世相シリーズ: 2008年2月アーカイブ

S65.jpg アメリカ経済のサブプライム・ショックによる損失は想像したより世界の金融機関に大きく影響している。アメリカでは融資を絞る“貸し渋り”も顕著に現れ、公的資金投入が必要になってきた。
ともかく増幅しているアメリカ市場の不安を沈静化するため、金融機関では資金を負担する「奉加帳」方式の救済方法を講じようとしている。また外国からの大規模な増資を期待している向きもある。
日本でもそれなりの影響が現われ始め、三井住友フィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループなど大手銀行グループもかなりの関連損失が出てくるのではないかと予想されている。ただし欧米に比べてはまだダメージが少ないようである。
ではなぜ、米国経済の悪化が起こったのだろうか。その大きな要因は2001年9月の同時多発テロ事件が影響しているようだ。それはこの事件以来アメリカ経済は全てにおいて悪化状態に落ち込み実体経済に悪影響を起こしたことが今日まで影響を残している。
アメリカ経済が不況に向かうと世界経済も当然そのあおりを受けて不況に落ち込む。今のアメリカの経済状況は20年前の日本のバブル崩壊後に似ている。不良債権処理、自己資本の崩れ、貸し渋り、景気悪化、不良債権の拡大という悪いパターンに陥ってきそうである。まさにアメリカ経済はかつての日本の二の舞になりつつあるようだ。
参考資料:産経新聞 より

世相シリーズ65

S64.jpg このごろ、株式市場の混乱は酷く日本のみならず世界の金融機関の損失が拡大し、泥沼化の様相と呈してきた。その一番の原因はアメリカ経済のサブプライムローン問題である。
サブプライムローンとはアメリカの銀行や証券などの金融機関が比較的信用力の低い人に貸し出す住宅ローンで、通常金融機関で借りるローンに比べ金利は高いが、借りる人の信用力や返済力を調べる融資の審査が緩いため所得があまりない人は過去に返済を滞らせた人でも貸してくれるものだ。そのサブプライムローンがなぜ世界市場を混乱させたのか。

2003年後半以降“住宅ブーム”に乗り、住宅価格が上昇しこのローンの借り手が上昇分を担保にしてより金利の低いローンへの切り替えが可能になったため多くの人が借り替えた。
しかしこのところ住宅ブームが去り、住宅価格の頭打ちで借り手がローンを払えず延滞や差し押さえが上昇し、その結果不良債権化が進んだためと言われている。
そのつけがアメリカ大手金融機関の損失を招き、それが株式市場ダウ工業株価を下げアメリカの景気が減速した。
結果アメリカ金融機関全体の損失が1000億ドル(10兆600億円)に達した。特に大手のシティグループとメリルリンチの赤字額が98億ドル(1兆388億円)に達したという。

なぜこうも住宅ローンが焦げ付いたのか。その大きな理由はアメリカ人の生活の余裕がないからである。一般的に日本人だと住宅ローンを借りる時は全額を借りず預金から頭金を用意するので借りる分を抑えることができる。
しかしアメリカ人は日本人と違いDeposit(預金)の習慣がないため、全て金融機関から借りる。その結果ローンが焦げ付くとほとんど手の打ちようがないのである。
参考資料:産経新聞 より

世相シリーズ64

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