(51)

S50.jpg 水不足から引き起こされる問題に食糧危機がある。
水不足になると農業は深刻な状況に陥る。地下水のくみあげと水の再生産のバランスをうまく確保しなければ、将来深刻な問題になってくることは間違いない。
そこで限られた水資源を飲み水や工業・農業用水として大切に使うため、排水の回収・再利用および海水を淡水化するための関連市場が急務とされている。またそれに対する関連施設の整備が国連で論議されている。

 食料を生産するための水の消費は50年前の3倍になり、生活用水はやはり50年前の3倍になっている。それに対して、工業用水の使用量はなんと100年間で20倍にも増えている。
また、食料について言えば1キログラムの穀物の栽培には1000倍(約1トン)以上の水が必要だといわれている。
では、人は個人でどのくらいの水を消費するのかというと、1日1人あたり30リットルが最低量といわれている。これは、水洗トイレを3回流す量に相当し、水に困っている8割の国々の人たちはこれだけの量で現実には生活をしている。
ではなぜ日本は水が豊富なのであろうか。それは日本が島国であることはもちろんだが、火山活動によって隆起した多数の山の恩恵を受け、有数の河川と湖沼を持ち、また多くの森林を有しているためである。
また、生活用水としての安全性や用途の広さは他の地域に比べて非常に優れているともいわれている。そのため、日本人は当たり前のようにきれいな水を飲料水にすることができる。
しかし、近年は河川や湖沼などに多くの廃棄物処理施設が建設され有毒物質を垂れ流したため、今まで安全とされた水が危険に侵されてきている。そして、土地開発で山林を切り崩したことで、農業用水が不足したりして生活用水に影響をもたらしている。

我々日本人は水のありがたみをもっと自覚して、世界の水不足で困っている国々の人たちの100倍以上の大量の水を使っていることを認識し、世界の水不足の状況をもっと理解しなければならない。
今後、水の大切を見直し生活を根本から考え直さないと、我々の代のみならずこれから育つ子どもたちにも影響をもたらしてくることを知る必要がある。日々使っている水は、節度を持って大切に使うことを我々日本人は忘れてはならない。
参考資料:TBSラジオ 地球規模の水不足 世界の水問題 より

世相シリーズ50

S49.jpg 最近の国際ニュースで世界の水不足が取り上げられ大きな問題になっている。
では、なぜ世界の水不足が起こったのか。ここではそれによって起こりうる食糧危機について触れることにする。

地球は別名「水の惑星」といわれている。しかし、この豊富な水の惑星である地球に存在する水の98%が海水で、我々陸上の生物としては使うことが出来ない。
ある地理学者によると、使える可能性のある淡水は2%であるといわれている。その大部分は南極や北極などの氷河や地下深層水であるため、地球上で実際に使える水は0.01%しかない。

その大切な水が枯渇したり汚染されたりしてくると、当然我々生物が全滅する可能性が出てくる。人口の急増や産業の発展によって水需要が増えてきて、アジア、アフリカなど30あまりの国が水不足で悩んでいる。このままいくと、2025年には世界の4分の1の国々の水が不足すると国連が報告している。
そうすると10秒に1人が世界で死んでいくとも言われている。また約13億人の人が水不足になる。2050年には人口が増えて90億人いたとすれば、8割の70億人が水不足に侵されることになる。それを考えると、まったく空恐ろしくなってくる。

人間が食べ物をとるためには水が必要になる。その水が不足してくると当然生活が出来ないばかりではなく絶滅の危機にもなり得る。中でも水不足が一番問題になっているのがアジアとアフリカだ。
例えば中央アジアにあるアラル海という淡水の湖では世界で4番目の広さ(琵琶湖の100倍)を誇っていたが、現在ではその面積は2分の1になり、水量は3分の1に激減したため野生動物はもちろん漁獲量がゼロになって、人間すら住むことができない。
また中国第二の大河である黄河の水不足も深刻で、10年前より断流といって河口まで流れない現象が起こり、農業に影響を与えている。その他揚子江やアフリカ中部のチャカ湖・アマゾンなどにも水が不足しているのが現状だ。
今後一体どうなるのかについては明日もう一回記述することにする。
参考資料:TBSラジオ 世界の水問題 世界の底流 より

世相シリーズ49

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