世相シリーズ: 2008年10月アーカイブ

S102.jpg 神奈川県立神田高校で起こった入学試験問題は、教育界のみならず国民の注目を集めている。事の発端は入学試験で内申書、学力試験、面接試験の総合的成績順位が合格圏内に入っていたのに、願書受付時や入試当日の服装や髪型、態度などが非常に悪いということで、入学後の生活指導が困難になると判断した受験者22人を学校側で不合格にしたというものである。そのことが今年7月、県の内部通報窓口に情報提供があり発覚した。

それに対し、マスコミがニュースとして取り上げたため、神奈川県教育委員会が調査に乗り出したという。この事実関係を調べてみると不合格にされた22人は茶髪や眉毛剃り、スカートの丈、爪の長さ、胸のボタンを極度に開けているなどがあったらしい。もともとこの高校は偏差値の低く、荒れた学校で140人入学したのに80人から90人が退学しているという学校で、地元での評判もよろしくないようだ。

2004年から近隣の高校と統合されてから入試倍率が上した。そこで前任の校長が進学校になったら生活指導が困難である生徒を入学させたくないと考え、2005?6年まで数人の素行の悪い受験者を入学させなかった。一度はこの発案を中断したが再度、昨年より復活し数多くの不合格者を出した。確かに今の教育現場の状況から見れば、いいことではないかも知れないけど、よくよく考えれば必要なことではなかったのではないだろうか。
参考資料:時事通信 読売新聞 フジテレビ より

世相シリーズ102

S101.jpg これだけ大きな社会問題になったのにも関わらず、検挙率が低いのは犯人たちが組織化したせいでもある。今までの振込み式から騙しのテクニックが集団による巧妙なものになり、犯人以外に素人を使った手法に変わってきている。宅配業者や書留、小包などの郵便物を利用するなど、まさに映画のストーリーのようだ。

初期の頃は単独か数人の犯行であったが、次第に詐欺の手口も大きくなり一つの組織を構成して、訓練まで行って実行に及んでいる。官公庁の電話を利用したり、警察官や弁護士、郵政・鉄道関係者を装ったり、映画ではないが、複数の人を登場させる劇団型など騙しのテクニックもかなり巧みになってきている。
中にはアメリカの弁護士と名乗り、「アメリカに旅行している娘さんが現地で交通事故を起こし幼児を死傷させたので、直ぐに対応しないと収監されて日本に帰れなくなる」などと嘘を言い多額の手数料を要求するものまである。また人の心をさかなでするものでは、地震災害で、自衛隊や消防と名乗り「身内の方ががけ崩れに舞い込まれたので、民間のヘリコプターを飛ばすのでそのチャーター代を振り込め」と電話で連絡する手口まで現われている。

言ってみればこれは警察と詐欺師のまさに“イタチごっこ”である。こう言う犯罪で一番被害をこうむるのは我々国民であることを忘れてほしくない。

世相シリーズ101

S100.jpg 4年前、私の家族が実際にオレオレ詐欺に遭遇した。幸いなことに未遂で終わったのでよかったのだが、この事件以来あっという間にオレオレ詐欺が急増したのを覚えている。当時は被害件数も少なく、実際に経験したことを周りに話しても非現実的に思われたせいか、そんなに驚かれなかった。

我々家族が経験したのは、警察官から電話が入り、「お宅の息子さんが妊婦さんをはねた」という内容で「被害者のご主人が弁護士で直接、お話したいというのでかわります」と言われた。妻が対応に出て、弁護士と話をしたら「何とか示談にしてあげるから今日中に200万を振り込んでほしい。そうすればこの事故は警察と話してなかったものにしてあげる」と言われた。妻が、私にすぐお金を用意して振り込んでくれるよう頼んできたので私が「ともかく冷静になってくれ、本人に確かめるから…」と話した。そこで息子に何度となく電話をかけるが通話中でつながらなかった。後から考えるとこれも彼たちの手口であったようだ。この日はお昼から大きな主催イベントがあったので、私たちもあわてていた。おそらく犯人たちもその事情を調べての行動であったと思う。幸いなことに息子が早めに帰ってきたため、難を逃れたという経験をした。

世相シリーズ100

S99.jpg 世の中に口が巧みで人をだます人間が多くいるものだ。その代表的なのが「オレオレ詐欺」である。それは電話や、はがきなどの文書を使って、相手をだまし金銭を振り込ませるという「振り込め詐欺」から始まった。7年くらい前からこの手口は広まってきたように思う。

2004年に警視庁が全国に先駆けて対策本部を設置し、国民に対して注意を呼びかけた。そして2007年には「振り込め詐欺」の被害者救済のため、「振り込め詐欺」で使われた口座を凍結、被害者に還元するという被害金還元法案が作られた。あまりにも巧みに詐欺を働くので、検挙率も低く、2004年には5.2%にとどまった。2006年に入って検挙率は少しアップしたがそれでも16%にしかならなかった。

人間は誰しも「私は騙されない」と思うものであるが、いかにせん日本人は情に弱く、特に家族のことに関わるとほとんど無抵抗になってしまう。その傾向は高齢者になるとより強いようだ。孫が事故や事件に遭遇するとおじいちゃんおばあちゃんは後先考えずに行動に走ってしまうものだ。それを巧みに利用したのがこの犯罪である。どれだけ警察庁が躍起になって対策を考えても次から次へと新しい手口が出てくるので対応に困っているのが現状である。
参考資料:フリー百科事典 警視庁ホームページ より

世相シリーズ99

S98.jpg 愛媛県警の裏金問題は何もここだけに限らず、北海道、静岡、愛知、福岡県警および、警視庁などいまや全国的に広がっている。今回のこの一件はあくまでも “氷山の一角”に過ぎないようだ。確かに警察のみならず、官僚、政治家など国家に関わる仕事をする人たちの不正や事件は後を絶たない。あまりにも中央集権による行政が支配しているためどうしても犯罪が起こってもおかしくない状況である。民間ならば当然犯罪として裁かれるべきところが、国に関わるというだけですべてまかり通るこの国こそ問題があるのではないだろうか。ひとつの組織を作った場合、それを監視する機関も設けないと、当然日本人固有的とも言える “なあなあ主義”がまかり通ってしまうようである。

警察とは「国民の生命・身体・財産の保護、犯罪の予防・鎮圧・捜査を行い公安の維持を任務としている行政・司法を作用する警察機関」であると定めている。しかし組織的犯罪に対して警察庁をトップとする警察機構の幹部や警察官僚たちが共謀して、自らの犯罪を隠蔽して、今なお続けている犯罪の暴露を阻止しようとしている。まさに社会的批判をかわそうとするばかりである。

私に言わせれば一種の組織防衛に過ぎないのではないか。我々が幼少のころは学校の先生と警察官は怖いものである一方、規範とするべきものであった。そして我々に社会の善悪を教えるものであったと記憶する。国民が安心して暮らせる社会を作ってほしいものである。
参考資料:週刊かけはし より
世相シリーズ98

S97.jpg 愛媛県警の裏金作りを告発した直後の異動を巡る国家賠償請求訴訟があり、先週原告の仙波敏郎巡査部長が勝訴した。警察官として不正に対し目をつぶることは頑として許さず、今回の訴訟となった。

仙波さんは県下でも屈指の進学校を卒業後、警察学校に一番の成績で入学し、24歳で調査部長に昇進し将来の幹部候補生として嘱望された。しかし公金を裏金に換えるという不正行為を上司から強要され、それを断ったために成績優秀であるにもかかわらず昇進が見送られた。その裏金とは、捜査に協力した謝礼として支払われる捜査費および捜査報償費を警察官や職員が協力者に成りすまし、領収書を偽造するというものだった。仙波さんはその後、駐在勤務や資料室に行かされる羽目になった。その結果、35年間昇進できず巡査部長の地位に置かれた。

本来不正を取り締まる警察が不正を堂々と行う組織ぐるみの犯罪に対して許すことができず、告発に踏み切った。その後も嫌がらせが続き仙波さん自身孤立してしまった。このような警察がとった行為を国民にどう説明するのかと言いたい。何も縦の関係がすべて良い訳ではなく、時として横のつながりも重要視しなければならないのではないか。
参考資料:毎日新聞 より

世相シリーズ97

S96.jpg 結婚相手を見つける上で男性と女性では違いがあるようだ。男性の中には女性は男性に依存して生きていこうとしているのだから、いっそのこと結婚しないでお金は自分のために使ったほうが良いと考える者もいるようだ。私に言わせれば、これでは「寄生」以外の何者でもない。

今や格差社会やワーキングプアが問題視されている時代、なかなか希望通りの相手がみつからず収入や多少学歴がなくてもつつましく生きていければ良いと思う若者が多い。だがないよりあった方が良いと思うのは女性である。結婚リサーチ会社の調査によれば女性が結婚相手に望む条件は81%が経済力と答えた。年収妥協線ラインは400万円以上だった。しかし未婚の男性の多くは400万円クリアするのは難しいようである。

男性が結婚しやすいのは、日々に生活の中で“充実感”があり、“元気”があって、なおかつ“おしゃべり”でなく、“年収”も少ない女性がいいという。何よりも男性にとって「一緒に頑張ろうね」といってくれるのが最高の女性像であるようだ。そして男女とも共通しているのは、今の自分の人生に充実感を持ち年齢が若いほど結婚しやすいということだけは間違いなさそうである。

世相シリーズ96

S95.jpg 近年、若い女性の結婚願望が変化してきた。特に30代から40代の働く女性は「就活」ならぬ「婚活」が不可欠で、見合いや合コンあるいは結婚相談所を利用することが多くなってきたようだ。

「婚活」なる言葉がマスコミに登場したときは何かなと思ったが、どうやら結婚のための積極的活動のことを言っているようだ。そのせいか30?40代の結婚のための紹介サービスはあちらこちらで満杯のようだ。 

こういった傾向の原因の一つに恋愛や結婚相手を探す場が大きくかわってきたこともあるようだ。社内恋愛の後に結婚する場合が今までは多かった。そのパターンも崩れてきている。30?40代といえばわれわれ団塊の世代のジュニアで、わりと大事に育てられてきたせいか、結婚しない男女が多く存在する。

女性は家事一般を嫌って自分の時間をエンジョイしたいと思うせいか、若いうちは結婚に対して積極性に欠け、気がついたら結婚適齢期をとうに過ぎてしまう。幸せを求めて、安定した年上の相手を探そうとするがなかなか候補が狭まってしまう。一方男性の方は若くてかわいい人を求めようとするが、願望どおりにはいかず、独身生活を送らざるを得なくなる。その男女間の意識の差が結婚にうまく結びつかない要因にもなっているようだ。時代が時代であるだけになかなか理想的な結婚ができない。「婚活」が必要になってきたのも社会の流れかもしれない。
参考資料:J?CASTニュース より

世相シリーズ95

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